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【20万円台で乗れるロードバイク】スコット・CR 1 20
2016.05.08
手頃な価格になった往年の最軽量ロード
軽量カーボンフレームのイメージが強いスコット。その象徴のひとつが2004年に発表された初代CR1だ。フレーム重量880gと、当時としては圧倒的な軽さを実現。世界最高峰のレースシーンで勝利を量産した。
その後、超軽量レーシングロードの座をアディクトに譲り、CR 1は快適性を加味したエンデュランスロードという位置づけになった。優れた運動性能や軽さはそのままに、フレーム形状を見直すことで振動吸収性を向上。ヘッドチューブも長めにすることで、パフォーマンスと快適性を高い次元で融合させることに成功した。
軽さや優れた運動性能のキモとなっているのは、スコット独自のIMPというカーボン成型技術。ヘッドチューブと各チューブの接合部で、素材の使用量を11%減らしながら、剛性や強度を確保することに成功している。 快適性向上に貢献しているのが、同社のハードテールXCバイクのスケールにも採用されているSDSという衝撃吸収性を高めるフレーム形状。リヤ三角とフロントフォークに採用されるこのテクノロジーは、衝撃吸収に関わる縦剛性と、ペダリングの入力に対する反応性に影響する横剛性のバランスを最適化。快適でありながら軽快に走るという相反する要素を両立している。
軽量バイクの火付け役として君臨した名車「CR1」は華麗なる変身を遂げ、今も名車と呼ばれるにふさわしい存在感を示している。
その後、超軽量レーシングロードの座をアディクトに譲り、CR 1は快適性を加味したエンデュランスロードという位置づけになった。優れた運動性能や軽さはそのままに、フレーム形状を見直すことで振動吸収性を向上。ヘッドチューブも長めにすることで、パフォーマンスと快適性を高い次元で融合させることに成功した。
軽さや優れた運動性能のキモとなっているのは、スコット独自のIMPというカーボン成型技術。ヘッドチューブと各チューブの接合部で、素材の使用量を11%減らしながら、剛性や強度を確保することに成功している。 快適性向上に貢献しているのが、同社のハードテールXCバイクのスケールにも採用されているSDSという衝撃吸収性を高めるフレーム形状。リヤ三角とフロントフォークに採用されるこのテクノロジーは、衝撃吸収に関わる縦剛性と、ペダリングの入力に対する反応性に影響する横剛性のバランスを最適化。快適でありながら軽快に走るという相反する要素を両立している。
軽量バイクの火付け役として君臨した名車「CR1」は華麗なる変身を遂げ、今も名車と呼ばれるにふさわしい存在感を示している。
スコット・CR 1 20
シマノ・105完成車価格/23万8000円(税抜)
フレーム ● C R 1カーボン
フォーク● C R 1カーボン
コンポーネント●シマノ・105
ホイール●シンクロス・レース27エアロプロファイル
タイヤ●シュワルベ・ルガノ 700×23C
ハンドルバー●シンクロス・RR2.0
ステム●シンクロス・FL2.0 シートポスト●シンクロス・RR1.4カーボン
サドル●シンクロス・FL2.5
サイズ●XXS、XS、S、M、L、XL
カラー●ブラック×レッド
試乗車実測重量●8.35kg(Sサイズ、ペダルなし)
浅野真則の試乗インプレッション
10年以上ロードバイクに乗り続けてきたサイクリストにとって、CR1の名は特別だ。2004年に初代モデルがデビューした当時、世界最軽量のレーシングロードフレームとして一世を風びしたからだ。現行モデルは、MTBにも使われる衝撃吸収性を高めるフレーム形状SDSを採用し、ヘッドチューブを長めにしてアップライトなポジションを出しやすく、エンデュランスロードへの路線変更が図られている。
とはいえ、典型的なロングライド向けモデルにありがちな退屈な乗り味ではない。フレーム重量の軽さや必要十分な剛性がもたらすレスポンスの良さからくる軽快な走りが非常に印象的だ。 初代のレーシーな要素がうまく残っていて、頑張って走りたいときにはバイクがそれに応えてくれるし、気持ち良いペースで走りたいと思えばバイクがそれを許してくれる。レーサーの爽快さとロングライド向けモデルの懐の広さを併せ持つオールラウンダーだ。
ロングライドや山岳コースでのグランフォンドはもちろん、エンデューロやヒルクライムなどちょっとレース色の強いイベントでも本領を発揮する。試乗車のコンポーネントはシマノ105だったが、CR1に乗るならこのクラスのコンポは欲しい。
とはいえ、典型的なロングライド向けモデルにありがちな退屈な乗り味ではない。フレーム重量の軽さや必要十分な剛性がもたらすレスポンスの良さからくる軽快な走りが非常に印象的だ。 初代のレーシーな要素がうまく残っていて、頑張って走りたいときにはバイクがそれに応えてくれるし、気持ち良いペースで走りたいと思えばバイクがそれを許してくれる。レーサーの爽快さとロングライド向けモデルの懐の広さを併せ持つオールラウンダーだ。
ロングライドや山岳コースでのグランフォンドはもちろん、エンデューロやヒルクライムなどちょっとレース色の強いイベントでも本領を発揮する。試乗車のコンポーネントはシマノ105だったが、CR1に乗るならこのクラスのコンポは欲しい。