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スペシャライズドから「ヴェンジディスクヴァイアス レッドeタップ」登場!

ロードバイクの潮流を表すキーワード「エアロ」、「ディスクブレーキ」、「電動無線変速システム」、「パワーメーター」。この全てを搭載したモデルがスペシャライズドから発表された。「ヴェンジディスクヴァイアス レッドeタップ」である。
 
text:中島丈博 photo:山内潤也

最新規格がオールインワン


昨年、究極のエアロロードとして登場した「ヴェンジヴァイアス」。自社の風洞実験施設をフルに活用して開発されたこのバイクは、全てのケーブル類をハンドル、ステム、フレームに完璧に内蔵し、各部の形状は空気抵抗を低減するために煮詰められたモデルであった。

そのディスクブレーキ搭載モデルがこれ。もちろん油圧ブレーキのラインはリムブレーキモデルと同様にハンドル、ステム、フレームに内蔵される。変速システムは、スラムの無線変速システム「レッドeタップ」のディスクブレーキバージョンをいち早く搭載。無線ということで変速システムのためのケーブルが不要。

ホイール固定方式は前後ともスルーアクスルを採用。リムブレーキモデルでは、前後ともオリジナルの専用ブレーキをフォークの後ろ、シートチューブの後ろにそれぞれ取り付けていたが、ディスクブレーキになったことで、その部分はシンプルな造形だ。クランクにはリムブレーキモデルと同様にクオークのパワーメーターが搭載されている。
 
ロードバイクの最新スタイルといえる
ロードバイクの最新スタイルといえる
油圧ディスクブレーキのラインも、ハンドル、ステムの内側を通り、フレームに内蔵される
油圧ディスクブレーキのラインも、ハンドル、ステムの内側を通り、フレームに内蔵される
フロントホイールはブレーキローター側のみクロス組されていた
フロントホイールはブレーキローター側のみクロス組されていた
ホイールの固定はスルーアクスルを採用
ホイールの固定はスルーアクスルを採用

短い距離ではあるが試乗することができた

リムブレーキモデルのヴェンジヴァイアスに初めてまたがった時は、空力性能もさることながらその硬質なライディングフィールに驚いた。自社モデルのフルカーボンワイドリムクリンチャーホイールと相まって、たるんだ走りは認めない! と言わんばかりのスパルタンなその走りは、オールラウンダーではないし万人受けするわけでもないが、あるシーンでは猛烈なアドバンテージを発揮することが想像できた。

このディスクブレーキモデルで走り出す前も、リムブレーキモデルと同じようなライディングフィールを予測して、やや身構えてペダルを漕ぎだした。だが、そのフィーリングは少し予測に反するものだった。ディスクブレーキモデルのほうが扱いやすい印象。ハンドルはリムブレーキモデルと同様に独特の形状ゆえ、そのハンドリングも”ヴェンジヴァイアらしい”個性が残っているが、バイク全体とするとスパルタンさが調整されているのではと感じた。

搭載されるコンポーネントはスラムが誇る無線変速システム「レッドeタップディスク」。機械式レッドのディスクブレーキモデルはブラケットの先端が”角”のように突き出したデザインだった。eタップも同じように突き出してはいるが、スラムが想定しているかは別として、その形状は機械式よりも”手で握る位置”として使えそうなデザインに変更されている。
 

ラインナップは完成車が2グレード。フレームセットもある

■スペシャライズド・S-ワークスヴェンジディスクヴァイアス・レッドeタップ
サイズ/49,52,54,56    
カラー/GLOSS METARLLIC WHITE/SATIN CARBON/BLACK    
価格/110万円(税抜)    
    
■スペシャライズド・S-ワークスヴェンジディスクヴァイアスフレームセット   
サイズ/46,49,52,54,56,58    
カラー/GLOSS METARLLIC WHITE/SATIN CARBON/BLACK GLOSS MONSTER GREEN/TEAM YELLOW/SATIN BLACK    
価格/48万円(税抜)    
    
■スペシャライズド・S-ワークスヴェンジエキスパートディスク   
サイズ/49,52,54,56,58    
カラー/GLOSS ROCKET RED/TARMAC BLACK/CARBON    
価格/50万円(税抜)
 
S-ワークスヴェンジエキスパートディスク
S-ワークスヴェンジエキスパートディスク
フレームセット売りのカラー「チームイエロー」
フレームセット売りのカラー「チームイエロー」

問い合わせ先

スペシャライズド
https://www.specialized.com/ja/ja/