フロント用のみとなるボーラ77WTOは、TTのフロントホイールとして開発された。80mmハイトから実験をスタートし、77mmが一番データ的に優秀だったというのがこのリム高になった理由。バトンホイールを用意するという選択肢について、プロダクトマネージャーに聞くと「横風を受けた時に、スポークホイールのほうがいいデータが出た。トータルバランスを考えてもバトンホイールよりもスポークホイールの方がよかった」と語る。
この2つのホイールは、2ウェイフィット=チューブレスレディー仕様のみのラインナップとなる。チューブラーモデルはない。チューブラーとクリンチャー、チューブレスの転がり抵抗を比較すると、チューブラーが最も抵抗が大きくなるというのがその理由だ。また、同社として初めてのフルカーボンチューブレスホイールになる。リム幅は19Cのスーパーワイド仕様。組み合わせるタイヤの太さは、どのモデルを使うかにもよるが25C、28Cで最高の空力性能を発揮する。ジップなどが提唱する空気抵抗低減のための設計と近い。
ボーラWTO60 前後セット重量/1540g
ボーラWTO77 重量/745g
今年の冬発売予定。価格未定。