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千森杯シクロクロス2018 第1戦で織田聖8位、竹之内悠14位
レース
2018.09.04
中国の内モンゴル自治区の赤峰市敖漢旗(Aohan)で2018年9月2日(日)、シクロクロスのUCIクラス1レース「Qiansen Trophy(千森杯)」が開催された。男子7人、女子1人の選手8人で臨んだ日本チームは、エリート男子で織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と竹之内悠(Toyo Frame)がUCIポイントを獲得した。
初めての会場となる赤峰市敖漢旗地区は、北京市中心部から北東500kmに位置し、北京国際空港からバスで約7時間の移動を強いられた。敖漢旗エリアにはホテルから約3km地点に、大会主催者であるスポーツ施設建設会社の千森グループが今回のためにシクロクロスコースを新設。さらに2週間後に同エリアで行われるUCI BMXレース用のコースの製作も急ピッチで進められていた。
コースはコーナーが多数ある平坦なメインエリアにフライオーバーが3カ所、40cmシケイン2枚。さらに山を切り開いた標高差20mを一気に駆け上がる激登りと激下りセクション2箇所を含む一周2.5kmの休みどころが全くないハイスピードかつハードなコース。
オランダ、イタリア、アメリカ、オーストラリア、チェコなどから集まった51人が出走したエリート男子は、スタート直後から10人程度の先頭集団が形成され、日本勢からは織田聖と竹之内悠が加わる。直登区間でミスをした選手の影響で一時2人とも中切れしてしまうが、風が強く先頭を譲りあう先頭集団のスピードが伸びなかった影響もあり、織田・竹之内ともに再度合流。中盤スピードが上がった際に集団がばらけ、オランダのゴス・ファン・デル・メールが2位に40秒差をつけて独走優勝した。
日本勢では最後まで粘った走りの織田が8位に。暑さのため後半失速した竹之内は14位でゴールした。最前列からスタートした全日本チャンピオンの小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)は、スタートで手間取った影響で先頭パックにのれず16位でレースを終えた。
21人で争われたエリート女子は、1周目に6人の先頭集団が形成され、中盤以降抜け出したスペインのナショナルチャンピオンを6度制しているアイダ・ヌーノ・パラシオが優勝、3位には度々日本のUCIレースでも入賞しているサマンサ・ルネルスが入った。日本勢から唯一参加した須藤むつみ(Ready Go Japan)は -1LAPの19位で賞金を獲得した。
2戦目は9月6日(木)に河北省邯鄲市に移動し、エキシビジョンレースとして開催される。
織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)のコメント:
「今シーズンはロードレースで一定の成長がみられクロスシーズン開幕が楽しみだった。レースはスタートから先頭についてどこまで行けるか試そうと考えていた。先頭パックで走っていたところ途中中切れがおこり離れてしまったけど、先頭集団が牽制している間にまたブリッジすることができた。その後はどのあたりで離れてしまったか覚えていないが、今の力は出し切れたレースでUCIポイントと賞金を獲得できたのは良かった。木曜日の次戦では今日よりも上のリザルトを狙いたい。」
【text:斎藤 朋寛 photo:阿部 昌一】
2018 Quiansen Trophy UCI Cyclocross(2018千森杯UCIシクロクロス)
Elite Women
1. NUNO PALACIO Aida ESP 40:55
2. VANDERBERKEN Joyce BEL +16
3. RUNNELS Samantha USA +41
・
19. 須藤 むつみ (Ready Go Japan) -1LAP
Elite Men
1. VAN DER MEER Gosse NED 58:41
2. SAMPARISI Nicolas ITA +39
3. CLARK Anthony USA +56
・
8. 織田 聖 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +1:53
14. 竹之内 悠 (Toyo Frame) +3:28
16. 小坂 光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) +4:51
20. 小坂 正則 (スワコレーシングチーム) +5:46
23. 斎藤 朋寛 (RIDELIFE GIANT) +6:33
34. 積田 連 (Team CHAINRING) -3LAP
38. 向山 浩司 (SNEL CYCLOCROSS TEAM) -3LAP