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前田公平が第2戦で6位! 北京UCI-C1シクロクロス 千森杯2016レポート
レース
2016.09.11
2016年8月31日と9月3日、中国・北京郊外の万里の長城に近い延慶(Yanqing)と、北京市街に隣接した豊台(Fengtai)の2カ所で開催されたUCI-1クラスのシクロクロスレース『Qiansen Trophy Cyclo-cross (千森杯)』に、日本人チームが参加。過去最大規模の11人が参加し、2戦目の豊台では前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)が6位フィニッシュ。本レースにおける日本人史上最高順位を収めた。他の選手も1戦目は4人、2戦目は3人がUCIポイントを獲得する期待通りの結果を出すことができた。
到着後、選手たちは現地の乾燥した空気、慣れない食事、交通事情にやや戸惑いながらも、コース試走やロードワークで調整。主催者千森体育の手配した料理や万里の長城観光などで異文化体験を満喫した。千森体育は、スポーツイベントの総合的な企画、建設、運営を行う大連の企業。自転車の屋内トラックやBMXコースなどスポーツ施設の建設も手掛ける。
主催者の話では、このレースは今後ワールドカップの1戦に組み入れられることを狙っており、4年前の初開催以来、順調にUCI-1カテゴリになったが、さらに国際的に格の高いレースを志向し、海外選手を手厚い待遇で迎えるという方針が明確である。
今回の参加は16カ国から計94人、日本は米国とオーストラリアに次ぐ参加選手数(地元中国からの参加選手はなし)。選手のエントリー応募条件は自国内でエリートクラスであることだが、UCIポイントをまとめて稼ぎに来たヨーロッパの有名トップレーサーから、このレースのホスピタリティの良さやレースをしながら中国を見てみたいという理由で参加した選手までさまざまな層が参加しているようであった。
他国からの参加者は、コストや長距離輸送のトラブルを考慮して、トッププロ以外ほとんどスペアバイクを用意したチームはいなかったが、日本は近距離であることを生かし、全員がスペアバイクを持ち込んだ。試走を終えた他チームの選手から「日本人は速い選手がけっこういるね」というコメントも聞かれ、日本勢はそれなりに存在感を放っていたようだ。
8月31日の午前に開催されたアマチュアレースには、地元のライダーが多数参加しており、上位選手は走力のあるところを見せていたが、そのほとんどがMTBでの出走。エリートレースには中国人選手は今回1人も出走しておらず、まだシクロクロスが競技として中国に定着しているとはいえない状況のようだった。ワールドカップ開催を目指していることと、現地ライダーの育成の足並みが揃うと中国国内での注目度も上がるように思った。一度ブームが起これば優秀なシクロクロス選手たちがどんどん出てくるのではないか。
8月31日 第1戦 延慶(Yanqing Station)
主催会社の建設した常設コース。川が流れる美しい林の中、ところどころに短い急な登り下りを含む、全体的にはフラットで直線区間が長い一周3.8km。路面はガタガタで手がしびれると選手たちは口をそろえて言っていた。また、コンディションはかなりドライで、砂埃が時折巻き上がり、走っていると口の中が貼りついたようになる。乾燥した暑さの中水分補給のため選手たちはボトルを装着して走ることが許されていた。
女子レースの先頭はアメリカ人カチョレック(スクイッドバイクス)が若いオランダ人アルヴァラド(クルーオップマート・ノー・ドラッグズ)をゴール前で振り切り勝利。その後ろで武田和佳(Liv)が海外緒戦を落ち着いて一桁台の7位で終え、須藤むつみ(Ready Go Japan)と安田朋子(SNEL CYCLOCROSS TEAM)も完走した。
レース前の評判では男子の優勝予想3強は、ベルギーのトップレーサーであるロブ・ペーテルス、イェンス・アダムス(クレラン・ヴァストフゥドサービス)の2人、スイス人のマルセル・ヴィルトハーベル(スコット-オドロ・マウンテンバイクレーシング)。レースが開始されるとこのレース常連のオーストラリアチャンピオン、クリス・ジョンジュワード(ジェイブラッド・アドベンチャーズ)が飛び出す。
しばらくペーテルスとジョンジュワードの2人旅が続くが、大方の予想どおりペーテルスが引き離し始めるとぐいぐい差がついて独走勝利となった。後続は欧米の有名選手らのすぐ後ろで前田公平が11位、小坂光が12位、小坂正則(スワコレーシングチーム)が14位とまとまってゴール、UCIポイントを獲得した。なお、20位までの賞金圏内には織田聖(弱虫ペダル サイクリングチーム)も入っている。
菅田監督のコメントは「想定通りの結果」というもの。しかし、昨年までは小坂光の12位が最高であった。
女子レースの先頭はアメリカ人カチョレック(スクイッドバイクス)が若いオランダ人アルヴァラド(クルーオップマート・ノー・ドラッグズ)をゴール前で振り切り勝利。その後ろで武田和佳(Liv)が海外緒戦を落ち着いて一桁台の7位で終え、須藤むつみ(Ready Go Japan)と安田朋子(SNEL CYCLOCROSS TEAM)も完走した。
レース前の評判では男子の優勝予想3強は、ベルギーのトップレーサーであるロブ・ペーテルス、イェンス・アダムス(クレラン・ヴァストフゥドサービス)の2人、スイス人のマルセル・ヴィルトハーベル(スコット-オドロ・マウンテンバイクレーシング)。レースが開始されるとこのレース常連のオーストラリアチャンピオン、クリス・ジョンジュワード(ジェイブラッド・アドベンチャーズ)が飛び出す。
しばらくペーテルスとジョンジュワードの2人旅が続くが、大方の予想どおりペーテルスが引き離し始めるとぐいぐい差がついて独走勝利となった。後続は欧米の有名選手らのすぐ後ろで前田公平が11位、小坂光が12位、小坂正則(スワコレーシングチーム)が14位とまとまってゴール、UCIポイントを獲得した。なお、20位までの賞金圏内には織田聖(弱虫ペダル サイクリングチーム)も入っている。
菅田監督のコメントは「想定通りの結果」というもの。しかし、昨年までは小坂光の12位が最高であった。
このレースの前、女子レースを観ているロブ・ペーテルスと立ち話をしたが、彼の今回の参戦は「前年度不調だったので、UCIポイントをたくさん獲得したい」とのこと。叔父のウィルフリート・ペーテルス(エティックス・クイックステップ監督)の手で新規立ち上げられたチーム、ヴァストフゥドサービス2年目の昨年、チームメイトの若いヴァンアールトは世界チャンピオンになったが自分は怪我でも、精神的スランプでもないのに何故かリザルトが出ないことが続いてしまったのだとか。
(※ロブ・ペーテルスは2012年の世界選手権で2位、その他にもベルギー国内選手権でしばしば表彰台に上っている選手。ベルギーのビッグチームフィデアに在籍していたが、3年前から新チームクレラン・ヴァストフゥドサービスに所属)
[第1戦リザルト]
(男子)
1 Rob PEETERS BEL 57:24:00 80
2 Jens ADAMS BEL 57:46:00 60
3 Chris JONGEWAARD AUS 57:46:00 40
11 Kohei MAEDA JPN 1:00:12 8
12 Hikaru KOSAKA JPN 1:00:21 6
14 Masanori KOSAKA JPN 1:00:26 2
18 Hijiri ODA JPN 1:01:19
42 Shun MATSUMOTO JPN -3Lap
51 Shinya IKEMOTO JPN -3Lap
54 Takuma SAITO JPN -4Lap
56 Takumi Fujita JPN -4Lap
(女子)
1 Emily KACHOREK USA 41:13:00 80
2 Ceylin Del Carmen Alvarado NED 41:16:00 60
3 Bianca VAN DEN HOEK NED 41:52:00 40
7 Waka TAKEDA JPN 43:03:00 17
20 Mutsumi SUDOU JPN 48:00:00
25 Tomoko YASUDA JPN 50:24:00
※左から順位、氏名、国籍、タイム差またはラップ差、獲得ポイント
9月2日 第2戦 豊台(Fentai Station)
北京市街中心部のすぐ西側、豊台の斜面沿いの公園と駐車場をコースにしたもの。コンパクトな場所を細かくターンさせる区間があり、日本ではしばしばみられるレイアウトだが、ヨーロッパ人には経験したことがないものだったようだ。斜面区間もターンが多く、また全体に砂利が浮いてスリップしやすい路面で、転倒やパンクのリスクがつきまとう。また、登りが案外体力を使う勾配で、パワーも必要となる。
女子レースは第1戦の勝利をゴール前で逃したアルヴァラドが当初から抜け出し、後続集団からは第1戦の勝者カチョレックが追うが、結局そのままゴール。武田は49歳のオランダ人ラヴェンスティンとパックで走り8位。須藤と安田は残念ながら完走ならなかったが、須藤は2戦とも20位で賞金を獲得した。
男子は前戦での表彰台候補と言われながらそれを逃したヴィルトハーベルがマウンテンバイクライダー向きのコースを力強く疾走。この日もホールショットを獲った力強いジョンジュワードが2位。第1戦のトラブルに泣いたアダムスも追うが、届かず3位。
日本人は小坂光が第1戦に引き続き最前列スタート、2度のパンクに泣いて14位に終わったが、周囲の落車やパンクなどの自滅の中ノーミスでじりじりと順位を上げた前田が6位フィニッシュ。10位以内を目指していた日本チームにとって、予想以上の結果となった。第1戦の勝者で2012年世界選手権2位のペーテルスよりも前でゴールをしたことは、今後の語り草となりそうだ。
[第2戦リザルト]
(男子)
1 Marcel WILDHABER SUI 1:01:20 80
2 Chris JONGEWAARD AUS 1:01:43 60
3 Jens ADAMS BEL 1:02:10 40
4 Michael WILDHABER SUI 1:02:31 30
5 Richard JANSEN NED 1:02:35 25
6 Kohei MAEDA JPN 1:02:35 20
7 Thijs AL NED 1:03:02 17
8 Rob PEETERS BEL 1:03:16 15
14 Hikaru KOSAKA JPN 1:04:55 2
26 Hijiri ODA JPN -1Lap
34 Masanori KOSAKA JPN -3Lap
38 Shinya IKEMOTO JPN -4Lap
39 Shun MATSUMOTO JPN -4Lap
49 Takuma SAITO JPN -5Lap
52 Takumi Fujita JPN -6Lap
(女子)
1 Ceylin Del Carmen Alvarado NED 41:38:00 80
2 Emily KACHOREK USA 41:56:00 60
3 Bianca VAN DEN HOEK NED 42:01:00 40
8 Waka TAKEDA JPN 43:09:00 15
20 Mutsumi SUDOU JPN -1Lap
24 Tomoko YASUDA JPN -2Lap
※左から順位、氏名、国籍、タイム差またはラップ差、獲得ポイント
女子レースは第1戦の勝利をゴール前で逃したアルヴァラドが当初から抜け出し、後続集団からは第1戦の勝者カチョレックが追うが、結局そのままゴール。武田は49歳のオランダ人ラヴェンスティンとパックで走り8位。須藤と安田は残念ながら完走ならなかったが、須藤は2戦とも20位で賞金を獲得した。
男子は前戦での表彰台候補と言われながらそれを逃したヴィルトハーベルがマウンテンバイクライダー向きのコースを力強く疾走。この日もホールショットを獲った力強いジョンジュワードが2位。第1戦のトラブルに泣いたアダムスも追うが、届かず3位。
日本人は小坂光が第1戦に引き続き最前列スタート、2度のパンクに泣いて14位に終わったが、周囲の落車やパンクなどの自滅の中ノーミスでじりじりと順位を上げた前田が6位フィニッシュ。10位以内を目指していた日本チームにとって、予想以上の結果となった。第1戦の勝者で2012年世界選手権2位のペーテルスよりも前でゴールをしたことは、今後の語り草となりそうだ。
[第2戦リザルト]
(男子)
1 Marcel WILDHABER SUI 1:01:20 80
2 Chris JONGEWAARD AUS 1:01:43 60
3 Jens ADAMS BEL 1:02:10 40
4 Michael WILDHABER SUI 1:02:31 30
5 Richard JANSEN NED 1:02:35 25
6 Kohei MAEDA JPN 1:02:35 20
7 Thijs AL NED 1:03:02 17
8 Rob PEETERS BEL 1:03:16 15
14 Hikaru KOSAKA JPN 1:04:55 2
26 Hijiri ODA JPN -1Lap
34 Masanori KOSAKA JPN -3Lap
38 Shinya IKEMOTO JPN -4Lap
39 Shun MATSUMOTO JPN -4Lap
49 Takuma SAITO JPN -5Lap
52 Takumi Fujita JPN -6Lap
(女子)
1 Ceylin Del Carmen Alvarado NED 41:38:00 80
2 Emily KACHOREK USA 41:56:00 60
3 Bianca VAN DEN HOEK NED 42:01:00 40
8 Waka TAKEDA JPN 43:09:00 15
20 Mutsumi SUDOU JPN -1Lap
24 Tomoko YASUDA JPN -2Lap
※左から順位、氏名、国籍、タイム差またはラップ差、獲得ポイント
この千森杯はそれら有名レースとは現時点では性質が異なるけれども、UCI-1ランクで、なおかつ世界の最高峰トップレーサーが複数出場する中で、前田のこの順位は価値がある。武田のリザルトも称えられるべきであろう。
アフターパーティーには中国の伝統芸能や、バンドが出演して、選手たちは解放感に浸って大いに楽しんだ。そんな中、武田が、レースを前後する順位で走ったオランダ人のオームズ・ラーベンスタインに「一緒に走ってくれてありがとう」と日本からのお土産を渡して一緒に写真を撮る姿が印象的だった。
パーティ会場までの送迎バスで隣り合わせた30代くらいの米国人男性選手が「このレース、ワールドカップになったら、自分みたいなレベルのレーサーは出場できなくなるだろう。この雰囲気が好きなんだけどね」と言っていたのが印象的。
このレースはみんなUCIポイントがほしいのには変わりはないけれども、トップレーサーも、その他のまあまあのレーサーも各国から集って1週間キャラバン隊のように過ごす。他にはない独特の雰囲気が楽しめるレースなのかもしれない。今後の進化、さらに、中国のシクロクロスシーンの変化も注目したい。
日本人選手のコメント
●前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)
「上りや下りながらのコーナーリングは、MTB出身の自分には得意なものだった。落車などでミスすると抜かしどころが少ないコースなのでリカバリーが難しいと思い、ミスをしないように集中して走った。順位を上げていったのは、周囲がパンクや落車でどんどん減っていったから。自分はミスをしなかった。試走時にタイヤを3種類持参し、他の日本人は選択しなかったセミスリックにした。これまでスタミナがもたない場面があったが、今は夏場にロードレースに出ており、そのため体力にも自信がついた。今回の順位はとてもうれしく、チームはこれから海外遠征を視野に入れてゆくというタイミングなので、これで一層自信をもって臨めるように思う」
●武田和佳(Liv)
「初の海外レースなので、緊張してしまうかと思ったが、周りのスタッフやチームメイトが安心できる環境を作ってくれたこともあって、予想以上に平常心で走ることができた。今後世界選など海外への挑戦も視野にいれているので、よい意味で自信がついたと思う。今回海外選手のスピードやパワーを目の当たりにしたことで、刺激になった。これから始まる国内レースを走るうえで意識が高く持てると思う」
●小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)
「2戦目はスタートは好調だったが、1周回目で前輪パンク、その後3周目か4周目で再度前輪パンクでバイク交換、そこで後方の米国人たちのパックに下がってしまった。そのパックは疲労していたのかペースが一定ではなくタイム差が前と1分ほど開いてしまった。他の選手同様空気圧高めにしていたところ、ところどころ浮いていた小石を踏んでしまったのではないかと思うが、同様のトラブルに逢った選手は多数いたようだ。今回の遠征で、海外の選手のパワー、スピード、ギリギリで競り合い続ける集中力など、国内のレースでは体感できないレベルのものを感じることができたので、国内タイトルを狙う今シーズン開幕前の良い刺激になったと思う」
●織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
「2戦目も好調だった。スタート直後良い位置(10番手あたり)に出られたのでしめたと思ったが、最初に登ったあたりのコーナーで落車してしまい、順位を下げてしまった。世界選手権の時は緊張してペース配分など考えられなかったが、もう、度胸がついたと思う」
text&photo: Junko Horiguchi
「上りや下りながらのコーナーリングは、MTB出身の自分には得意なものだった。落車などでミスすると抜かしどころが少ないコースなのでリカバリーが難しいと思い、ミスをしないように集中して走った。順位を上げていったのは、周囲がパンクや落車でどんどん減っていったから。自分はミスをしなかった。試走時にタイヤを3種類持参し、他の日本人は選択しなかったセミスリックにした。これまでスタミナがもたない場面があったが、今は夏場にロードレースに出ており、そのため体力にも自信がついた。今回の順位はとてもうれしく、チームはこれから海外遠征を視野に入れてゆくというタイミングなので、これで一層自信をもって臨めるように思う」
●武田和佳(Liv)
「初の海外レースなので、緊張してしまうかと思ったが、周りのスタッフやチームメイトが安心できる環境を作ってくれたこともあって、予想以上に平常心で走ることができた。今後世界選など海外への挑戦も視野にいれているので、よい意味で自信がついたと思う。今回海外選手のスピードやパワーを目の当たりにしたことで、刺激になった。これから始まる国内レースを走るうえで意識が高く持てると思う」
●小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)
「2戦目はスタートは好調だったが、1周回目で前輪パンク、その後3周目か4周目で再度前輪パンクでバイク交換、そこで後方の米国人たちのパックに下がってしまった。そのパックは疲労していたのかペースが一定ではなくタイム差が前と1分ほど開いてしまった。他の選手同様空気圧高めにしていたところ、ところどころ浮いていた小石を踏んでしまったのではないかと思うが、同様のトラブルに逢った選手は多数いたようだ。今回の遠征で、海外の選手のパワー、スピード、ギリギリで競り合い続ける集中力など、国内のレースでは体感できないレベルのものを感じることができたので、国内タイトルを狙う今シーズン開幕前の良い刺激になったと思う」
●織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
「2戦目も好調だった。スタート直後良い位置(10番手あたり)に出られたのでしめたと思ったが、最初に登ったあたりのコーナーで落車してしまい、順位を下げてしまった。世界選手権の時は緊張してペース配分など考えられなかったが、もう、度胸がついたと思う」
text&photo: Junko Horiguchi