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TOJ発表会【西薗良太選手スペシャルトークショー】【もう一つのレース、ニュートラルサービス】

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第18回ツアー・オブ・ジャパンの公式記者発表が、2月18日(水) 東京・恵比寿にて開催された。大会オフィシャルスポンサーであるスバルの「SUBARU STAR SQUARE」には豪華なゲストが集まり、2つのトークショーが行なわれた。

 

 

■西薗良太選手(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)スペシャルトークショー with 栗村修さん

栗村:西薗選手はもともと世界レベルのレースを走っていたので、引退に迷いがあったと思う。今だから話せる苦悩はありましたか?

西薗:ヨーロッパで戦う選手になることを目指して大学卒業後、シマノ、チャンピオンシステムを経て、いったんその道が閉ざされてしまいました。それでけじめをつけたのです。会社務めをしてみて、いろいろ勉強になって良かったです。レースの情報はしばらく遮断していました。

 

栗村:最後の年は総合6位で一番いいときに辞めたと思います。離れてみて、発見したことはありましたか?

西薗:思った以上に自転車好きだとわかりました。通勤では乗っていましたが、ここまで乗りたくなるとは思わなかったです。

 

栗村:東大卒ということで、IQレーサーという名前を付けました(笑)。自分のフィジカルを数字で把握していると思いますが、フィットネスレベルは辞めたときと現状を比較してどうですか?

西薗:もう戻ったと思います。選手は練習すれば戻るのです。こういうアプローチがあるな、といろいろ考えていたので、引き出しが増えたと思ってます。

栗村:ただでは転ばない(笑)では、今年は様子見ではなくバージョンアップしている?

西薗:10月終わりから、もう3~4ヶ月乗ってますから。

 

栗村:自分に合うチームを選んできた選手が、ここにきてどのような目標をもっていますか?

西薗:基本的には、自分の潜在能力をぜんぶ引き出していきます。ヨーロッパでも通用すると思っています。ブリヂストンアンカーもすごく強くなっているのに、日本人は活躍できないと言われる。それは自分の役割をしっかりこなす、ということができていないから。プロコンチネンタルに1年いてわかったのは、向こうの選手も同じ生活をしているということ。そこに大きな違いはないです。

 

栗村:UCIポイントはオリンピックを狙う上で必要になるので、TOJでもポイントを取ってほしいですね。外国人助っ人選手をアシストとして、こき使ってくれるとうれしい。

西薗:最近では、自分が手当たり次第に学んできたことを誰かに伝えられるのかと考えています。それを凝縮するにはどうすればいいのかと思います。

栗村:強くなる方法は人によって違います。選手は、いろいろなことをカスタマイズしたり、自分に合う方法を一生探し続けるのです。西薗選手には、自転車のリーグ構想などに優れた頭脳を使ってほしいと期待しています。

西薗:ビジネスもおもしろいとは思っています。IQレーサーと呼ばれるのは、どちらでも…..(苦笑)TOJでは総合も狙いたいですが、まずはチームメイトとともにきちっと走れるレベルに持っていきたいです。

 

 

■もう一つのレース、ニュートラルサービス

ゲスト:

TOJオフィシャルスポンサー、ニュートラルカーとしてレヴォーグを提供しているスバルから、富士重工のマーケティング推進部の西窪さん

シマノセールス:黒川さん

マヴィック:松村さん

ブリヂストンアンカー:西薗良太選手

 

レヴォーグのコンセプトは、日本人のために開発された革新のスポーツツアラー。パワーユニットの違いで2リッター、1.6リッターの2モデルあり、2リッターモデルは300馬力、400ニュートンのスポーツカー並みの動力性能をもつ。すばらしい加速感が味わえるレヴォーグが、マヴィックカーになったのは昨年夏のこと。選手にトラブルがあったとき、すぐに集団に復帰できるようサポートすることを目的としている。

レヴォーグについては、「これはスポーツカーだと思った。レースや移動で圧倒的なパワーを感じるし、安心して走ることもできる」「安心、快適で仕事の絶対的な相棒」と大好評。ニュートラルカーについて西薗選手は「いち早くかけつけてくれる信頼感がある」とのこと。

マヴィックの松村さんが、ニュートラルカーのエピソードを披露してくれた。「メカニックトラブルがあって、走行しながら選手を見ていたんです。そのとき、選手がバランスを崩してドアノブに捕まり、ドアが開いてしまいました(笑)」

すると、西薗選手が「それ僕じゃないすか(笑)ツールド熊野でそんな記憶があります!」と発言して会場は大爆笑。「匿名にしておこうと思ったのですが(笑)危険なことにならなくて良かったです」と松村さん。

黒川さんによれば、スバル、シマノ、マヴィックという強豪メーカーがタッグを組んでレースを安全に運営しているのは、世界でもめずらしいとのこと。

西窪さんは「自転車競技における安心を支えることを目的にしており、スバルの安全と楽しさを伝えていければと思います」と話した。「最後に頼りになるのがニュートラルカーなので、これからもよろしくお願いします」というコメントで、西薗選手が4人のにぎやかなトークショーを締めくくった。