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【Tour速報】英国でツール開幕! 初日は集団スプリントでキッテルが優勝/カヴェンディッシュ落車!

レース

第101回ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)が、7月5日に英国北部のヨークシャー地方で開幕した。初日はリーズからハロゲートまでの190.5kmで第1ステージが競われ、集団ゴールスプリントをドイツのマルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ)が制し、2年連続で最初のマイヨ・ジョーヌを獲得した。
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この日はゴール目前で最有力優勝候補のマーク・カヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)が、サイモン・ゲランズ(オリカ・グリーンエッジ)に無理な接触をして転倒事故を起こしてしまった。

カヴェンディッシュはしばらく起き上がれず、鎖骨骨折が疑われたが、検査の結果骨折はなく、右肩の脱臼だった。彼は地元開催ということで勝利への執念がかなり強かったようだ。レース後、カヴェンディッシュはチームリリースを通じて「自分の過ちだ」と、謝罪している。

第1ステージのスタートは快晴に恵まれ、気温は18度Cだった。リーズにはケンブリッジ公爵夫人(ケイト・ミドルトンさん)が、夫であるウイリアム王子、義弟のヘンリー王子とともに訪れ、スタートのテープカットを行った。

レースは総合ディレクターのクリスティアン・プリュドムが、オフィシャルスタートの旗を振り下ろしたと同時に、ブノワ・ジャリエール(ブルターニュ・セシェ)、ニコラ・エデ(コフィディス)、そして42歳で今大会最年長のイェンス・フォイクト(トレック)がアタックした。
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今年最初の山岳ポイントだった、カテゴリー4のクレイの丘をエデが先頭で通過した時、集団との差は4分以上開いていた。その後、77km地点の中間スプリントで先頭からフォイクトがアタックし、一人旅を開始した。

100km地点でフォイクトはジャリエールとエデの2人に1分差、集団には5分差を付けていた。この日2つ目の山岳ポイントだったバタータブスの丘には、狭い沿道にあふれんばかりの観客が詰めかけ、集団が通過できずに止まってしまう場面もあった。

ゴールまで残り66kmで、独走を続けるフォイクトは集団にまだ2分40秒差を付けていた。そして丘越えで遅れを取ってしまった選手たちは集団から1分以上遅れ、そこにはホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)も含まれていた。

集団はスプリンターを擁するチームがコントロールし、フォイクトは3つ目の丘を越えた後、残り60kmで吸収されたが、山岳賞とこの日の敢闘賞を獲得。第2ステージは、マイヨ・アポワに赤いゼッケンを付けて出場することになった。

ロドリゲスは残り50kmを切ってから無事集団に追いついた。しかし、カヴェンディッシュのスプリントをアシストするはずのアレッサンドロ・ペタッキ(オメガファルマ・クイックステップ)は集団に戻れず、14分以上遅れて最下位でゴールした。

ツール初出場のサシャ・モドロ(ランプレ・メリダ)も遅れてしまい、この日のゴールスプリントを競えなかった。
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大勢の観客が待つハロゲートのゴールが近づくと、カヴェンディッシュのためにオメガファルマ・クイックステップが列車を作って集団の先頭を引いた。ところが残り2kmから始まったゆるやかな上り坂で、列車は機能しなくなってしまった。

その隙を付いて、ロングアタックを得意とするファビアン・カンチェッラーラ(トレック)が残り1kmの手前から先行したが、残り200メートルで集団に捕まってしまった。その瞬間にカヴェンディッシュが落車を引き起こしてしまったが、集団の先頭には影響がなく、キッテルがサガンを下してトップでフィニッシュラインを通過した。

2年連続で第1ステージを制したキッテルは、ケンブリッジ公爵夫人からマイヨ・ジョーヌを受け取る栄誉も得た。

●区間優勝したキッテルのコメント「残り1kmの丘が勝利をとてもむずかしいものにした。ゴール近くにはあまりにも多くの観客がいて、ものすごい騒音のトンネルを走っているようだった。また第1ステージで勝てたなんて、信じられないよ。今日は脚の調子も良くて、チームの連中は素晴らしい仕事をしてくれた」

7月6日はヨークからシェフィールドまでの201kmで第2ステージが行われる。コースにはカテゴリー2の峠が1ヶ所、カテゴリー3の丘が5ヶ所、カテゴリー4の丘が2ヶ所あり、リエージュ~バストーニュ~リエージュのようだと言われているが、ゴールは初日とちがって平坦だ。(MAP:ASO)
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■第1ステージ結果[7月5日/リーズ~ハロゲート/190.5km]

1 マルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ/ドイツ)4時間44分07秒

2 ペーテル・サガン(キャノンデール/スロバキア)

3 ラムナス・ナバルダウスカス(ガーミン・シャープ/リトアニア)

4 ブライアン・コカール(ヨーロッパカー/フランス)

5 マイケル・ロジャース(ティンコフ・サクソ/オーストラリア)

6 クリストファー・フルーム(スカイ/英国)

7 アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ/ノルウエー)

8 セプ・バンマルク(ベルキン/ベルギー)

9 ホセホアキン・ロハス(モビスター/スペイン)

10 ミヒャエル・アルバズィーニ(オリカ・グリーンエッジ/スイス)

18 アンドレ・グライペル(ロット・ベリソル/ドイツ)

22 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)

91 新城幸也(ヨーロッパカー/日本)

192 マーク・カヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ/英国)

[各賞]

■マイヨ・ベール:マルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ/ドイツ)

*第2ステージはブライアン・コカール(ヨーロッパカー)が着用

■マイヨ・アポワ:イェンス・フォイクト(トレック/ドイツ)

■マイヨ・ブラン:ペーテル・サガン(キャノンデール/スロバキア)

■チーム成績  :チームスカイ(英国)

■今日の敢闘賞 :イェンス・フォイクト(トレック/ドイツ)

(http://www.letour.fr/)
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