第18回ツアー・オブ・ジャパン 第２ステージ【いなべ】スカイダイヴのシティウィが優勝

5月19日、三重県いなべ市で今年からの新しいステージとなる第2ステージの『いなべステー ジ』が開催された。
スタート時から小雨に見舞われ、前半は観客たちも傘をさしながらの観戦となったが、レースが進むにつれて雨は止み、レース終了後には晴れ間が差した。初開催ということで、地元の関心度は非常に高く、フィニッシュ地点の農業公園梅園公園を中心に沿道には1万8千人の観客が集まった。
 

 
スタート地点となったのは三岐鉄道北勢線の阿下喜駅。午前9時のスタート前には、いなべ市 日沖靖市長や三重県鈴木英敬知事が地元の高校生たちとパレード走行を行なった。選手たち はニュートラル走行ののち、周回コースへと入り、130.7kmのレースが始まった。農業公園(梅林公園)が起点/終点となる周回コースは１周回15.2kmで、なかにはアップダウンやコーナリングが続く細い区間も組み込まれていた。
 

 
序盤から何度かアタックをかける選手が見られたが、決定的な逃げができたのは中盤になってから。日本人選手を中心とした９選手が先行する。その後集団は一つとなり、終盤には 14名の大きな先頭集団が作られた。
そしてゴールまで残り５km、先頭集団からチュニジアチャンピオンのラファー・シティウィ (スカイダイブドバイ プロサイクリング)がアタックをかけて、単独で先行。そのままリードを守りきり、後続に15秒差をつけて先頭でゴールし、第２ステージいなべの区間賞を獲得。個人総合順位でも首位に立ち、総合時間賞の証であるグリーンジャージに袖を通した。またシティウィはポイント賞も獲得している。
 

 
13人となった追走集団はスプリントの展開となり、シティウィのチームメートであるフランシスコ・マンセボ(スペイン)が先頭でゴールし、区間２位。スカイダイブドバイ  プロサイクリ ングチームはワンツーフィニッシュとなった。
日本人最高位は21位の土井雪広(チーム右京)、山岳賞はマッティア・ポッツォ(イタリア、 NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、25歳以下の選手に送られる新人賞はアダム・フェラン (オーストラリア、ドラパック プロフェッショナルサイクリング)が獲得した。
 

 
ラファー・シティウィ選手のレース後のコメント: 「ラスト10kmはとても厳しいものだった。予期せぬアタックがかかることが怖かったが、非常に調子が良かったし、先行していた集団のなかで自分は強い選手の1人だと思っていたので、 自分の可能性を信じてラスト5kmでアタックをしかけ、勝利することができた。
今日の勝利をとてもうれしく思っている。これからチームで協力して、1日でも長くリーダージャージを守っていきたいと思うし、いくつかのステージでは区間賞も狙っている」
 
第18回ツアー・オブ・ジャパン第2ステージ【いなべ】結果
開催日：2015年5月19日（火）
総距離：128.7km
1位 ラファー・シティウィ（スカイダイヴ ドバイ/チュニジア）3:10'06"
2位 フランシスコ・マンセボ（スカイダイヴ ドバイ/スペイン）+15"
3位 ルカ・ピベルニク（ランプレ・メリダ/スロベニア）+15"
4位 トマ・ルバ（ブリヂストンアンカー/フランス）+15"
5位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール（タブリーズペトロケミカル/イラン）+15"
6位 イリヤ・ゴロドニチェフ（RTSサンティックレーシング/ロシア）+15"
7位 アミール・ザルガリ（ピシュガマンジャイアント/イラン）+15"
8位 ジャイ・クロフォード（キナンサイクリング/オーストラリア）+15"
9位 ディディエール・シャペロ（NIPPO・ヴィーニファンティーニ/コロンビア）+15"
10位 アダム・フェラン（ドラパックプロサイクリング/オーストラリア）+15"
 
第18回ツアー・オブ・ジャパン個人総合順位（第2ステージ）
1位 ラファー・シティウィ（スカイダイヴ ドバイ/チュニジア）3:13'20"
2位 フランシスコ・マンセボ（スカイダイヴ ドバイ/スペイン）+0’20"
3位 アダム・フェラン（ドラパックプロサイクリング/オーストラリア）+0’21”
4位 ルカ・ピベルニク（ランプレ・メリダ/スロベニア）+0’24”
5位 ダミアン・モニエ（ブリヂストンアンカー/フランス）+0'30"
6位 ジャイ・クロフォード（キナン/オーストラリア）+0’31”
7位 トマ・ルバ（ブリヂストンアンカー/フランス）+0’33”
8位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール（タブリーズペトロケミカル/イラン）+0’34” 
9位 アミール・ザルガリ（ピシュガマンジャイアント/イラン）+0’36”
10位 イリヤ・ゴロドニチェフ（RTSサンティックレーシング/ロシア）+0’36”
 
ポイント賞：ラファー・シティウィ（スカイダイヴ ドバイ/チュニジア）
山岳賞：マッティア・ポッツォ（NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア）
チーム総合首位：スカイダイヴ ドバイプロサイクリングチーム
 
TOJ公式サイト http://www.toj.co.jp/2015/