トマジーニ:エクストラバージンオリーブオイル販売開始
NHK"日本縦断こころ旅"に登場する“チャリオ”の生まれ故郷であるイタリア・トスカーナ。そのトスカーナの自転車工房・トマジーニ社所有のオリーブ畑からのエクストラバージンオイルがついに日本で販売される。
従来はごく限られた流通だったが、正式に輸入販売がスタート。ハンドメイドなので大量に供給できるものではないが、本物の価値を味わうことができる。
トマジーニ、チャリオモデルのフレーム
◆ Tommasini エクストラバージンオリーブオイル
◆ 内容量 500ml
◆ 販売価格 2,500円(税抜)
◆ お問合せ先&輸入販売元 アクションスポーツ http://www.actionsports.co.jp
イタリアトスカーナ州、グロセットの街に小さな自転車工房を持つ Tommasini。未だにファミリーでのハンドメイドにこだわりながら自転車を作り続けている。その独特なラグのデザインと このエリアをモチーフとしたような色使いが世界中のエンスーから愛されている。
街の周辺は、工業地帯というよりは アグリツーリズモやスローフード に代表されるような一次産業を主体とした典型的なイタリアの田舎町。丘陵地帯には、ワイン畑やオリーブの木が整然とならび、丘の上にはお城のようなワイナリーがある。
広大なひまわり畑も、この地域らしい風景だ。Tommasini のバイクフレームのデザインからも、それらの雰囲気を感じ取ることができる。このブランドが好まれる理由のひとつだ。
世界的に人気のあるブランドにも関わらず、このファミリーはビジネス を拡大しようとは考えなかった。いまだに、この街でのハンドメイドに固執して、イタリアの他の有力メーカーのように台湾でOEM 生産することもない。
過去、日本側から何度となく打診したこともあったけれど、 女将で長女のバーバラは「ここで作ることに意味があるのよ」と言ってかたくなだった。
このファミリーは、トスカーナ、グロセットをとても愛していて、海外に投資して自分たちの自転車ビジネスを拡大するよりも、自分達をはぐくんだ故郷に投資することを早くから決めていたようだ。
街の周辺にひろがる丘陵地帯に点在する良質なオリーブ畑をかなり以前から少しずつ所有しはじめ、その中には、何百年という古木もあると聞く。
実は以前から、ギフトレベルでごく限られた流通をしていたのは知られていた。 世界で一番大きな自転車ショーのユーロバイク(ドイツ)等で、イタリア貿易振興会が運営しているトラットリアでは、常にこのオリーブオイルがテーブルの上にあった。そして、多くの外国人はその濃厚な風味に驚嘆していた。でも、そこでは手に入れたくても非売品だったのだ。
彼らのバイクフレームがハンドメイドであるように、このオリーブオイルもハンドメイドだ。もっとも良い時期にまだ青い実を一粒ずつ手摘みし、彼ら自身が納得する方法で精製したオリーブオイルは、ほどよく辛みを感じさせ、バケットに浸してそれを口に運んだ時、たぶん経験したことのない驚きと感動をあたえてくれるはずだ。