ツアー・オブ・ジャパン 第7ステージ【東京】ランプレ・メリダのボニファジオが優勝
5月24日、ツアー・オブ・ジャパンの第7ステージとなる『東京ステージ』が開催された。 たくさんの観客が集まった日比谷シティ前からスタートし、大井埠頭の周回コースを14周回してフィナーレを迎える112.5kmの平坦ステージで、スターターは参議院議員であり日本自転車競技連盟会長の橋本聖子氏。
パレード走行を経て、増上寺や東京タワーなど東京のランドマークを駆け抜けた89名の選手たちは、アタックを繰り返しながら、ハイスピードで大井埠頭の周回コースへと入った。7選手の逃げが決まり、周回を重ねていくが、最終的に先頭集団は2選手のみが残った。
しかし、ゴールに向けて加速するメイン集団に吸収され、大集団によるゴールスプリントの展開となり、昨年の『東京ステージ』の勝者であるニッコロ・ボニファジオ(イタリア、ランプレ・メリダ)が優勝し、同じ大集団でゴールしたミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリーズ ペトロケミカルチーム)がこれまでのリードを守り切って、個人総合時間賞を獲得した。優勝タイムは16時間17分53秒。
また今日のステージでは、弱冠19歳である黒枝咲哉(日本ナショナルチーム)が区間5位でゴールし、日本人最高位となった。
各賞選手に変動はなく、山岳賞は『富士山ステージ』の勝者であるラヒーム・エマミ(イラン、 ピシュガマン ジャイアントチーム)、ポイント賞は『伊豆ステージ』の勝者であるヴァレリ オ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ)、そして新人賞はイリア・コシェヴォイ(ベラルーシ、ランプレ・メリダ)が獲得。個人総合成績での日本人最高位は16位の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)で、勝者から4分27秒差という結果。
区間賞 ニッコロ・ボニファジオ選手のコメント 「まさか自分たちがポイント賞に新人賞、そして2つのステージ優勝を獲得できるなんて、大会前は思ってもみなかった。この結果をとてもうれしく思っている。今日のステージは距離が短く、とても速いペースで進んでいった。リードアウトをしてくれたイリアが、ゴール前にクラッシュしてしまったけど、それでも勝てたことをうれしく思う。好成績を残せたことで、いま はリラックスできているし、この先のシーズン後半戦もいい結果が残せると思う」
個人総合時間賞 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール選手のコメント 「今日は総合リーダージャージを守ることが、チームの絶対的な目標だった。大変だったが、 チーム一丸となって頑張って、守ることができてうれしく思う。応援してくれた日本のファンに感謝している。また来年、このレースに戻ってきたいと思っているし、そこでぜひまた勝ちたいと思う。」
第18回ツアー・オブ・ジャパン【東京】
開催日:2015年5月24日(日)
距離:112.5km
1位 ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ/イタリア)2:17'14"
2位 ブレントン・ジョーンズ(ドラパック/オーストラリア)+0”
3位 ニコラス・マリーニ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)+0”
4位 ボリス・シュピレフスキー(RTSサンティック レーシング/ロシア)+0”
5位 黑枝 咲哉(日本ナショナルチーム)+0”
6位 大久保 陣(宇都宮ブリッツェン)+0”
7位 黑枝 士揮(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+0”
8位 鈴木 龍(那須ブラ-ゼン)+0”
9位 ベンジャミン・プラデス(マトリックス パワータグ/スペイン)+0”
10位 土井 雪広(チーム右京)+0”
個人総合順位
1位 ミルサマ・ TPT - IRI ポルセイェディゴラコール(タブリーズ ペトロケミカル/イラン)
2位 ラヒーム・エマミ(ピシュガマン ジャイアント/イラン)
3位 ホセイン・アスカリ(ピシュガマン ジャイアント/イラン)
4位 アミール・ザルガリ(ピシュガマン ジャイアント/イラン)
5位 フランシスコ・マンセボ(スカイダイブ ドバイ/スペイン)
6位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカー/フランス)
7位 ディディエール・チャパッロ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/コロンビア)
8位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー/フランス)
9位 ガーデル・ミズバニ・ イラナグ(タブリーズ ペトロケミカル/イラン)
10位 イリア・コシェヴォイ(ランプレ・メリダ/ベラルーシ)
16位・日本人最高位 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)
ポイント賞:ヴァレリオ・コンティ(ランプレ・メリダ/イタリア)
山岳賞:ラヒーム・エマミ(ピシュガマン ジャイアント/イラン)
新人賞:イリア・コシェヴォイ(ランプレ・メリダ/ベラルーシ)
チーム総合首位:ピシュガマン ジャイアント チーム
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