ブリヂストンアンカーが都内でチームプレゼンテーションを開催
いよいよ始まるツアー・オブ・ジャパンを前に、ブリヂストンアンカーサイクリングチームが都内でチームプレゼンテーションを行なった。
昨年、チームの主戦力であった清水都貴が引退した同チームだが、2013年から1年のブランクを経てプロ選手として復活した西薗良太が加入した。西薗にとっては2012年依頼のアンカーチーム所属になる。戦力的にも大きなプラス要素である。
他にも、昨年の全日本自転車競技選手権大会ロードレースにおいて2位を獲得している井上和郎、今年春のアジア選手権で3位を獲得した内間康平。2013年ツール・ド・おきなわ国際レース優勝の初山翔と日本人選手だけをみても国内屈指の戦力を持っている。加えて2013年ツール・ド・北海道で総合優勝したルバ・トマ、同2位で、かつてはジロ・デ・イタリアでのステージ優勝経験もあるモニエ・ダミアンの二人のフランス人選手を擁する。新たに育成チームEQAU23より一丸尚伍が加入した。
「全日本選手権を狙う」内間康平
Q.全日本選手権は自分が獲りに行きたいとプレゼンテーションで言っていましたね
はい、チームの誰にも言っていません、さっき初めて言いました(笑)。こういう場で言うのがいちばんアピールになると思うので。
Q.アジア選手権では3位でしたが、今年は調子がいいですか?
調子というよりも、かなりレースの展開に左右された結果でした。そのレースでも結果を残せたというのは自信になりました。調子も悪くないです。全日本のコースも自分に向いていると言われているし、27歳という年齢もチャレンジするのにいいタイミングだと思っています。甘いものじゃないのはわかっていますが、うまくトレーニングで調子を合わせたいと思います。
Q.ピーキングのコツはありますか?
しっかり目標のレースに合わせた強度で走ることですね。これくらいやったらいいというのは、自分のいままでの経験値が大切ですね。
「過密スケジュールでコンディショニング」西薗良太
Q.復帰されていかがですか?
オフシーズンをつかって体のコンディショニングはうまくいったと思っています。でも、いざレースに出るとタイミングが合わないというか、勘を戻すのに苦労しました。レースの展開を見て、とっさに反応できることが大切なんですが、それがワンテンポ遅れていました。フランスとクロアチアで約10レース走って、それが戻ってきたかなと。最後にフランスのラソンヌというワンデーレースを走りました。欧州のワンデーレースは本当に激しい。その中でTOJの前までに調子を戻せたので一安心です。
Q.引退の年に出場したTOJでは日本人最高位でしたが、今年はさらに上を目指していますか?
そうですね、しかし今年はイランチームという強力なチームが参加してきているので、かなりパワーバランスが変わってしまっている。その中でどこまで闘えるかということろです。
Q.全日本までのスケジュールは?
ブルターニュ、ラソンヌのレースが終わって2週間後にTOJ。さらにツール・ド・熊野、ツール・ド・コリアとかなり過密スケジュールになっています。その後、全日本選手権になります。コンディショニングとして、体力的にはこなせるスケジュールなんです、ポイントなのはこのスケジュールを集中して走り切れたら、高負荷に対応できる精神状態に持っていけます。ロードレースは少しの体力差を容易に精神力でカバーできてしまう。それが魅力でもあります。
全日本選手権は広島で開催されていたころのような展開が返ってくるんじゃないかと思っています。うちのチームに関していえば、力のある選手がそろっているので、さまざまな展開に対応できると思います。TTにも参加します。秋田のコースよりもアップダウンがあるし体力差をテクニックで補えると思っています。
・所属選手
井上和郎
ルバ・トマ
初山翔
モニエ・ダミアン
内間康平
寺崎武郎
椿 大志
西薗良太
一丸尚伍
MTBチームも注目だ。クップ・ドゥ・ジャポンの愛媛県八幡浜ステージが開催されている。5月3日に開催されたCJ-Uびわこ高島ステージで独走優勝した平野星矢。「今年は調子がいいタイミングとレースが合っている。それと走ることを楽しめている、遊べているのがいい効果をもたらしています」。同レース2位で、昨年の国内MTBシリーズ総合優勝者である斉藤亮。2013年、2014年とU23MTB全日本選手権で優勝している沢田時がメンバーだ。
・所属選手
斉藤 亮
平野星矢
沢田 時
そして、U23カテゴリー選手の育成チームEQADS(左から面手利輝、岡 篤志、清水太己、内野直也)、トライアスロン選手の上田藍に機材サポートを行う。EQADSは面手がTOJのナショナルチームの一員として参戦。さらには5月下旬にチェコで開催されるUCIネイションズカップU23「ラ・クルス・ド・ラ・ペ(平和のレース)」へ出場する。このレースはU23選手にとっての最高峰のステージレース「ツール・ド・ラヴニール」への出場が掛かった重要な大会だ。
トライアスロンの上田は「ベテランと呼ばれるようになったが、気持ちはフレッシュなまま」と、今年の活躍を誓った。
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