ブリヂストンサイクル2015モデル:アンカー初のロード用TTバイク「RT9」登場!
意外にも、いままでアンカーにはTTバイクがなかった。このRT9が初めてのモデルとなる。
アンカーのロードバイクと同じく、低重心化することと、フレームのトップチューブ側とダウンチューブ側の剛性バランスを重視して設計された。
ブレーキは前後ともダイレクトマウントタイプに対応。コンポーネントはシマノDi2のみ使用可能という潔さ。ボトルケージも1本しか取り付けできない。
バッテリーはBBのすぐ後ろに収納される。シートポストに収納すると、重量物が高い位置に来てしまうので、少しでも重心をさげるため、開発陣がこだわったポイントだ。リヤブレーキがBB下に取り付けられているのも同じ理由だ。
シートポストは専用品だが、インテグレーテッドタイプではないので、調整幅は広い。
ダウンチューブのセンターには、リヤブレーキへのワイヤを通すための穴が空いているが、この位置にしたのは、ブレーキレバーが左右どちらからでもワイヤのラインがキレイになるように配慮されているからだ。
ステムは専用のアルミ製で、Di2のジャンクションAがスマートに取り付けられるようにミゾが切ってある。ステム長は、UCIルールのポジションを実現するために、全サイズ75mmを採用。今後、トライアスロンでの使用に対応するために、ステムのサイズバリエーション。より前乗りに対応したシートポストが登場する予定。
小さいサイズがそろっているというのがアンカーの魅力のひとつ。RT9も例外ではない。450(SS)相当サイズがいちばん小さい。小柄な女性(156cm~)でも使用できる。ちなみに写真のバイクは490(S)サイズのものだ。450サイズはフレーム形状が少しスローピングになる。
ジオメトリ設計には、アンカーラボで算出されたデータが採用されている。自社内に高度な実験施設と、多くの選手からのフィードバックを持っている同社ならではだ。
フレーム形状の開発には、プログラム解析データが用いられた。とくに選手を使った風洞実験などは行われていない。今後、行っていく予定。断面形状は翼断面を採用。近年、一部メーカーが採用しているカムテール形状の採用は見送られた。理由は、F1タイヤを開発しているブリヂストンの中央研究所と相談した結果、自転車の速度域でカムテール形状は必要ないという判断が下されたからだ。
チェーンステーは反ドライブ側が太い、左右非対称設計となっている。ちなみに、剛性はドライブ側のほうがもちろん高い。BBはプレスフィットタイプを採用。発売は2015年の4月を予定している。
アンカー RT9
フレームサイズ:SS、S、M、L
適応身長:156-189cm
フレームカラー:レーシングホワイト
対応コンポーネント:シマノDi2専用
フレーム価格/39万円(税抜)
問・ブリヂストンサイクル(アンカー) http://www.anchor-bikes.com