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チーム ノボ ノルディスク、ジャパンカップで初来日「糖尿病を克服するってカッコイイ!」

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「糖尿病と共に夢に向かって頑張る人を応援する ~Changing Diabetes ®~  宣言」を掲げ、糖尿病患者のより良い生活の質を目指すノボ ノルディスク ファーマ株式会社(社長:クラウス・アイラセン、本社:東京都千代田区)は、2014ジャパンカップサイクルロードレースに出場した「チーム ノボ ノルディスク」のトークショーを、10月20日(月)都内で開催した。
 
右からジョー・エルドリッジ、シャルル・プラネ、ダヴィ・ロサーノ
チーム ノボ ノルディスクは全員が1型糖尿病という世界初のプロサイクリングチーム。プロ選手として活躍することで糖尿病とともに生きる人々を元気づけ、治療に積極的に取り組み、それぞれの人生の目標に向かって生きていくことを応援している。今回5人の選手が初来日したが、トークショーには3人が登場した。
・ジョー・エルドリッジ(32歳、米国)チーム共同設立者であり、加入7年目。10歳で糖尿病と診断された。
・シャルル・プラネ(20歳、フランス)今年加入。10歳で糖尿病と診断された。
・ダヴィ・ロサーノ(25歳、スペイン・バルセロナ)加入3年目。22歳で糖尿病と診断された。
ジャパンカップの結果は、プラネ45位、ロサーノ56位、エルドリッジはリタイアとなっている。
 
 
彼らはいずれも糖尿病であると知ったときには「なぜ自分が」という葛藤もあったが、コントロールさえすれば普通の生活ができることがわかったという。
エルドリッジは「糖尿病のコントロールのために乗り始めた自転車だったが、大学でレースを始めてチームを作り、今ではプロ選手として夢にも思わなかったことが実現した。糖尿病だからといって、できないことがあるとは思わないし、それをみんなに伝えたい」と語った。
チームの大きな目標は、インスリンが発見されて110年を迎える 2021年にツール・ド・フランスに参加すること。いまは、そのために世界中のレースで経験を積んでおり、世界のトップライダーが参加するジャパンカップはすばらしい体験だったようだ。
 
 
ファンからの質問「自転車選手をしていて、一番良かったと思うことは何ですか?」
ジョー:スタートラインにたったとき、ゴールしたとき。走っているときは辛いだけ(笑)。ジャパンカップに大勢のファンが来てくれたこと、若い糖尿病患者と交流できたことはうれしかったです。
シャルル:自分かチームメイトが上位でゴールしたとき。その逆は最低(笑)
ダヴィ:自分の活動がだれかの励みになっていると感じたとき。子供が糖尿病だという両親が話を聞きに来ることもあります。その人の人生が変わるかもと思うと、自分のやっていることが成功したのだと思います。
 
 
ファンからの質問「レース中は糖尿病であることを意識しているのですか?補給食は何を摂っていますか?」
ジョー:病気のことはつねに頭にあり、血糖値を考えながら補給しています。補給食は、ほかの選手と同じものです。
シャルル:血糖値の安定のため、かなり食べるときもあるし、数時間食べないときもあります。
ダヴィ:血糖値コントロールはその人によって違います。自分なりに工夫して摂取しています。
 
 
ファンからの質問「日本での食事について教えてください」
ジョー:和食は普段から好んで食べています。日本人はみんなスリムで健康的に見えるし、体にいいのだと思います。
3人とも寿司が大好きだそうだ。実際のところ、糖尿病の人が食べるものは普通の人とまったく同じで、炭水化物を摂りすぎたら薬で調節する程度だという。エルドリッジはオーガニックフードが人気のアメリカ在住ということもあり、できるだけ自然なもの、地産のものを摂るよう心がけているが、それは糖尿病のコントロールとはまったく別の話だと語っていた。
「糖尿病を克服するってカッコイイ!」そう思わせてくれるチーム ノボ ノルディスク。ぜひ、また来年もジャパンカップに参加してほしい。
チーム ノボ ノルディスク  http://www.club-dm.jp/tnn/