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第5回石鎚山ヒルクライム2015 参加レポート
イベント
2015.09.14
石鎚山ヒルクライムは毎年徐々に参加者を増やし、いまでは四国を代表するといっても過言ではないヒルクライムイベントに成長した。コースは標高572mの「おもごふるさと市場」から国指定の名勝面河(おもご)渓谷や石鎚山スカイラインを経由して、石鎚山の登山口、標高1492mの土小屋にいたるルートだ。コース全長は22.1km。第1区間11km、第2区間7.4kmの2区間に分け合計タイムを計測する全国唯一のワンウェイ2区間制を採用している。
石鎚山ヒルクライムの参加者に攻略の秘訣を聞くと、みな一様に「変わりやすい天気への対応」を攻略のポイントに挙げる。日本7霊山のひとつ、霊験あらたかな石鎚山だけあって、たった1、2時間の競技時間内でも刻々と天候が変化するのだ。
石鎚山ヒルクライムの参加者に攻略の秘訣を聞くと、みな一様に「変わりやすい天気への対応」を攻略のポイントに挙げる。日本7霊山のひとつ、霊験あらたかな石鎚山だけあって、たった1、2時間の競技時間内でも刻々と天候が変化するのだ。
開会式は、中村時広愛媛県知事と高野宗城 久万高原町長らが登壇し、これからの激戦をひかえる参加者に「エイエイオー!」とエールを送った。もちろんこの知事、町長らもレースに参加する。このエールが効いたのかどうかはわからないが、開会式が終わるころには、これまでの雨がうそのようにあがった。
ヒルクライムレース初体験、本誌・西村も、知事や愛媛テレビのレポーターなどと一緒にスタート。エメラルドグリーンに染まる面河渓谷を右手にみながら4kmほど勾配の緩やかな区間を進む。トップクラスの選手は、この区間を時速40km近くの巡航速度で駆け抜けていく。石鎚山の標高と同じ1982年に建てられた大鳥居をすぎるといよいよ本格的な7kmの上りが始まる。つづら折れの道に10%を超える勾配が続き、走り応えのあるコースだ。
このレースでは、途中、約3kmほどの下り区間が設定されており、この区間ではタイム計測を行なわない。下り区間では、エイドステーションも設置されており、この区間をどのように過ごすかが攻略のポイントのひとつ。1、2分程度の休憩で、さっさと第2区間へ進むもよし、30分近くゆっくり休憩するもよしだ。
第2区間は7.5kmの上り、ここは勢いよく上る。ゴール地点の土小屋付近まで残り3kmに差しかかると、上りがゆるやかになる。ここで周りの選手がペースアップするのにあわせて自分も一気にペースをあげてそのままゴール。ゴール地点は霧が深かったが、走り終えた参加者はみな、晴れやかな表情をしていた。
ヒルクライムレースとはいうものの、途中の下り区間のおかげで初心者にも参加しやすい石鎚山ヒルクライム。来年、あなたもこのレースからヒルクライムデビューしてみては!?
text●本誌、photo●吉田悠太
主催者●石鎚山ヒルクライム実行委員会
開催地●愛媛県上浮穴郡久万高原町
第5回石鎚山ヒルクライム2015 http://cycle-shikoku.jp/ishizuchi-hillclimb/
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