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2015世界選 男子U23ロードレースはフランスのルダノワが優勝

レース

米国東海岸バージニア州のリッチモンドで開催中の2015年UCIロード世界選手権は、9月25日に男子アンダー23のロードレースを競い、フランスのケビン・ルダノワが集団から逃げ切って優勝した。

2位は同タイムでイタリアのシモーネ・コンソンニ、3位にはフランスのアントニ・チュルジスが入った。日本勢は48秒遅れで45位の小橋勇利が最高位。



男子アンダー23のレースは、序盤にエディ・ダンバー(アイルランド)、ホセルイス・ロドリゲス(チリ)、オレグ・セムリャコフ(カザフスタン)、ダビデ・マルティネッリ(イタリア)の4人が先行した。

そこに残り65.5kmでマクシミリアン・シャフマン(ドイツ)が合流すると、それまで付き位置にいたイタリアのマルティネッリが動き出した。

マルティネッリはリッチモンドのサーキットでキーポイントの1つになるリッビーヒルの石畳の坂を残り3周目に迎えた時点でアタックしたのだが、コーナーで石壁に接触してディレーラーを破損し、逃げから脱落してしまった。

結局他の選手たちも次の周回のリッビーヒルで吸収され、レースはふり出しに戻った。そして100人近い集団のまま、最終周回のクライマックスを迎えた。

小雨が降る中、ゴールまで残り4kmのリッビーヒルの石畳の坂でマルティネッリが再度アタックしたが、頂上に辿り着く前に減速してしまった。マルティネッリの後方では、先頭で追走してきたベルギーのネイザン・バンホーイドンクが雨に濡れた石畳ですべって転倒し、集団はカオスになっていた。

それを尻目にルダノワがチームメートのチュルジスとともに集団から抜け出してマルティネッリを抜くと、そのまま先頭に出た。そして次のトゥエンティーサード・ストリートの石畳の坂で、ルダノワは単独で先頭に立った。

イタリア勢は必死で追撃し、最後のホームストレートでコンソンニとジャンニ・モスコンが追い上げたが、そこにはチュルジスもいた。イタリア勢は結局ルダノワを捕まえることができなかった。

22歳のルダノワは、元選手で現在BMCレーシングの監督であるイボン・ルダノワの息子で、今年からもうプロとしてブルターニュ・セシェで走っている。男子アンダー23には、UCIワールドチームに所属する選手は参加できないが、UCIプロフェッショナルコンチネンタルチームの選手は参加できる。

リッチモンド世界選も残り2日。9月26日は男子ジュニアと女子エリートのロードレースが行なわれるが、天候の悪化が心配されている。
 

■男子アンダー23・ロードレース結果[9月25日/161.8km]
1 ケビン・ルダノワ(フランス)3時間54分45秒
2 シモーネ・コンソンニ(イタリア)
3 アントニ・チュルジス(フランス)+2秒
4 ジャンニ・モスコン(イタリア)+2秒
5 アレクサンダー・カンプエゲステッド(デンマーク)+5秒
6 ファビアン・リーンハルト(スイス)+5秒
7 ミハル・シュレーゲル(チェコ)+5秒
8 ルーカス・ガダイ(アルゼンチン)+5秒
9 アダム・デボス(カナダ)+10秒
10 レナールト・カムナ(ドイツ)+12秒
45 小橋勇利(日本)+48秒
61 面手利輝(日本)+1分12秒
122 小石祐馬(日本)+15分41秒
DNF 徳田優(日本)
DNF 岡篤志(日本)
 

■男子アンダー23ロードレース・ハイライト

[リッチモンド世界選スケジュール]
9月20日(日) チームタイムトライアル(女子/男子)
9月21日(月) 個人タイムトライアル(女子ジュニア/男子アンダー23)
9月22日(火) 個人タイムトライアル(男子ジュニア/女子エリート)
9月23日(水) 個人タイムトライアル(男子エリート)

9月25日(金) ロードレース(女子ジュニア/男子アンダー23)
9月26日(土) ロードレース(男子ジュニア/女子エリート)
9月27日(日) ロードレース(男子エリート)

http://www.uci.ch/

http://richmond2015.com