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宇都宮ブリッツェン・青柳憲輝がJプロツアー初優勝!「今シーズンを最高の形で締めくくることができた」

レース
Jプロツアー全24戦の最終戦「JBCFおおいた いこいの道クリテリウム」が11月1日(日)、大分市中心市街地で開催された。JR大分駅南側の公園を周回する一周1.1kmのレースで、序盤から宇都宮ブリッツェンが先頭に立つ。マトリックスパワータグとTeam UKYOとの激しい攻防戦を制し、最終周回で大久保陣の後方から青柳憲輝が抜け出して優勝。大久保も2位に入った。

 

優勝した青柳選手のコメント:
今日のレースはミーティングで話し合った通りに、前半から宇都宮ブリッツェンがコントロールして他の選手たちを逃げさせないような走りをして、最終局面までしっかりコントロールできたレースでした。最終局面では少し危ない場面もありましたが、陣が最終コーナーを先頭で入ってくれて後は全力で前だけを見て勝つことができました。

本来であれば陣であったり、真理さんや譲さんが勝つというのが理想的な形だとは思いますが、チャンスをいただけたので“このチャンスを生かさなければもったいない”と思って、自分がやるしかないと思ってスプリントに挑みました。Jプロツアーでの優勝は初めてで、本当に勝ったのかなという感じでまだ実感がないです(笑)。

でも、今年初めに自分自身で“優勝する”と公言して、なかなかここまで、後半戦に入って上位に入ることはできていましたが勝つことはできなくて。もちろん、アシストという役割をしっかり果たした上で勝利を狙うのは難しいことですが、最後の最後でチャンスをもらえて、チームメートの支えやファンの皆さんの熱い声援もあって勝つことができて、今シーズンを最高の形で締めくくることができたと思います。皆さん本当に、応援ありがとうございました!
 

11月1日(日) JPT第24戦 JBCF おおいたいこいの道クリテリウム
出場選手:鈴木真理/増田/鈴木譲/大久保/青柳/堀/城田
於:いこいの道特設周回コース(於:大分県大分市)

・リザルト
P1 33.0km
1位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) 40m07s 49.35km/h
2位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) st
3位 窪木一茂 (Team UKYO) st
4位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) st
5位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) st
6位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) +01s
7位 畑中勇介 (Team UKYO) +01s
8位 ロイック・デリアック (KINAN Cycling Team) +01s
9位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) +02s
10位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ) +02s
18位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +09s
19位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +09s
38位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +35s
45位 城田大和 (宇都宮ブリッツェン) +1m04s
DNF 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン)
出走=70名/完走=46名

◆2015Jプロツアー 個人ランキング
1位 畑中勇介 (Team UKYO) 16,017P
2位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 12,757P
3位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) 11,574P
4位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 11,007P
5位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 10,711P
6位 窪木一茂 (Team UKYO) 10,269P

◆2015Jプロツアー チームランキング
1位 Team UKYO 52,968P
2位 マトリックスパワータグ 38,230P
3位 宇都宮ブリッツェン 35,607P
4位 KINAN Cycling Team 22,874P
5位 那須ブラーゼン 19,600P
6位 シマノレーシングチーム 14,701P

ルビーレッドジャージ 畑中勇介 (Team UKYO)
ピュアホワイトジャージ 新城雄大 (那須ブラーゼン)


清水監督のコメント
今日のレースはスタートからゴールまで、選手みんなが完璧に仕上げてくれました。もともとは、厳しいレースにもなり得るコースということも考慮して、前日のミーティングから攻撃を仕掛けていって厳しい展開にしていき、逃げ切りや小集団でのゴールスプリントに持っていこうという話をしていました。ただ、昨年は風が強く吹いていたために厳しいレースになったというだけで、今日のような無風の状態だと厳しいレース展開に持ち込むのは難しいのではないかということが予選を走った段階の印象だったので、決勝スタート1時間前に急遽、プランの修正をすることになりました。

コース特性上、最終コーナーをスピードがある選手から入っていけば勝てるという感触があったので、敢えてエーススプリンターの大久保をその部分に当てて、後半戦に入って好調の青柳でのスプリントという同級生コンビでの勝負というプランに切り替えました。昨年のこのレースやその他のレースでも、コントロールをしてゴールスプリントに持っていくという形は失敗と成功を繰り返しているような状態ではありましたが、今回はすべてがうまくハマって、選手が誰1人欠けることなくそれぞれの役割を果たしてくれました。

青柳の勝利はもちろん素晴らしいことですが、その他の選手の走りというのも青柳選手に匹敵するぐらい素晴らしい走りだったと思います。今年のJプロツアーはいきなりの怪我から始まって、圧倒的な外国人選手勢の走りにかなり苦しめられた1年となりました。そんな中、みんなで時には言い合いにもなりながら自分たちの勝利スタイルを模索し、築きながら戦ってきました。

ロードレースは100通り、いや、1000通り以上の展開が考えられる一筋縄ではいかないもので、なかなか上手くいかないことも多かったように思います。もちろん、実力がついてこその展開ということだと思うので、今年のJプロツアーのメンバーの中では発揮できず厳しいシーズンとなってしまったと感じています。

ただ、今日の最終戦で選手たちが見せてくれた走りというのは、実力とチームワークはもちろんのこと、それ以上に気持ちがこもったものだったと思います。今年は外国人選手勢の力に圧倒されて気後れしてしまったというか、気持ちがダウンしてしまっていた部分もあったと思います。ですが、今日のレースで選手全員の気持ちと走りがそろったレースを見せて勝つことができたので、来シーズンに向けてはこの気持ちの部分を大切に戦っていけば実力通りの結果を出せるんじゃないかと皆んなが感じたと思います。

今シーズンは皆さんに喜んでいただけるような走りと結果をなかなか手にすることができませんでしたが、最終戦でその走りをお見せできて良い結果をご報告できたと思います。今シーズンも熱い応援、本当にありがとうございました。来シーズンも頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!

宇都宮ブリッツェン・レースレポート http://blitzen.air-nifty.com/racereport/2015/11/jpt24-jbcf-f33d.html

宇都宮ブリッツェン・オフィシャルブログ http://www.blitzen.co.jp/blog.html