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ポラール初のリストバンド型心拍計「A360」を発表

新製品

心拍計のパイオニアメーカーから待望のリストバンドタイプが登場

心拍計のメーカーといえば、思い浮かべない人はいない「ポラール」。ここ数年さまざまなメーカーからリストバンド型の心拍計が登場していたが、意外にもポラールからは発売されていなかった。

ついに発売された「A360」は、腕時計のように手首に巻くだけで心拍を計測することができる。従来のチェストバンドよりも手軽に装着できるのがメリットであるのはもちろん。同社が40年以上にわたり蓄積してきた心拍測定のノウハウによって開発された解析アルゴリズムが、他社の同様の製品よりも正確な数値をユーザーに提供する。
 

どうやって心拍数を計測するの?

心拍数の計測方法は、本体裏側にあるLEDライトが発する光の反射量を吸光度センサーによって読み取ることにより計測する。吸光度センサーが検知する光の強度が血流量によってかわるので、それをポラール独自の心拍解析アルゴリズムによって性格に数値として表示できるのだ。

そのため製品が自分の腕の太さにしっかりとフィットしたサイズである事が重要になるので、リストバンドはS、M、Lの3種類から選択することになる。また装着の際も強く締めすぎると血流を阻害してしまい、ゆるすぎると本体がずれたりセンサーが皮膚から離れてしまうので正確な測定ができなくなってしまう。別売りのチェストバンドタイプとブルートゥーススマートで連携させることも可能だ。

スポーツの種類はのべ80種類が用意され、その中から20種類を割り当てて使用することが可能。もちろん自転車競技も用意されおり、ランニングやスイムもあるのでトライアスリートのニーズも満たす。

各スポーツごとに最適な測定アルゴリズムが用意されているので、より正確な数値を手に入れる事ができる。開発にはのべ4年間、49ものプロトタイプが製作され50番目のものが製品として登場した。

リアルタイムでトレーニングの達成率を確認できる

ディスプレーは1.18インチのフルカラータッチパネルを採用しているので、サイクリング中でも見やすい。特に魅力的なのはリアルタイムでいまどのゾーンなのかをわかりやすく確認できるので、持久力を高めるトレーニングをしたい、心肺機能を強化するトレーニングをしたいと思ったときに狙ったゾーンをキープすることができる。

データの管理はスマートフォンとブルートゥーススマートで連携したり、PCとはUSB接続することができる。またウェブサービスの「ポラールフロー」を利用すればカレンダーに日々のトレーニング結果が表示される。また事前に年齢、体重、性別を登録しておくことで、アクティビティを分析しコーチングしてくれる機能もある。

装着しやすいということもあり、心拍計としてだけではなく1日中着けて生活することにより活動量計として活用もできる。内蔵された3Gセンサーによって歩数や、デスクワークを何時間やっていたかなどが解析され、トレーニングデータと合わせて目標の活動量までの達成率を通知する機能も。
ポラール・A360
価格:2万5800円
重量:31.7g(S)、33.7g(M)、37.3g(L)
カラー:チャコールブラック、パウダーホワイト、ソルベピンク、ネイビーブルー
交換用バンドカラー:チャコールブラック、パウダーホワイト、ソルベピンク、ネイビーブルー、ネオングリーン
バッテリー容量:100mAh、1日1時間のトレーニングで約2週間稼働
対応OS:iOS、Android、windows、Macintosh
発売予定日:11月21日(ソルベピンク、ネイビーブルーは12月以降。交換用バンドは2016年1月以降の発売)

www.polar.com/ja/A360

1977年ポラール初の商品も!

今回の新製品発表会はポラールがフィンランドの企業とうことで、同国の大使館にて開催された。会場にはポラールが1977年に初めて製品化した心拍計も展示されていた。スポーツ用ウエアラブルデバイスという新しい世界を切り開いた記念すべき製品だ。