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Jプロツアー開幕直前! 宇都宮ブリッツェン・インタビュー

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3月20日(日)、いよいよ国内で戦いの幕が切って落とされる。2016年Jプロツアー初戦・宇都宮クリテリウムの舞台は、宇都宮市・清原工業団地内特設コース。宇都宮駅東口から会場までのシャトルバスも運行しており、アクセスもしやすく、観戦にはもってこいのロケーションだ。

本場ヨーロッパレースでは多くのラインレースが展開される一方、Jプロツアーではクリテリウムなどの周回コースで開催されることが多い。ファンにとっては、何度も目の前を通る選手を見ることができるというメリットがある。今シーズン通して戦うことになる顔ぶれのチェックとともに、お気に入りの選手を見つけてみてはいかがだろうか。

今回は、宇都宮での開催ということで地元、宇都宮ブリッツェンの注目選手に話を聞いた。
 

那須ブラーゼンから移籍した小野寺玲 インタビュー

CS:今シーズンの意気込みを聞かせてください。
まずブリッツェンとして、自分自身目立つ走りをしたいというのがひとつですね。あと去年悔しい思いをしたアンダーカテゴリーでの全日本選手権のタイトルをTTとロードレースともに狙っていきたいと思っています。

CS:去年ジャパンカップクリテリウムでも7位という成績でしたよね。
そうですね。もちろんジャパンカップクリテリウムでも今年もチャンスをもらって、リベンジしたいです。

CS:次は何位を?
表彰台に上がりたいです。何としても。もちろん一番を目指して。宇都宮ブリッツェンとして、宇都宮のレースで優勝するというのを最大の目標として頑張ります。

CS:その他のレースに対してはどうですか?
僕の脚質的にクリテリウムだったりTTだったりのレースが得意なので、Jプロツアーの参加枠が8人の中で、メンバーが9人いて、そういったメンバー選考の中にもまず入れるように、TTやクリテリウムの強さをアピールしていきたいと思ってます。ロードレースでも上りが入ると若干苦手な面があるんですけども、徐々に克服してブリッツェンでの勝利につなげる走りをしていきたいです。

CS:沖縄合宿でチームで走って、何か見えてくるものはありましたか?
沖縄合宿をはじめ、シーズン前からの合宿で自分の長所と短所はどっちも見えてきてますし、選手それぞれに色々な場面での特徴があるんだというのが、みんなと走ってると見えてきました。自分の得意なところはさらに伸ばして、苦手なところは克服していって、オールマイティになっていけたら。僕はまだ勝利を任されるエース格の選手ではないので、託された選手の最大限のサポートができるように強くなりたいです。

CS:昨年所属されていた那須ブラーゼンとの最大の違いは何だと思いますか?
チーム全体が本格的なチームとして成り立っていて、環境だったり、所属している選手の格が上なので。僕も正直、入ることが決まってからビクビクしてたんですけど、経験豊富な選手たちが優しく教えてくれますし、チームのサポート体制も万全なので、ここで大きく自分が成長できるんじゃないかなと期待を持ってます。

 

同じく那須ブラーゼンから移籍した雨澤毅明 インタビュー

CS:今シーズンの意気込みをお願いします。
僕はどちらかというとアンダーのナショナルの遠征が多くなっていくと思うので、JプロツアーよりUCIレースとかヨーロッパでのネイションズカップ遠征を目標に走ってきたいと思っています。

CS:一番の目標はネイションズカップ?アンダーの全日本チャンピオンなども狙ってるんでしょうか?
具体的にはまだ決めいていないです。ネイションズカップ遠征が初めての海外遠征で、ヨーロッパのレースを経験してみないとわからない部分が多いので。いただいたチャンスで、結果を出したいです。

CS:沖縄キャンプでの手ごたえはありますか?
確実にアジア選手権より調子は上がっています。春先の遠征に向けていい調子だと思います。

CS:ブリッツェン内に師匠みたいな人はいますか?
アジア選のナショナルのときに、僕と増田さんがよく似てるって言われました。マスクしたら同じって(笑)。後ろ姿も似てるって言われました。

CS:では増田選手を目標に?
増田さんを超すくらいじゃないと。今の自分と同世代でトップは強いので、増田さんを超すぐらいの力を持ちたいなと思います。

CS:同世代のライバルというとどなたにあたるんですか?
鹿屋(体育大学)の(徳田)優とか……。今回アジア選で一緒に走ったメンバーはみんなライバルですね。
 
 

キャプテン・鈴木真理 インタビュー

CS:今シーズンの意気込みを聞かせてください。
今年チーム全体を見て、沖縄合宿終わって、昨年の沖縄合宿より今年の方がはるかにワットゲージがみんないい数値だったので、またこれをステップに、次のレベルまで行けると思うので、どこまでできるかっていうのがチーム的に楽しみな感じです。個人的には、今年優勝狙おうかな、という気持ちはシーズン始めはあったんですけど、やはりチームをまとめるところをおろそかになるっていうのが非常に心配なので、気持ち的に余裕があったりとか、ちょっとしたチャンスがあれば積極的には行きたいとは思うんですけど、まずはチームのバランスをしっかり保って、チームとして成績を出すことを第一優先にしなくてはいけないな、と感じてます。

CS:いつまで走る予定等は考えていますか?
つまらなくなったら辞めるでしょうね。今は走ることが好きなので。それがつまらなくなったときが辞めるときじゃないかな、と思います。

CS:真理さんというと、ポジション等にものすごくこだわりをお持ちのイメージなんですが。
そうですね、昔はずっと同じポジションで走ってたんですけど、工夫しないと、歳のせいにはしたくないんだけど、やっぱりちゃんとした走りができなくなってしまうので。天才、天才と言われてきたんだけども、昔はがむしゃらに練習して追い込んで強くなったりしてたんですが、今は練習しても強くならないので。いろいいろ考えて行動しないと強くなれないんだなっていうのを体験してる状態です。

CS:最近見直した部分はありますか?
自分の苦手な部分であったダンシングで走るとどうしても心拍が上がっちゃうんですよ。体力的にすごい使うので、そこらへんで体力使っちゃうと、どうしても後半持たないので、シッティング重要だな、ってところで今はシッティングの練習を積極的にやっている状況です。
 色々考えながら練習しないと、体がもう昔のようにはいかないので。勝手に強くなるような状況は今ないので。

CS:そのノウハウとかをチームのどなたかに伝えたりするんですか?
チームのみんなにはあんまり言葉では伝えなくて、みんなまだ若いから多分追い込んだら追い込んだ分だけ強くなれるので。42歳が一生懸命がんばってるのを見せるくらいですかね。
 
 

エース・増田成幸 インタビュー

CS:今年の抱負を聞かせてください。
 今年はツアー・オブ・ジャパン、全日本選手権、毎年とあまり変わらないですけど、いいとこ見せていきたいな、と思ってます。例年だとJプロツアーも毎戦毎戦、闘っていく中で、だんだんトップが見えるようなポイントになってきて、そこで、じゃあ増田は総合狙って走ってもらおうか、みたいな話になるんですけど、Jプロツアー全戦狙っていくとなるとやっぱり負担なので、今年はそれよりも、もう少し大きな目標に絞り込んで、そこでトップコンディションで走れるような闘い方をしたいな、という風に考えていて、そういう狙ったレースをものにしていきたいですね。

CS:そういった戦い方をするにあたって、新しくやろうと思っていることはありますか?
 例年だとJプロツアーが毎週あって、木曜日くらいからそれに合わせていくような闘い方をするんですけど、そういうのを毎戦毎戦やらずに、しっかり先のことを見据えて、例えばトレーニングの内容を体を作る時期とコンディションを上げていく追い込む時期と、そういう期分けをしっかりして、シーズン全体を見通していきたいです。

CS:沖縄合宿で相部屋だった堀選手と飯野選手との関係はどうでしたか?
すごいストレスなく楽しく過ごしてましたね。最初は部屋割りは監督が決めるんですけど、僕寝るの早くて、じゃあ増田は飯野とか……って話になって、でも飯野はもっと寝るの早くて、大体9時とかにいつも寝てるみたいなんですよ。それちょっと早過ぎるから10時くらいにしよう、ってな感じで。おたがい早寝早起き部屋みたいな。堀選手にはちょっと合わせてもらって。

CS:堀選手は増田選手の弟子、という感じですが。
クライマーだし、住んでる場所も結構近くて、一緒に練習することもよくあるので。弟子なんですけどまだまだ。日常生活も含めて、いろいろ怒られてるのも見るんですけど、その度に、指導がどうなってんだみたいな、まぁみんなギャグですけど(笑)。選手として、能力もそうですけど私生活とかもいろいろ、過ごし方を自分が教えられる分は少しずつ教えてあげたいなと思ってますけどね。

CS:堀選手に期待してることはありますか?
もちろんあります。堀選手は今年で4年目、5年目くらいになるので、そろそろ一勝してほしいなという風に思っていますし、今年はJプロツアーでみんなそれぞれが優勝を狙っているので、みんなひとり一勝みたいな形でできればすごい幸せですね。

 

清水裕輔 監督 インタビュー

CS:全日本選手権優勝に向けてどんな体制を作っていこうと考えていますか?
昨年、一昨年はJプロツアー優勝を、もちろん全日本も狙ってはいたんですけど、ツアー選で優勝するという軸を大きく置いてたんです。でも今年はビッグレースに注力していきたいと思っています。今はもう、そういうビッグレースで勝ってないとJプロツアーでも勝てないレベルになってきてるんです。外国勢も多いですし。そこを狙ってしっかり実力さえ上げていけば、どのレースでもチャンスが広がってくると思っています。人数も多いですし、層も厚いので、しっかりやっていけば自ずといい結果が見えてくると思ってます。

CS:宇都宮で練習されていて地元の方の理解や、声援など昔に比べてどうですか?
私もまだ3年しかいないので、まず言えるのは、他の地域とは比べものにならないほど理解があります。走ってて声を掛けられることが100km走ってたら1回2回は必ずあるし、初年度よりも増えたかなと思います。まだ(地元紙以外には)正式には発表されていないですけど、ジャパンカップクリテリウムでコースがいくつか商店街をまたがっているんですが、さらにその先の商店街の方たちが「コースを延長してこっちまでやってほしい」という要望書を市長に出されてたりとか、そういった意味では地元の方の理解が増えているっていうのは感じますね。

観客もすごく増えて後ろだと見えないので、観戦に来た人をもてなしたい、かつレースも面白くなるだろう、っていうことで提出されたそうなんですが、僕らに何の話もなく地元の商店街の方が進めています。

CS:さらにファンを増やす、というところで画策していることはありますか?
実はまだそこも課題ではあって、いつも会社でも話しているんですが、対他のライバルチームではなくて、対他のスポーツチームのことを見ています。去年と宇都宮クリテリウムで7000人集まりましたが、栃木SCサッカーでは毎回試合で4000~5000人集めるわけですよ。やっぱりライバルは他の(自転車)チームはもちろんですけど、それよりも僕らは他のスポーツだ、と言ってます。今日も地元主催で、ある商店街のサッカーやバスケットチームのサポーターも一緒にゴミ拾いをしてきたんです。そういった地道な活動から、新たなファンも獲得していきたいですね。
 
 
 

宇都宮ブリッツェンに限らず、Jプロツアー初戦に向けて仕上げてきた選手たちの熱意や緊張感を現地で感じとれば、興奮すること間違いなしだ。

また初戦では、優勝した選手が個人総合のルビーレッドジャージを獲得することができる。果たして今年最初にルビーレッドジャージに袖を通すのは誰なのか? ぜひ、会場に足を運んで確かめてほしい。
 
宇都宮クリテリウム
http://www.bicycle-kingdom.jp/