ニュース
Jプロツアー初戦の宇都宮クリテリウムで盤石な走りを見せ、地元ファンの期待に応えた宇都宮ブリッツェンが初勝利!
レース
2016.03.23
Jプロツアー初戦、ゴール前の沿道を赤で埋め尽くした地元ファン念願の勝利
トップカテゴリーのJプロツアーは午前中に二組に分かれて予選が行われ、それぞれの上位50人が午後からの本戦1周3km×20周回のコースに臨んだ。
序盤6周回目、宇都宮ブリッツェンのエーススプリンター大久保陣が落車。その後、マトリックスパワータグの田窪賢次が1つになっていた集団から飛び出し、それをブリッツェンの阿部嵩之が追う形で総勢10人の逃げが形成。この逃げの中には、ブリッツェンから阿部、増田成幸、鈴木譲の3人、マトリックスのアイラン・フェルナンデスやシマノレーシングの入部正太郎と強豪が揃った。後方からは逃げにメンバーを送れなかったTeamUKYOらが集団を引き始めるも追いつかず、逃げ切りを許すこととなった。
最終周回、逃げ集団では、数的優位にあるブリッツェンが波状攻撃に出る。およそ残り1.2km地点で増田が前に出てアタックをかけるが、それもすぐに反応され、つぶされる。その後、マトリックスの田窪がアタックがかからないよう引き始めたため、鈴木譲がその後ろにつく。最終1つ前のコーナーで増田がまた一発アタックをかけたが、それもつぶされる。しかし、鈴木譲にとってそれがちょうどいいリードアウトとなり、その勢いで最終コーナーを曲がって先行。そのまま入部とフェルナンデスとのスプリント勝負となり、鈴木譲が一番にゴールラインを切ると同時に大歓声が上がった。
3年目でやっとつかんだ勝利「勝たないとやべぇな」
元々の作戦としては、ゴールスプリント大久保一本で行くつもりだったが、落車をきっかけに切り替えられたと語るブリッツェンの清水裕輔監督は「ホッとしたというよりも、やった!という感じですね。展開も上手くいったし力でも勝てたし良かった」と喜びをあらわにした。
「正直実感わかないですけど、率直にすごい嬉しいです」と優勝した鈴木譲。「初めは表彰台登壇狙いでスプリントポイント狙って行ったんですが、逃げ切り濃厚になったときに勝たないとやべぇな、と。応援もすごかったし、周りの期待も走る前から感じていたので、ここはもうズル賢く、脚を溜めさせてもらって、増田選手と阿部選手と俺らでやるぞ!っていう感じで走っていました」と語った。
「正直実感わかないですけど、率直にすごい嬉しいです」と優勝した鈴木譲。「初めは表彰台登壇狙いでスプリントポイント狙って行ったんですが、逃げ切り濃厚になったときに勝たないとやべぇな、と。応援もすごかったし、周りの期待も走る前から感じていたので、ここはもうズル賢く、脚を溜めさせてもらって、増田選手と阿部選手と俺らでやるぞ!っていう感じで走っていました」と語った。
鈴木譲と一緒に逃げに入り、最終周回、何度もアタックを繰り出した増田は、「もう散ってもいいっていう気持ちで、あとは譲に託すつもりで、力を最後まで絞 り出すようなイメージで走りました」と話した。「もう最高です。初年度で勝てたらそれはそれで嬉しかったと思うんですけど、ここまで悔しい思いをして、3 年目でやっと勝てたので、喜びもひとしおです。僕自身は4位でゴールしたんですけど、もう最高に、本当に嬉しいですね」と満面の笑みで語った。
逃げには入る予定はなかったと言う阿部は、「タイミング良く前に出てたら、後ろから増田さんと譲さんが来て、ゴーだ!って言われて。ゴーって言われた瞬間に切り替えて走りました。ここ数年では一番いい」とホッとした表情で話した。
逃げには入る予定はなかったと言う阿部は、「タイミング良く前に出てたら、後ろから増田さんと譲さんが来て、ゴーだ!って言われて。ゴーって言われた瞬間に切り替えて走りました。ここ数年では一番いい」とホッとした表情で話した。
弱虫ペダルサイクリングチーム岡篤が嬉しい初優勝!
岡はレース後、「ホッとしてます。渡辺先生やたくさんの方が見に来てくださっていて、そんな中で勝てて良かったです。集団迫ってきているのがわかってたので調整しながら脚残して何とか逃げ切りました」と語った。
渡辺先生も「落車の危険が少ない逃げ切り勝ちができて嬉しい。これから勝利を量産していきたい」と喜びの表情で語ってくれた。
Jプロツアー次戦は4月10日(日)、岐阜県関ケ原町で行われる伊吹山ドライブウェイヒルクライム。今度はクライマーたちの熱い闘いも要注目だ。
リザルトはこちら→http://www.cyclesports.jp/depot/detail/60606