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バッテリー交換で使い分けるライト。ノグが「pwe(パワー)」を発表

新製品
ユニークかつデザインセンスあふれるサイクルパーツブランド・ノグが、新たに自転車用ライトを発表した。「pwr(パワー)」と名付けられたそのライトは、バッテリーとライト部分がそれぞれ独立し、交換することでさまざまな用途に合わせて使えるものとなった。
(text&photo:江里口恭平)

 

ひとつのバッテリーをフレキシブルに使い分け

「PWRトレール」
「PWRトレール」
「PWRマウンテン」
「PWRマウンテン」

2018年で設立15周年を迎えるオーストラリアのknog(ノグ)。当初はアーバンライドにフォーカスし、ファッションやユーモア、セクシーさ、そして楽しさを表すイメージを全面に打ち出し、見る人に「Oh Yeah!」と歓声を上げるようなプロダクツを多数生み出してきた。

ここ数年は、その方向性をよりユーザー目線へ落とし込み、品質や使い勝手の向上を計りつつ、「退屈な製品」に「ノー」と言えるような「ノグらしさ」あふれる製品作りを行ってきている。

近年の代表格とも言えるノグ・プロダクツは、昨年に発表された「oi(オイ)」。これまで無かった斬新かつどんなバイクにもフィットするデザインのベルは、一躍多くのサイクリストに受け入れられ、現在全世界で50万個以上が販売されているとのことだ。

その成功をきっかけとしてオイのデザインセンスをブラッシュアップし、新たに送り出したプロダクツ。それが今回の「pwr(パワー)」だ。

これまでのライトを選ぶ基準と言えば、そのライトの持つルーメン数(光量の強さ)がメインとされてきた。しかしこのノグでは、ライトユニットとバッテリーユニットをそれぞれ交換可能とするアイデアを追加。現在のスマホユーザーにはなじみ深い、スマホバッテリーをその容量から選ぶように、ライトのバッテリーの容量の選択ができることへ注目した。

ひとつのバッテリーユニットによって、通勤用、週末のライド用、夜間走行も含むアドベンチャーライド用などと、それぞれの目的に応じたライト部分へと入れ替えることを想定している。もちろんその逆も可能で、バッテリーを使い分けることでより多くのシーンに使い分ける事が可能だ。
 
スマホのバッテリーとしハンドル部からそのまま充電できる
スマホのバッテリーとしハンドル部からそのまま充電できる
オン・オフの操作はライト部をひねる直感的な操作
オン・オフの操作はライト部をひねる直感的な操作
キャンプ時は同じバッテリーからランタンやBluetoothスピーカーのバッテリーとしても使える
キャンプ時は同じバッテリーからランタンやBluetoothスピーカーのバッテリーとしても使える
ひとつのバッテリーをフレキシブルに使うという発想は家庭用工具ユニットから着想を得た
ひとつのバッテリーをフレキシブルに使うという発想は家庭用工具ユニットから着想を得た
ライト全体はアルミをCNC加工することですっきりとしたデザインに統一。さりげなく配された4つのLEDから一目でバッテリー残量を確認できる。操作はライト部分をひねる動作でオンオフ、モード切替となるので、冬場に厚手のグローブを着用していても直感的に扱える。

また、ライト部分をUSBでパソコンと接続、専用アプリをインストールすることで、ライトの発光パターンを自分好みに調整可能。自身の好みの発光パターンまで毎回何度もボタンを押して……、という手間をかけなくても済むのはポイントが高い。

このバッテリーを使い分ける、というアイデア。実は家庭用工具ユニットを見て思いついたアイデアだとプロダクトマネージャーは語る。
「このバッテリーを組み替える事で、自転車用ライトはもちろんですが、他のアウトドアシーンで使うことも想定しています。バイクパッキングでテントを張った時に使えるランタンやBluetoothスピーカー、ヘッドギアに装着できるヘッドライトなど、ひとつのバッテリーを持って行くことでバイクパッキング先で様々な遊びを楽しめる。そんなストーリーも提案できるプロダクツを作りました。」

また、デイライトとしても十分に使うことができる光量のため、これまで「日中に使うのはちょっと…」とためらっていた人でも、使ってみたくなるかもしれない。その結果として安全性が高まるというのは、まさにノグが思い描くデザインだ。
 
ライト裏側を素手でタッチすると、本体中央にバッテリー残量を示す赤いライトが点る
ライト裏側を素手でタッチすると、本体中央にバッテリー残量を示す赤いライトが点る
USB端子から様々な機器に充電可能だ
USB端子から様々な機器に充電可能だ

​spec.

「チャージャー」(内蔵式)
・PWRコミューター(450ルーメン、850mAh) 価格/5800円(税抜)
・PWRライダー(450ルーメン、2200mAh) 価格/7400円(税抜)

※7月末から8月上旬にかけて先行発売

「モジュラー」(モジュラー式)
・PWRロード(600ルーメン) 価格/9800円(税抜)
・PWRトレイル(1000ルーメン) 価格/1万3500円(税抜)
・PWRマウンテン(1800ルーメン) 価格/2万2600円(予価)

※9月頃発売予定

「パワーバンク」(モバイルバッテリー)
・PWRバンクS(3350mAh) 価格/5800円(税抜)
・PWRバンクM(5000mAh) 価格/6800円(税抜)
・PWRバンクL(1万mAh) 価格/1万1200円(予価)

「ライトヘッド」
・PWRライトヘッドS600 価格/3800円(税抜)
・PWRライトヘッドM1000 価格/5800円(税抜)
・PWRライトヘッドL1800 価格/1万1200円(予価)

 


Knog - PWR from Jumbla on Vimeo.



問・ダイアテック
http://www.diatechproducts.com/knog/