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ウィルンガ・ヒル頂上にゴールしたツアー・ダウンアンダー第5ステージはポートが制したが、総合首位はインピー
レース
2018.01.20
南半球のオーストラリアで開催中の第20回サントス・ツアー・ダウンアンダー(UCIワールドツアー)は、1月20日にマクラーレン・ベールからウィルンガ・ヒル頂上までの151.5kmで第5ステージを競い、地元オーストラリアのリッチー・ポート(BMCレーシング)が5年連続で区間優勝した。
ゴール手前1.5kmで集団からアタックし、独走で区間優勝したポートが総合首位も獲得したかに見えたが、8秒遅れの区間2位でゴールした南アフリカのダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)が、何と秒差ナシでポートに勝り、総合首位に立った。
この日、総合リーダーのオーカー・ジャージを着ていた世界チャンピオンのペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)は、公言していたとおり、総合3位に付けていた地元オーストラリアのジェイ・マッカーシー(ボーラ・ハンスグローエ)のアシストに徹し、ウィルンガ・ヒルで先頭集団から脱落した。
そして最後にポートがアタックした時、マッカーシーだけが後方に食らいついて行ったのだが、彼はフラム・ルージュの手前でポートに振り落とされてしまい、結局24秒遅れでゴール。総合18位にまで後退した。しかしサガンは「いつだって何もしないよりもトライした方が良いものさ」と、チームメートを称えている。
ウィルンガ・ヒルは制したものの、オーカー・ジャージに手が届かなかったポートは「今までで最も勝つのが難しかった。(ウィルンガ・ヒル)のふもとでエデュケーションファーストはそれほどキツいリードをしたと思う。僕はすごく調子がいいと感じていたし、チームメートたちは1日中守ってくれたが、とても苦しめられた」と、この日のレースを振り返った。
「去年オーカー・ジャージを着て勝ったのは特別だったけど、この勝利も最も特別な勝利の1つだ。現実的には、総合成績を上げるチャンスは本当にない。去年は後半厳しかったから、ここに来てウィルンガ・ヒルを5連勝したんだから幸せだと言わなければならない。でも、もちろん総合優勝したかったよ」と、ポートは語っていた。
一方、サプライズな総合リーダーの座を獲得したインピーは「信じられない。リーダージャージを獲得するのはただ素晴らしく、それがオーストラリアで、オーストラリアのチームにいてだなんてなおさらだ。彼らの助けを得たあと、こんなふうにリーダージャージをもたらすことができるのは本当に驚異的だよ」と、喜びを語っている。
第5ステージはスタートしてすぐ集団からアタックして形成された7人の逃げグループに別府史之(トレック・セガフレード)が加わり、終盤ウィルンガ・ヒルに到着するまで逃げ続ける働きを見せてくれた。
UCIワールドツアー開幕戦のツアー・ダウンアンダーは、21日日曜日にアデレード市街地のサーキットコースで競われる最終ステージを行って閉幕する。
■第5ステージ結果[1月20日 /マクラーレン・ベール~ウィルンガ・ヒル/151.5km]
1. PORTE, Richie (BMC Racing Team / AUS) 03:42:22
2. IMPEY, Daryl (Mitchelton-SCOTT / RSA) 00:08
3. SLAGTER, Tom-Jelte (Team Dimension Data for Qhubeka / NED) 00:10
4. DEVENYNS, Dries (Quick - Step Floors / BEL)
5. BERNAL, Egan (Team Sky / COL)
6. IZAGIRRE, Gorka (Bahrain - Merida / ESP)
7. ULISSI, Diego (UAE Team Emirates / ITA)
8. GESINK, Robert (Team Lotto NL - Jumbo / NED) 00:14
9. IZAGIRRE, Ion (Bahrain - Merida / ESP)
10. GUERREIRO, Ruben (Trek - Segafredo / POR)
45. ARASHIRO, Yukiya (Bahrain - Merida / JPN) 02:08
98. BEPPU, Fumiyuki (Trek - Segafredo / JPN) 11:47
■第5ステージまでの総合成績
1. IMPEY, Daryl (Mitchelton-SCOTT / RSA) 18:02:15
2. PORTE, Richie (BMC Racing Team / AUS)
3. SLAGTER, Tom-Jelte (Team Dimension Data for Qhubeka / NED) 00:16
4. ULISSI, Diego (UAE Team Emirates / ITA) 00:20
5. DEVENYNS, Dries (Quick - Step Floors / BEL)
6. BERNAL, Egan (Team Sky / COL)
7. IZAGIRRE, Gorka (Bahrain - Merida / ESP)
8. GESINK, Robert (Team Lotto NL - Jumbo / NED) 00:24
9. BENNETT, George (Team Lotto NL - Jumbo / NZL)
10. IZAGIRRE, Ion (Bahrain - Merida / ESP)
43. ARASHIRO, Yukiya (Bahrain - Merida / JPN) 09:00
66. BEPPU, Fumiyuki (Trek - Segafredo / JPN) 16:22
(公式サイト)
#TDU S5: @Fumybeppu joined the break, @madspedersen pulled like an animal, and the team worked hard for our young gun @Rguerreiro94 who is happy with his 10th place finish.
— Trek-Segafredo (@TrekSegafredo) 2018年1月20日
1 stage to go in a very close GC.
Ruben sits in 13th but gaining 1sec could push him up to 8th. pic.twitter.com/dFLABDNJA9