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G’day, Australia!~ブリスベンからの自転車だよりVol.19 レースもグルメも観光も!盛りだくさんのTDU観戦旅日記
その他
2018.01.29
こんにちは!こんにちは!オーストラリア クイーンズランド州のブリスベンに、相棒のリブ・エメとともに留学中のAyakaです。
今回は私の留学期間中、初めての大旅行でもあった、ツアー・ダウンアンダー(以下TDU)観戦旅行の模様をお届けします。オーストラリア在住者ならではのTDUの楽しみ方をご紹介。これさえ押さえれば、皆さんも来年はアデレードに行きたくなること間違いなし!?
今回は私の留学期間中、初めての大旅行でもあった、ツアー・ダウンアンダー(以下TDU)観戦旅行の模様をお届けします。オーストラリア在住者ならではのTDUの楽しみ方をご紹介。これさえ押さえれば、皆さんも来年はアデレードに行きたくなること間違いなし!?
オーストラリア全土&ニュージーランドからのライダーたちと観戦ライド!
TDUは、ステージレースながら全日程アデレードの街を移動拠点にしており、レースは男女ともどのステージもアデレード市内から日帰りできる距離で展開されるのが特徴です。
街の中心にあるビクトリア・スクエアには期間中、メカニックブース、各ブランドの販売やテストライドのテナントやパブリックビューイングを催す『シティ・オブ・アデレード・ツアービレッジ』が設置され、選手たちの多くもビレッジ向かいのヒルトンホテルに滞在しています。観客も市内に連日宿泊し、レンタカーや公共交通機関、自走でレース観戦に行けるのがまずは大きな魅力です。
街の中心にあるビクトリア・スクエアには期間中、メカニックブース、各ブランドの販売やテストライドのテナントやパブリックビューイングを催す『シティ・オブ・アデレード・ツアービレッジ』が設置され、選手たちの多くもビレッジ向かいのヒルトンホテルに滞在しています。観客も市内に連日宿泊し、レンタカーや公共交通機関、自走でレース観戦に行けるのがまずは大きな魅力です。
現地では、メルボルンやシドニーから来たサイクリストはもちろん、ブリスベンのバイク仲間たちとも多く遭遇しました。夫婦で自転車ファンのため、子連れで家族旅行を兼ねて来たブリスベンのオージー家族も。観戦も観光も兼ねられるのがTDUの大きな魅力です。
TDU期間中は、自主ライドはもちろんですが、連日、オーストラリアの自転車情報ウェブサイトのサイクリング・ティップスや、ラファによる無料のグループライドが開催されています。
レース会場までトレインを組んで走るものから、レースコースにもなっているアデレード近郊の山岳ポイントにチャレンジするものまで中身もさまざま。私も、各種早朝ライドに参加し、マウント・ロフティやノートン・サミット、グリーン・ヒルといったヒルクライムライドに励みました。
ライドに参加すると、オーストラリア各地からはもちろん、ニュージーランド、シンガポールなど海外からやってきたサイクリストたちとも交流ができます。皆、観戦だけでなく「自分でもアデレードをがっつり走り込んで楽しみたい!」という気概に感嘆。
ブリスベンでの早朝グループライド練習を重ねていたからこそ、こうしてアウェイでも各地からのライダーと交流しながら走れたと思うと、自身の成長を実感する機会にもなりました。
ワールドツアー選手との距離感が近い!TDUならではの醍醐味
アデレードを拠点として開催されるTDUは、選手も観光客もシティ周辺に滞在するため、ツアービレッジや市内を散策しているだけでも、かなりの高確率でプロ選手に遭遇できます。
ツアービレッジでは毎晩のように各チームから選手が入れ替わりでサイン会を催しており、憧れの選手と直接対面できます。ミッチェルトン・スコットのサイン会でマシュー・ヘイマン選手に「映画『オール・フォー・ワン』とってもかっこよかったですよ!」と言うと、横からカレブ・ユワン選手が「いやぁ、ゴールデングローブ賞をあれで獲ってもいいよね!?」とつっこみ。
チームの雰囲気のよさが感じられ、親近感が湧きます。
ツアービレッジでは毎晩のように各チームから選手が入れ替わりでサイン会を催しており、憧れの選手と直接対面できます。ミッチェルトン・スコットのサイン会でマシュー・ヘイマン選手に「映画『オール・フォー・ワン』とってもかっこよかったですよ!」と言うと、横からカレブ・ユワン選手が「いやぁ、ゴールデングローブ賞をあれで獲ってもいいよね!?」とつっこみ。
チームの雰囲気のよさが感じられ、親近感が湧きます。
第4ステージのスタート地点のノーウッドでは出走前の別府史之選手(トレック・セガフレード)とお話しすることもできました!TDUは初参戦ですが、以前オリカ・グリーンエッジに在籍していた別府選手にとってはオーストラリアは古巣。
「レース後のチームカーの中も皆冗談を言い合ったり、とても和気あいあいとしていますよ」と、とてもリラックスした様子でした。
各ステージの表彰式もそこまでごった返しておらず、世界王者ペテル・サガンら名だたるスター選手をかぶりつきで見られるのも贅沢な経験。レース前後やサイン会で、子供から大人までスター選手との交流を楽しめて大満足です。
男子第4ステージと同じコースを走るライドイベント「ブーパ・チャレンジ・ツアー」に参戦予定だったものの高温のため大会前日に中止が発表されました。
イベント中止は残念でしたが、肌を刺す勢いで照り付ける日差しと、ドライヤーのような熱風に沿道で観戦するだけでも一般人の我々はくらくらしてしまうほど。そのぶん、酷暑の中を連日走った上でファンサービスにも事欠かない選手たちに、改めて敬服せずにはいられませんでした。
日本からの熱心なロードレースファンとも交流!
東京、埼玉、京都、栃木など各地から旅行を兼ねて約1週間滞在する方が多く、電車やレンタカーで効率的に回り楽しんでいました。
レース会場でチームロット・NL・ユンボの黄色いキャップをかぶり、連日熱心にシャッターを切っていたのは、東京から来た宮崎さやのさん。漫画『弱虫ペダル』をきっかけにロードレース観戦にはまり、自身もローディー。TDUに来るのは今回が3回目だそうです。
一緒にいらしたコガワさんはなんと6回目!得意のイラストで描いた選手の似顔絵をインスタグラムで公開しており、選手からもフォローされるという熱心なファン。
こうして日本からもはるばる応援に来てくれるファンがいることで、ロードレースの魅力が周囲の人にも伝わるのでうれしいですね!
全日本チャンピオン!與那嶺恵理選手に特別インタビュー
女子レース全ステージ終了後の翌日、2017年全日本女子チャンピオンの與那嶺恵理選手(ウィグル・ハイ5)に特別にインタビューさせてもらいました!連日のレース明けにもかかわらず、早朝ライドに出かけ、與那嶺選手自らナショナルチャンピオンジャージとバイクで私のレンタカーを先導してカフェに案内してくださるというホスピタリティに早くも感激…!
元英語教材編集者の私は、国際舞台で活躍する若手選手がどう英語でチームとコミュニケーションをとっているのかも気になるところ。
「英語を勉強として学んだのはセンター試験くらいまでですね。話さないと何も考えていないと思われてしまうので、そちらの方がデメリット。だから、ミーティングやレースに関することでは、自分ができること、できないこと、したいことをはっきりとマネージャーに伝えるように意識しています。伝えきれなかったと思う部分は、書いて伝えることを人一倍意識していますね。なので、後からメールでマネージャーに伝えたりしています。」
という與那嶺選手。自分の各技能に合わせてコミュニケーション方法も工夫されている様子が伺えました。
「失敗するのは凹みますけど、失敗するのも当たり前なので!」
という精神は競技も語学も共通かもしれません。
その強さの秘訣を尋ねると
「学生時代は、やらない子たちを見て『なんでやらないの?』って思っていました。でも、今は、誰かに負けたくないって言うより、自分に負けたくないんです。」
とさらり。
「いや、もともとレイジーなんですよ。でも、やらないとコーチに言われちゃうし、言われたらやります(笑)」
と冗談交じりに笑顔で語ってくれました。誰もが応援したくなる、前向きでとってもフレンドリーなナショナルチャンピオンでした!
観戦合間に楽しもう!TDU各ステージのグルメ&観光スポット
アデレードを拠点とするTDUでは、市内にステイしつつ観戦合間に、各エリアの観光をゆったりと楽しむのがオージー流。観光が大好きな私は、ツアービレッジから3kmほどのブティックホテルに8泊し、アデレード在住・出身の友人たちのアドバイスをもとに各地を観て回りました。
女子第3ステージ、男子第2ステージの舞台でもあるハーンドルフはドイツ系移民の多い街。街中にはドイツ風のパブやパン屋さんを始め、ロードレースの様子を描いたアートギャラリーなど見どころが多く点在します。
男子第1ステージおよび、女子第2ステージの舞台でもあるバロッサバレーは、アデレード市内から北東約55kmに位置するオーストラリアを代表するワイン産地。
160を超えるワイナリーのうち、80余りがテイスティングを実施したり、レストランを併設しているので、レース休息日の時間を使って一日観光するには絶好のスポットです。日本にも輸出している「ペンフォールズ」も、ここでしか買えない銘柄があるので、日本へのお土産にもピッタリです。
男子第3ステージスタート地点のグレネルグは、最新の高層ホテルが立ち並ぶクイーンズランド州のゴールドコーストとはまた一味違った、レトロでおしゃれなビーチエリア。
ステージ前夜は、トラムも止めて大通りを歩行者天国にした前夜祭「ストリート・パーティ」が開催。地元飲食店によるピザやパエリアの出店、ジャイアント・グレネルグ主催のパワーメーターチャレンジ、子供も楽しめるフェイスペインティングやバルーンアートなど和やかな雰囲気で、地元人も観光客も、皆がTDUという自転車の祝典をのびのびと満喫しているのが伝わりました。
もちろん、アデレードの街にも魅力はたくさんあります!
コアラやカンガルーといったオーストラリアならではの動物はもちろん、1400種類以上の動物に会えるアデレード動物園、120種類のワインテイスティングが楽しめるナショナル・ワインセンター・オブ・オーストラリア、16hの広さをもつアデレード・ボタニックガーデン、ゴシック様式が美しいセント・ピーターズ大聖堂、生鮮食品からローカルなワイン、チーズ、ピロシキからムール貝の白ワイン蒸までグルメが楽しめるアデレード・セントラル・マーケットなど盛りだくさん。
家族旅行を兼ねて来るオージーが多いのにも納得です。
自転車だけアデレードに置いてきぼり!?まさかの復路
男子第6ステージを観戦し、表彰式でダリル・インピー選手(ミッチェルトン・スコット)の総合優勝、バーレーン・メリダのチーム優勝までしっかり見届け、ブリスベンへ帰路へ。アデレード空港にて自転車とともにチェックイン、ブリスベン行の飛行機への搭乗までは順調だったのですが……。
「あれ、離陸しているけど、私のバイクを載せたトラックがまだ地上に……!?」
不安を抱えながら飛行機に乗ること約2時間。ブリスベン空港でカウンターに呼び出され話を聞いたところ、国内線はバイク持参のオージーサイクリストが多すぎて、この日はすでにブリスベン行き3便分のバイクを運べておらず、後日宅配便で自宅に届けてくれるとのこと。
なんでも、TDU最終日はアデレード空港曰く「一年で最も多忙な日」で、昨年は最終日だけでも2851台ものバイクのチェックインがあったそうです。改善策を講じないのか、これはもうどうしようもないと受け止めているのか……。
「Great News!君のバイクがブリスベンに届いたよ!」と航空会社がメールを送ってくるところも、「あぁ、オーストラリア」と感じずにはいられないのでした。
「あれ、離陸しているけど、私のバイクを載せたトラックがまだ地上に……!?」
不安を抱えながら飛行機に乗ること約2時間。ブリスベン空港でカウンターに呼び出され話を聞いたところ、国内線はバイク持参のオージーサイクリストが多すぎて、この日はすでにブリスベン行き3便分のバイクを運べておらず、後日宅配便で自宅に届けてくれるとのこと。
なんでも、TDU最終日はアデレード空港曰く「一年で最も多忙な日」で、昨年は最終日だけでも2851台ものバイクのチェックインがあったそうです。改善策を講じないのか、これはもうどうしようもないと受け止めているのか……。
「Great News!君のバイクがブリスベンに届いたよ!」と航空会社がメールを送ってくるところも、「あぁ、オーストラリア」と感じずにはいられないのでした。
2019年はぜひアデレードに観戦旅行へ!
さて、TDU観戦旅行記、いかがでしたでしょうか? 私自身も、9日間に及ぶロードレース観戦旅行は初体験でした。
ヨーロッパを中心に活躍するプロロードレーサーたちを間近に見られるレースはもちろんのこと、レース合間にアデレードという地を自ら体感するグループライド、街歩きやグルメといった観光、それらすべてを含めてツアー・ダウンアンダーならではの体験であると実感しました。
ロードレースファンはもちろん、そうでない人でも旅行を兼ねて十分に楽しめる自転車の祭典、ツアー・ダウンアンダー。ヨーロッパレースとは一味異なる、ローカルで贅沢なこの空間を味わいに、ぜひ2019年の旅先リストに加えてみてはいかがでしょうか!?
Ayaka
HP:http://gdaybabyccino-ayaka.com/
Instagram:aya_p_14