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G’day, Australia!~ブリスベンからの自転車だよりVol.20 (最終回) オーストラリアでの1年間の自転車を総括!
その他
2018.03.18
こんにちは!Ayakaです。2月をもって無事に、オーストラリア クイーンズランド州での留学を終えました。
今回は、相棒のリブ・エメとともにブリスベン過ごした1年間を総括!「日本をもっと元気で楽しい場所にする!」を目標に、キャリアチェンジを目指し単身で渡豪し臨んだ留学。その成果はいかに!?
今回は、相棒のリブ・エメとともにブリスベン過ごした1年間を総括!「日本をもっと元気で楽しい場所にする!」を目標に、キャリアチェンジを目指し単身で渡豪し臨んだ留学。その成果はいかに!?
バイシクル・クイーンズランドのインターンを卒業!
1月末をもって、バイシクル・クイーンズランドでの約3カ月間のインターンを卒業しました。イベントチームのインターンとして勤務し、『ブリスベンtoゴールドコースト サイクルチャレンジ』の日本向けマーケティングの企画・提案を始め、バイクウェイの開通式や着工式に参列したり、自らも取材を行い組織のソーシャルメディア向けに記事を執筆したりと、幅広い業務を経験させてもらいました。
「非営利自転車組織」に勤めるということは、自転車イベント・ツアーに留まらない「自転車」という乗り物がもつ社会的な可能性―自転車に優しい街づくり、人々の健康促進、地域のコミュニティ作り、イベントを通じた地域の経済振興など、複数の側面から自転車を捉える機会となりました。
“More People Cycling More Often”(より多くの人に、もっと頻繁にサイクリングを)というバイシクル・クイーンズランドの組織命題の下、私自身もどうしたらクイーンズランドの人により多く自転車に乗ってもらえるのか、どうしたらもっと多くの人に州外、国外から自転車旅に訪れてもらえるのかを考え続けた期間となりました。
“More People Cycling More Often”(より多くの人に、もっと頻繁にサイクリングを)というバイシクル・クイーンズランドの組織命題の下、私自身もどうしたらクイーンズランドの人により多く自転車に乗ってもらえるのか、どうしたらもっと多くの人に州外、国外から自転車旅に訪れてもらえるのかを考え続けた期間となりました。
大好きなショップやバイク仲間ともしばしの別れ
帰国と共に、大好きなバイクショップや仲間ともしばしのお別れです。平日早朝ライドでとってもお世話になった『ライフサイクル・ガレージ&ビスポーク』。コミュニティの中では、唯一の日本人ライダーで留学生の私を快く受け入れてくれたオーナーのマークのもとへ挨拶。
新たに店内にコーヒーショップを併設させたマークに、自慢のフラット・ホワイトをごちそうになりました。
「アヤカは初めて参加した時よりもすっかり速くなってグループライドもスムーズにこなすようになったね!」
と笑顔で称えてくれる彼の人柄こそが、ブリスベン市内でも元気なライドコミュニティを維持する秘訣なのでしょう。
「日本でアヤカの作るライドに参加してみたいし、日本からアヤカがサイクリストを連れてきたら、一緒にブリスベン周遊ライドをしよう!」
と励ましてくれました。Good bye ではなく See you next ride! (次のライドでね!)という挨拶が、サイクリストには一番しっくりくるものです。
新たに店内にコーヒーショップを併設させたマークに、自慢のフラット・ホワイトをごちそうになりました。
「アヤカは初めて参加した時よりもすっかり速くなってグループライドもスムーズにこなすようになったね!」
と笑顔で称えてくれる彼の人柄こそが、ブリスベン市内でも元気なライドコミュニティを維持する秘訣なのでしょう。
「日本でアヤカの作るライドに参加してみたいし、日本からアヤカがサイクリストを連れてきたら、一緒にブリスベン周遊ライドをしよう!」
と励ましてくれました。Good bye ではなく See you next ride! (次のライドでね!)という挨拶が、サイクリストには一番しっくりくるものです。
数々のトップアスリートとの出会い、東京オリンピックに向けて
留学中、現地の大学でスポーツマネジメントを学んだことはもちろん、日本では想像もしなかった数々のトップアスリートと出会い、競技界をより深く知ることができたのも大きな財産となりました。
Vol.3で登場していただいたトライアスリートの山本良介選手に始まり、Vol.11のジョーダン・カービィ選手。彼は2018年4月ゴールドコーストにて開催されるコモンウェルス・ゲームズの注目選手でもあります。
Vol.14のクリスティーナ・クロナン選手はツアー・ダウンアンダー、全豪トラック選手権でも活躍。
Vol.18のルーシー・ケネディ選手は移籍後のミッチェルトン・スコットでツアー・ダウンアンダーでチーム優勝。後に、ブリスベンでも練習姿を見かけました。
Vol.3で登場していただいたトライアスリートの山本良介選手に始まり、Vol.11のジョーダン・カービィ選手。彼は2018年4月ゴールドコーストにて開催されるコモンウェルス・ゲームズの注目選手でもあります。
Vol.14のクリスティーナ・クロナン選手はツアー・ダウンアンダー、全豪トラック選手権でも活躍。
Vol.18のルーシー・ケネディ選手は移籍後のミッチェルトン・スコットでツアー・ダウンアンダーでチーム優勝。後に、ブリスベンでも練習姿を見かけました。
さらに、1月末には、トラック中距離日本代表チームがブリスベンで合宿を実施。合間に橋本英也選手(競輪学校所属)と一緒にマウント・クーサをヒルクライム!付いて行くだけで死にそうでしたが、自分史上最速(!)で上り、展望カフェでインタビューさせてもらいました!
オーストラリア出身のイアン・メルビン氏を監督に迎えた新体制のチームについて
「コーチも代わり、メカニックの方なども変わった。選手は日本人だが、それ以外の環境はオージーというような雰囲気です。」。
例えば練習方法についても、「翌日に疲れを残さず、毎日コンスタントに練習を続けられるよう、余裕はあっても『指定タイムより速く走るな』と指導される。そこが日本のやり方とは違いますね」と、新鮮に受け止めていました。これまでタスマニアやアデレードなどは訪問したことがあるもののブリスベンは初。
「地元の人たちが、生涯スポーツとしてバイクを捉えているのがいいですね。女性も年配の方も多い!」
と、自転車がナチュラルに人々の生活に根付いている光景から刺激をもらった様子でした。
2018年の目標は
「まずはアジア選手権、そして世界選手権ですね。そして、後々は東京オリンピックの選考会、そしてオリンピックに向けて調整していかねばなりません。ただ、リオの選考会の経験もふまえ、オリンピックだけに視野を絞らずに一つずつやっていきたい。」
と、慎重ながらも貪欲に語ってくれました。
「新しい環境に出ることは好き。行動することで、今日という日を有意義なものにできると感じる。」
という持前の行動力、そして
「競輪もトラック競技も、もっと幅広く親しまれる競技にしたい」
という強い想いは、きっと形になると感じました。
また、2月初旬にブリスベンのアンナ・メイヤーズ・ベロドロームで開催されたトラック全豪選手権では、全豪チーム監督のティム・デッカー氏にインタビュー。来日経験がある監督は静岡県伊豆ベロドームの施設の環境や、競輪選手への人々の敬意が印象的だったそう。東京オリンピックについて
「都心から会場へのアクセスのよさは観客を増やす鍵だし、英語面でも日本はもっとサポートがあると嬉しいな。そこを整えていけば、ロードレースだけでなくトラック競技も多くの観客に見てもらえるようになるはず!」
と期待を語ってくれました。
そういった競技界で活躍する選手・監督らとの交流を通じて、私自身、より多くの人に彼らのパフォーマンスや人柄にふれ競技そのものに興味をもってもらうこと、そして東京オリンピックを見据え自転車界全体の活性化に向けてできることを、微力ながらも日本で地道にやっていこう!という気持ちを抱くようになりました。
真夏の豪州から真冬の日本へ!小田原拠点で帰国後の力試しライド!
名残惜しい気持ちもありつつも、2月中旬に真夏のオーストラリアから真冬の日本に帰国。
寒さを言い訳に出不精になってしまっては、せっかくコンスタントに鍛えた脚が鈍ってしまう!ということで、奈良から新幹線輪行で遊びに来てくれた友人と小田原泊で3日間の自転車旅を催行。1日目は留学前にもよく走っていた小田原~鎌倉~葉山を往復する104km(獲得標高928m)。以前は30km地点の江ノ島にたどり着くのにも途中で必ず休憩していましたが、1周34kmのブリスベンリバーループの経験があったので一息で行けるように。
江ノ島ってこんなに近かったのねと我ながら驚きました(笑)腰越漁港でしらす定食、報国寺でお抹茶、葉山でプリンと相変わらずグルメネタには事欠かないのが湘南ライドの魅力! ストラバ上では、国府津~鵠沼間の25.9km、環太平洋同自転車道の2kmのセグメントでQOMも獲得でき成長を実感したのでした。
寒さを言い訳に出不精になってしまっては、せっかくコンスタントに鍛えた脚が鈍ってしまう!ということで、奈良から新幹線輪行で遊びに来てくれた友人と小田原泊で3日間の自転車旅を催行。1日目は留学前にもよく走っていた小田原~鎌倉~葉山を往復する104km(獲得標高928m)。以前は30km地点の江ノ島にたどり着くのにも途中で必ず休憩していましたが、1周34kmのブリスベンリバーループの経験があったので一息で行けるように。
江ノ島ってこんなに近かったのねと我ながら驚きました(笑)腰越漁港でしらす定食、報国寺でお抹茶、葉山でプリンと相変わらずグルメネタには事欠かないのが湘南ライドの魅力! ストラバ上では、国府津~鵠沼間の25.9km、環太平洋同自転車道の2kmのセグメントでQOMも獲得でき成長を実感したのでした。
2日目は足休めで電車とバスへ箱根方面へ。お目当ては箱根湯本の日帰り温泉です。帰国便当日までグループライドをしていた私は、腕も脚もすっかりサイクリスト焼け。脱衣所では明らかに周囲と違う自分の肌にやや居たたまれなさを感じつつも、夕闇の露天風呂でのんびりとくつろげました♪やっぱり温泉は日本人の心!サイクリストの癒し!
3日目は小田原から今度は西の真鶴方面へ。小田原漁港の食堂でアジのたたき定食に朝から舌鼓を打ち、真鶴半島をぐるっと一周、38.3km(獲得標高914m)をこなしてきました。相模湾の断崖絶壁の海沿いの国道には干物屋が、山沿いの旧道にはみかん畑が並び、日向ぼっこをする野生の猿にも遭遇。湘南とはまた一味違う景色を味わえます。県道739号線のヒルクライム(0.9km、斜度9.9%)はストラバ上では女性32人中8位の記録。上りももっと鍛えなくては!
3日目は小田原から今度は西の真鶴方面へ。小田原漁港の食堂でアジのたたき定食に朝から舌鼓を打ち、真鶴半島をぐるっと一周、38.3km(獲得標高914m)をこなしてきました。相模湾の断崖絶壁の海沿いの国道には干物屋が、山沿いの旧道にはみかん畑が並び、日向ぼっこをする野生の猿にも遭遇。湘南とはまた一味違う景色を味わえます。県道739号線のヒルクライム(0.9km、斜度9.9%)はストラバ上では女性32人中8位の記録。上りももっと鍛えなくては!
ちなみに、Air bnbを使えば自転車持ち込みOKの広々としたお部屋をリーズナブルに利用できますし、小田原の街自体も小田原城に一夜城跡、ちょうちん、干物、かまぼこ……とコンテンツ満載でお勧めです!
しまなみ海道だけじゃなく、もっと各地域を走る楽しみも、オーストラリアのサイクリストたちにも伝えていきたい限りです。
「自転車好きの女の子」から「日豪のサイクル・ツーリズムの懸け橋を目指すサイクリスト」へ
この一年の留学を通じ、自身の自転車の楽しみ方が広がったことはもちろん、自転車の社会的可能性を確信するようになりました。
日本で会社員をしながら走っていた頃は、週末ポタリングが楽しみで、年に数回、国内外で自転車旅に行くことが大きなモチベーションでした。オーストラリアに来て、平日早朝にレースやフィットネス志向の強い仲間と走るようになったことで、脚力も上がり、1日に160km、200km……と、より速く、より遠くへと行けるようになり、10代~60代まで、年齢も志向もさまざまなコミュニティの幅も広がりました。
また、留学先のクイーンズランド州では、行政・非営利組織が積極的に自転車道の整備、自転車通勤・通学の促進を通し、渋滞の緩和、環境への負担軽減、健康促進を支援していました。さらに青少年の社会教育、女性のエンパワーメントとしても自転車は使われており、地域の各団体の活動も非常に盛んでした。“More People Cycling More Often” というのは、クイーンズランド州政府の自転車政策のスローガンであり、バイシクル・クイーンズランドのミッションでもありましたが、私自身もまさにそうで、多角的に自転車に関わることで、もっと多くの人に自転車を通じて生活を豊かに彩ってほしいと考えるようになりました。
日本で会社員をしながら走っていた頃は、週末ポタリングが楽しみで、年に数回、国内外で自転車旅に行くことが大きなモチベーションでした。オーストラリアに来て、平日早朝にレースやフィットネス志向の強い仲間と走るようになったことで、脚力も上がり、1日に160km、200km……と、より速く、より遠くへと行けるようになり、10代~60代まで、年齢も志向もさまざまなコミュニティの幅も広がりました。
また、留学先のクイーンズランド州では、行政・非営利組織が積極的に自転車道の整備、自転車通勤・通学の促進を通し、渋滞の緩和、環境への負担軽減、健康促進を支援していました。さらに青少年の社会教育、女性のエンパワーメントとしても自転車は使われており、地域の各団体の活動も非常に盛んでした。“More People Cycling More Often” というのは、クイーンズランド州政府の自転車政策のスローガンであり、バイシクル・クイーンズランドのミッションでもありましたが、私自身もまさにそうで、多角的に自転車に関わることで、もっと多くの人に自転車を通じて生活を豊かに彩ってほしいと考えるようになりました。
一人でも多くのオーストラリアのサイクリストに日本を訪れてもらい、各地の季節と地域性に富んだ豊かな魅力、人々とのふれあいを体験してほしい。そして、日本からもオーストラリアにどんどん自転車で冒険しに行ってほしい。そんな「日本とオーストラリアのサイクル・ツーリズムの懸け橋になる」という新たな目標もできました。
約1年間、ご愛読いただき本当にありがとうございました! 今度は日本各地で、皆さんに直接お会いできる日を心から楽しみにしています!
See you next ride!
Ayaka
HP:http://gdaybabyccino-ayaka.com/
Instagram:aya_p_14