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パナソニックが追求した”鏡”の光沢。POSの選択肢に「ミラーカラー」が新登場
新製品
2018.03.01
鏡のような光沢を持つ「ミラーカラー」が、専用デザインとともにパナソニックのカラーオーダーラインナップに追加された。この塗装の開発を手がけた宮脇氏に話を聞く。
(photo:田中秀宏、船生光)
(photo:田中秀宏、船生光)
金属のような光沢を塗装で表現する
2017年、POS(パナソニックオーダーシステム)の立ち上げ30周年を記念し、レーシングチタンフレームのFRTC01とインテグラルヘッドラグを採用したスチールフレームのFRCC11という2台の意欲作を発表したパナソニック。今年はそのラインナップの魅力がさらに増している。
パナソニックのスポーツバイクはデザイン選択&カラーオーダーが可能で、これまでもソリッドカラーに加えパール、メタリック、オーロラ、レインボーなど多種多様な33色が用意されていたが、今年はそこに新しいカラーが追加されたのだ。
それがただの色ではなかった。ミラーカラーという特殊な塗装である。
このカラーはパナソニックサイクルテックで塗装を担当する宮脇慎氏が試行錯誤を重ねて実現したもの。金属のような光沢が特徴だが、メッキではない。
メッキだと電気の通りにくい所で色がばらついたり表面が荒れたりすることも多いが、これは塗装なのでそんな心配は無用だ。ベースになるのは鏡面のような塗装。その上に色付きのクリア塗料をのせることで5色を展開する。
耐色性や耐候性、傷つきやすさなどは通常の塗装と同等であり、パナソニックの厳しい社内基準をクリアするほど高いという。
マスプロメーカーとしての品質基準をクリアするには様々な苦労があったというこの新色。日本らしい“ものづくりの心”を、塗装でも味わえるようになったのだ。
INTERVIEW「特別な一台になってほしい」
この光沢の秘密は特殊な塗料と独自の工法にあります。ただし、単純に特殊な塗料を自転車のフレームに塗って製品として世に出すには、密着性、耐久性など数々の障壁がありました。
紫外線に強いのか。塩水がかかっても大丈夫なのか。我々はマスプロメーカーですから、そこをクリアしないと製品として世に出せません。数千~数万ある塗料の中から最適な組み合わせをいくつも試して、いくつもの厳しい試験をクリアして……と、もう気の遠くなるような作業でした。最後は夢に出てきましたね(笑)
半年をかけて百数十種類の組み合わせを試して試験にかけて、塗膜の重ね方やクリアを吹くタイミングなども吟味して、やっと完成しました。このカラーを纏ったバイクがお客様にとって特別な一台になってくれればうれしいですね。
HOW TO SELECT MIRROR COLOR
カラーは5種類。ミラーカラー専用のデザイン(4種類)も用意された。チタンフレームにもスチールフレームにも施工可能だ。価格は6万円(税抜)から。