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【TOJ第1ステージ速報】JLTコンドールのビビーが初日を制す!

レース

短い個人タイムトライアルでイギリスのビビーが勝利

個人総合時間賞のグリーンジャージを着るイアン・ビビー
個人総合時間賞のグリーンジャージを着るイアン・ビビー
25歳以下の選手の内、最上位の証であるホワイトジャージを着用するオリバー・ウッド
25歳以下の選手の内、最上位の証であるホワイトジャージを着用するオリバー・ウッド
5月20日(日)、大阪府堺市を皮切りに8日間で争われる今年のツアー・オブ・ジャパン(TOJ)がいよいよスタートした。今回で第21回目の開催となるTOJ初日は2.6kmの大仙公園周回コースで争われる個人タイムトライアルだ。コースはほぼほぼ平坦で、スタート・フィニッシュ地点が移動したことにより、昨年よりも若干距離が短くなった。
全16チーム94選手が照りつける日差しのもと、スタートを切った。

まず最初にトップタイムの叩き出したのは、バーレーン・メリダの第1出走者であるグレガ・ボレ。今大会総合優勝に向けても注目の選手が早速頭角を現した。
その後、しばらくボレの記録は破られず、60番目に出走したミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー)が一番時計を繰り出す。しかしホットシートを温める間もなく、JLTコンドールの22歳、オリバー・ウッドが0秒54の差でライムの記録を上塗り。

さらに、同チームの最終走者であるイアン・ビビーがウッドのタイムを1秒24上回り、トップタイムを叩き出した。ビビーは今年のツール・ド・ヨークシャーで総合6位に入っている実力者だ。

前大会でステージ3勝、ポイント賞ジャージを獲得したマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)は最後から4番目に出走し、ビビーの記録にわずかに届かず、2位となった。

初戦を制したビビーは総合時間賞であるグリーンジャージとポイント賞のブルージャージに袖を通した。新人賞のホワイトジャージは、総合で3位につけたウッドが獲得した。また、日本人最高位は岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が1秒80遅れで第5位につけた。
22歳のオリバー・ウッドは新人賞の対象。今後ホワイトジャージをキープできるかどうかも注目だ
22歳のオリバー・ウッドは新人賞の対象。今後ホワイトジャージをキープできるかどうかも注目だ
「本当はタイムトライアルは苦手なんだ」とレース後に話していたイアン・ビビー
「本当はタイムトライアルは苦手なんだ」とレース後に話していたイアン・ビビー
マルコ・カノラはトップタイムに迫る勢いでゴールしたが、わずかに届かず
マルコ・カノラはトップタイムに迫る勢いでゴールしたが、わずかに届かず

優勝したイアン・ビビーのコメント

イギリス人のビビーは31歳のベテラン選手だ
イギリス人のビビーは31歳のベテラン選手だ
ステージ優勝の結果について、「とても幸せな気分です。今回の来日で、一つでもステージ優勝をしたいというのを目標に掲げていました。それが最初のステージで獲れて、とてもいいスタートができたと感じています。次も自分自身、あるいは自分が取れなくてもチームメイトがステージ優勝できればと考えています」と話す。
短いタイムトライアルで勝つ自信はあったか聞くと、「過去にも短いタイムトライアルで、表彰台に乗っていますので、チャンスはあると思っていました。そう思って今日はベストを尽くして、いい結果が出て良かったと思います」と答えた。

日本人最高位の5位に入った岡篤志のコメント

まだ風邪を引いた状態で日本人トップタイムを叩き出した岡
まだ風邪を引いた状態で日本人トップタイムを叩き出した岡
先週に行われたJプロツアー、雨の宇都宮ロードレースの後に風邪を引いてしまったという岡は、昨日の夜まで熱で寝込んでいたほどの状態であり、出場すら危ぶまれていた。しかし、「風邪ひいてなければ勝ちましたね」と鼻声で語る岡。「かなり不安要素はあったんですけど、脚の感じは良くて、(タイムトライアルの前に行われた)クリテリウムもなるべくライン取りとか考えながら走りました。今日はどこでエアロフォームとって走るかとかを考えつつ走れたのが結果的に良かったのかなと思います。コーナーもギリギリのラインで攻められましたし、脚があればもうちょっとタイムでたかなと思います」とコメントした。

明日の京都ステージは、9時25分に普賢寺ふれあいの駅をスタートする105kmのコースだ。

NTN presents 2018 ツアー・オブ・ジャパン