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ターバイン ウィリエールの新型TTバイク

チェント10エアーを開発したときに蓄積したデータを応用して、ウィリエールは新型のTTバイクを製作した。それがターバイン。前作ツインブレードから7年ぶりのモデルチェンジである。
 
text&photo:中島丈博

目指せコナ制覇! TTバイク「ターバイン」

ツインブレードはその名のとおり、左右のフォークブレードがハンドル付近まで伸びている個性的な設計だった。ターバインは、ツインブレードよりも実現できるポジションの範囲を広げ、ディスクブレーキを備えるなど最新モデルとしてふさわしい仕様を手に入れた。フレームサイズはS、M、Lの3種類だが、DHバーの高さは70㎜上下できるほか、パッドのポジションもフレキシブルだ。シートポストは3種類。UCIルール対応のセットバック0mm、-25mmと、トライアスロン向けの+65mm(サドル位置を大きく前方に出すことができる)。

フレーム各部のチューブ形状はNACAプロファイルを採用しているので、UCIレースでも使用できるのはもちろん、ハンドルまわりのハイドレーションシステムとトップチューブにストレージを追加すればトライアスロンのロングディスタンスに対応できるスペックを実現できる。ハイドレーションは857ml、ストレージは350mlの容量を持つ。

フォークブレード、シートステーはホイールとのクリアランスが大きく取られている。ホイールの回転によってフレーム付近で発生する空気の乱流を軽減するためだ。CFD解析のほか、最終段階ではポリテクニコ・デ・ミラノという会社の風洞を使っている。テストにはディレクトエネルジーのリリアン・カルメジャーヌが協力。トライアスロン向けではドイツ人のアンドレアス・ドライツをサポートする。 

予定販売価格は65万円(税抜)。

 
ターバインのフレームカラーはこのイエローの他にレッド×ブラックもある
ターバインのフレームカラーはこのイエローの他にレッド×ブラックもある
風洞実験によって作り込まれた各部の造形。ヘッドチューブはフォークと一体だ。ブレーキはディスクブレーキ専用
風洞実験によって作り込まれた各部の造形。ヘッドチューブはフォークと一体だ。ブレーキはディスクブレーキ専用
ライアスロンで使用する場合は、大型ストレージを取り付けることができる。DHバーのポジション変更範囲の広さも売り。ベースバーは梱包しやすいように〝翼〞の部分から分割して左右ブレーキレバーごと外せる
ライアスロンで使用する場合は、大型ストレージを取り付けることができる。DHバーのポジション変更範囲の広さも売り。ベースバーは梱包しやすいように〝翼〞の部分から分割して左右ブレーキレバーごと外せる
ベースバーのポジション変更範囲は広い
ベースバーのポジション変更範囲は広い
タイヤ、ホイールとフレームのクリアランスが大きいのがわかる
タイヤ、ホイールとフレームのクリアランスが大きいのがわかる