アルテグラR8000シリーズは、コンポーネントとしての機械的な性能の部分のグレードアップだけでなく、操作フィールという官能性能にも磨きをかけ、より上質なコンポになった。上位モデルのデュラエースR9100シリーズに迫る性能を得たと言っても過言ではなく、R9100シリーズとR8000シリーズをブラインドテストしたら、両者の違いが分からないのでは——と思わせるほどだ。
それでいて、価格面ではデュラエースR9100シリーズのの半額程度とかなり手の届きやすい価格を実現している。アルテグラR8000時リーズは、「アルテグラで十分」などという消極的な理由ではなく、積極的に選びたくなる魅力を備えた費用対効果の高いコンポーネントだ。
■浅野真則
実業団E1クラスで走る自転車ライター。ロードレース、エンデューロ、ヒルクライムなど幅広くレースを楽しみ、海外のグランフォンドにも参加経験がある。レースや普段使いなど用途別にロードバイク3台を所有し、うち2台はデュラエース9000シリーズと105 5800シリーズを搭載している。