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オーストリアのプライドラーとデニフルに4年間の資格停止処分が下された

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国際自転車競技連合(UCI)は、オーストリア国立アンチ・ドーピング機構(ÖADR)の法的委員会が、今年3月にオペラシオン・アーデルラスの調査で血液ドーピングを行っていた事を認めたゲオルグ・プライドラーとシュテファン・デニフルに対し、4年間の資格停止処分を下したことを発表した。期間は2人がUCIから一時的な資格停止処分を下された今年3月5日から2023年3月4日までとなる。


プライドラーは、2018年に禁止方法を行ったことでアンチ・ドーピング規則違反の罪で有罪判決を下され、2018年2月1日から2019年3月5日までに得た成績を剥奪された。彼は昨年フランスのグルパマ・FDJに所属し、6月にオーストリアTT選手権で優勝し、8月のツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)では第6ステージで優勝して総合6位になっていた。

デニフルは、2014年6月1日から2018年末までに禁止方法を行ったことでアンチ・ドーピング規則違反の罪で有罪判決を下され、2014年6月1日から2019年3月5日までに得た成績を剥奪された。彼は昨年までアイルランドのアクアブルースポートに所属し、2017年にはブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)で区間優勝していた。

2人は4週間以内にスポーツ仲裁裁判所へ控訴することができる。

UCI公式サイト

オペラシオン・アーデルラス

オペラシオン・アーデルラス(アーデルラスは瀉血を意味するドイツ語)は、今年2月末にオーストリアで開催されたノルディックスキー世界選手権でドーピングを行っていた選手や医師が逮捕された事件。逮捕されたドイツ人医師のマルク・シュミットが、過去にゲロルシュタイナーやチームミルラムのチームドクターだった事から、自転車競技界に飛び火した。

5月には、2人の現役選手と引退選手、チーム監督もアンチ・ドーピング規則違反の可能性があるとして、UCIから一時的な資格停止処分を下されている。


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