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前田公平 シクロクロス参戦レポート

レース
今季シクロクロスに初参戦した前田公平(ENDLESS/ProRide)から、お台場で初開催された「シクロクロス東京」と最終戦「GPミストラル#5」のレポートが届いた。前田公平はHAROとも契約を締結し、海外大会へのチャンスを手にした。全日本MTB選手権(XCジュニア)で二連覇を達成、ブリヂストンへの移籍が決まっている沢田時との今後の戦いに注目が集まる。
 
2月11日 シクロクロス東京 エリート 22位
使用バイク:Dedacciai CROSS
使用タイヤ:Cross Evo XN II(空気圧1.5)
東京の真ん中、お台場で行われた今大会。 多くのギャラリーが集まり、大盛況。 そんな大会で、僕はトップカテゴリーのエリートクラスで走らせてもらえることになった。コースは1周1.5kmと短いながら、そのなかに、シケイン、階段、シングルトラック、砂浜と ハードなコースだったスタート順は、海外招待選手、国内招待選手、C1選手の順に並んでいき、当然、僕は後ろ。人数は50人弱。スタートはアスファルトで狭く、いきなりシケイン、階段、シングルと続いている。スタート後、シケイン少し手前で落車。巻き込まれないようバイクを降り、走る。そのままシケイン 、階段と走り、シングルへ。そこで前の選手が落車。またまた担ぎ、走る。結局、前半は半分ほどバイクを担いでいた。その後、砂浜へ。しかし、すぐ前の選手が砂浜にハンドルをとられて落車。避けきれずに突っ込んでしまい、前転をメイクしてしまった。砂地でトラブルはなかったので、リスタート。2周目に入るころにはバラけはじめていた。少しずつ順位を上げていくが、最初の周で脚を使いすぎて上手くスピードにのれない。レース中盤、後ろにはもうトップの選手が。当たり前のように砂を乗っていく。僕の理解不能の領域だっ た。 終盤に差し掛かり、ペースが落ち、少し順位を落としてしまう。ここで粘れない自分が悔しかった。結局、トップに2回抜かれ、22位でレースを終えた。思うように走れないのがレースだということを改めて痛感した。 最近は自由に走れてしまっていたので良い刺激になった。 レベルの差を感じ、ショックもあったが、これをバネに、MTBシーズンに向けて練習に励んでいきたいと思う。
 
2月12日 GPミストラル#5 ジュニア1位
使用バイク:Dedacciai CROSS
使用タイヤ:challenge GRIFO32(空気圧1.8)
GPミストラルシリーズ最終戦。 そして僕のクロスシーズン1年目の最終戦。 前日の疲れが残っており、脚が、身体全体が重く感じる。今回のコースは1周が長い。シケイン、沼地といったセクションもしっかり組み込まれている。 特に、登り斜面にシケインはとても高く感じ、脚にきた。スタートはいつも通り、C2と混走。しかし、今回はジュニア先頭でのスタートだった。 コース的に、序盤は前に出にくいと考えていたので、とてもラッキーである。 そして、スタート。第一コーナーで、アウトから被せるように突っ込んでいったが、インからの突っ 込みにやられ、2番手スタート。しかし、次の低速コーナーでインをつき、抜き返す。そのまま溝状のところの、通称ミストラルコーナーに差し掛かる。このコーナーの次は舗装の長いストレート。この日は風が強く、後ろにつかれると不利な展開になるので、コーナー出口で加速。独走を図った。後ろにつかれることなく、徐々に差が開き始めていることを確認、そのまま自分のペース で走る。しかし、直前にあった、ほんの少しのコース変更、ラインが少し変わったところが誰も走っておらずフカフカで一気に失速。僕が開拓したラインを使ったのか、そこで張り付かれる。かなり焦ったが、すぐ後ろにいることは音でわかったので前だけみて進む。コース終盤の砂利の長いストレートで、一気に引き離すことに成功。ストレートの伸びはこちらに分があるとわかったので、ストレートで勝負をかけた。そのまま独走態勢にはいり、トップで、スーパーマンのパフォー マンスをしながらのゴール。二日連戦で、疲労がたまっていたが、最終戦を優勝で飾ることができてとても嬉しかった。 これからは、MTBに気持ちを切り替えて開幕戦にむけて練習に励んでいきたい。