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2人目のドーピング陽性者を出したカチューシャに処分なしの決定が下された!

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2月5日に、12ヶ月の期間内で2人目のドーピング陽性(違反が疑われる分析)者を出したロシアのチームカチューシャ(UCIワールドチーム)に対し、国際自転車競技連合(UCI)は、UCIアンチドーピング規程による処分を適用する条件を満たしていないという決定を、2月9日に懲罰委員会が下したと発表した。

この決定により、チームカチューシャは15日から45日間のレース出場停止処分を免れた。


チームカチューシャは、昨年7月にイタリアのルーカ・パオリーニがコカインの陽性になり、2月5日にはロシアのエドゥアルド・ボルガーノフがメルドニウム(代謝調整薬の一種)で陽性になった。

UCIのアンチ・ドーピング規程(第7.12.1項)は、12ヶ月の期間内に同じチームに所属する2人の選手が陽性(違反が疑われる分析)になった場合、チームもレースに参加する資格を15日から45日間、停止すると定めている。

今回懲罰委員会は、パオリーニの事案に焦点を当て、コカインの摂取は娯楽的な位置づけであって、スポーツ上のパフォーマンスに影響を及ぼすものではないと立証されていると言及した。

その上で懲罰委員会は、違反が疑われる分析の2つの事案のうちの1つが、こうした社会的なドラッグ(コカイン)の使用と関連しているので、第7.12.1項の意図には一致しないと判断したのだという。
(http://www.uci.ch/pressreleases/decision-the-disciplinary-commission-concerning-the-uci-worldteam-katusha/)