ニュース

最長324km! 十勝地方のサイクリングコースをマップで紹介

イベント
北海道十勝地方のサイクリングコースを紹介する地図を、JR十勝駅や帯広市観光課で無料配布中だ。市や十勝観光連盟などでつくる「十勝ファームツーリズム等推進協議会」が3千部を製作。5つのコースが収録され、このうち最長のものは総延長324kmを誇る。

 
十勝地方のサイクリングコースを収録した「とかちサイクルマップ」(十勝ファームツーリズム等推進協議会提供)
十勝地方のサイクリングコースを収録した「とかちサイクルマップ」(十勝ファームツーリズム等推進協議会提供)

エリア別に十勝の魅力を網羅

十勝地方は広大な十勝平野を擁し、畑作や畜産がさかんなことで知られる。帯広市に本社がある菓子メーカー「六花亭」は全国的な知名度を持ち、池田町はワインの名産地として名高い。士幌高原や然別湖などの景勝地、幕別温泉ほか温泉も地域内に点在している。

今回作成した「とかちサイクルマップ」では十勝地方を東西南北に分け、各エリアにコースを設定。距離は67~103kmで、獲得標高は約200~600mほど。一方、各エリアを結ぶ「十勝周遊コース」は総延長が324kmに達し、白樺峠と幌鹿峠を越えるため獲得標高も2081mに上る。同コースの標準走行時間は20時間だ。この他、マップでは観光スポットやスポーツ自転車のレンタサイクル、空気入れを常備した「サイクルステーション」、客室に自転車を持ち込める宿泊施設などの情報を掲載している。

十勝地方のサイクリングコースは2014年に距離63~141kmの5コースが設定され、帯広市のサイト等で紹介されている。今回、新たにコースを設けたことについて協議会では「2年前と比べてサイクルステーションが充実するなど、サイクルツーリズムの環境が整ってきた」と説明。エリア別コースの設定でサイクリストのさらなる誘致を図るねらいだ。

マップはポケットサイズで、広げるとA3判の大きさ。今のところ紙版での配布のみだが、協議会では「準備が整い次第インターネットにも掲載したい」としている。
(斉藤円華)