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ツール・ド・北海道で増田成幸が個人総合時間優勝!
レース
2016.09.05
2016年9月1日(木)〜3日(土) 、ツール・ド・北海道 全4ステージが行われた。宇都宮ブリッツェンはチーム一丸となって戦い、増田成幸の個人総合時間優勝というチーム史上初の快挙を達成した。
ツール・ド・北海道(UCI-2.2)
開催日:2016年9月1日(木)〜3日(土)
開催地:北海道 道南地域
宇都宮ブリッツェン出場選手:増田成幸、鈴木譲、阿部嵩之、大久保陣、堀孝明
ツール・ド・北海道(UCI-2.2)
開催日:2016年9月1日(木)〜3日(土)
開催地:北海道 道南地域
宇都宮ブリッツェン出場選手:増田成幸、鈴木譲、阿部嵩之、大久保陣、堀孝明
・リザルト
個人総合時間 第4ステージ終了時
1位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 12h50m23s 38.8km/h
2位 ピエールパオロ・デネグリ (NIPPO-ヴィーニファンティーニ) +27s
3位 リカルド・ガルシア (キナンサイクリングチーム) +27s
4位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム) +29s
5位 シリル・ティエリー (ヴェロクラブ メンドリシオ) +30s
6位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) +30s
7位 ジャイ・クロフォード (キナンサイクリングチーム) +33s
8位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) +35s
9位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +40s
10位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +45s
53位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +16m33s
個人総合ポイント 第4ステージ終了時
1位 ピエールパオロ・デネグリ (NIPPO-ヴィーニファンティーニ) 39P
2位 リカルド・スタキオッティ (NIPPO-ヴィーニファンティーニ) 32P
3位 シリル・ティエリー (ヴェロクラブ メンドリシオ) 28P
4位 ラクラン・モートン (ジェリーベリー P/B MAXXIS) 25P
5位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 22P
6位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 21P
個人総合山岳 第4ステージ終了時
1位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 24P
2位 アレクサンダー・ブライコ (ジェリーベリー P/B MAXXIS) 20P
3位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 17P
4位 ジェイ・ダットン (セントジョージメリダ サイクリングチーム) 8P
5位 ダラ・フィーリー (SPIN 11 ダブリン) 6P
6位 ダニエル・ボネロ (セントジョージメリダ サイクリングチーム) 6P
チーム総合時間 第4ステージ終了時
1位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム 38h39m38s
2位 ヴェロクラブ メンドリシオ +05s
3位 キナンサイクリングチーム +2m39s
4位 Team UKYO +6m02s
5位 NIPPO-ヴィーニファンティーニ +7m51s
6位 宇都宮ブリッツェン +8m47s
清水監督のコメント:
喜びよりも疲れましたね。今日のレースは選手も4名しかいませんでしたし、はなから4名では集団を支配してコントロールすることは無理だと分かっていましたし、過去に北海道で優勝している先輩方に聞いても、北海道の出走5名ではコントロールし切れない、ましてや4名では絶対に集団をコ
ントロールできないと言われていたので、他のチームといつ・どこで協調していくのかということを考えながらのレースとなりました。
選手たちも本当にギリギリまで焦らず、厳しいコースを耐え抜いてくれたと思います。宇都宮ブリッツェンはまだまだ歴史も浅く始まったばかりのチームで、ステージレースでの個人総合優勝を達成できたのは我々だけの力ではなく、レースの展開をうまく利用しながら進めたからだと感じています。
ただ、その中で増田選手の強さというものを初日から見せられ、それをチームで守り抜くことができたチーム全体の勝利だったと思います。そしてそのチームでの勝利というのは選手だけではなくて、帯同してくれているスタッフ、現地で応援してくださったファン・サポーターの皆さん、遠く栃木で応援してくださっていた運営会社のスタッフ、多くのファン・サポーターの皆さんがチームをここまで成長させてくださったからだと思っています。本当にありがとうございました!
増田選手のコメント:
この3日間、思えばいろいろありました。まずは初日のプロローグでペース配分をしくじってしまって、気持ちを切り替えて午後の第2ステージを戦おうと思ったところからレースが始まって。大きな分岐点となったのはやっぱり、第2ステージのふたつ目の山岳賞の後、監督から“このまま一か八か行け!”というところだったと思います。
それで運良くステージ優勝できて、そこからはずっとチームメートに助けられっ放しでした。本当に頼もし過ぎて、チームメート皆んなが。阿部選手はいつも献身的過ぎてこっちが心配になる程なんですが、第3ステージではやっぱりそれが悪い方に出てしまって限界の向こう側まで行ってしまって。でも、その走りがあったからこそ自分も今日頑張れたし、他の皆んなも自分たちで何とかしなければいけないと感じてくれていたとも思います。
今日は残された4人で、一人ひとりが120%の働きですよね、100%では絶対に優勝できなかったと思
うので。一人ひとりが120%をして、無事に総合リーダーを守りきることができて、本当にチームメートには感謝の気持ちでいっぱいですね。自分のキャリアの中でステージレースのリーダージャージを着たのも初めてですし、山岳賞ジャージを獲得できたのも初めてじゃないかな。それを一気に獲ってしまったのは、本当に運も味方してくれたんだなと思います。
今日のレースも、220kmを4名でどうにかしようと焦り過ぎると絶対に失敗するから落ち着いていこうと前日のミーティングでも話していて、自分としてもまずは一発目の山岳ポイントを押さえられれば山岳賞ジャージはほぼ確定できるから、まずは最初の山岳を落ち着いて押さえようと思っていました。
今大会に関して言えば、上りは自分が一番走れているというのは集団内で走っていても分かっていたので山岳賞はしっかり獲りたいと思っていて、一度もがいても鈴木譲選手と大久保選手と堀選手がいるから後は何とかなるだろうと思って(笑)。途中、逃げ集団とのタイム差が12分近くにまで開いたときにはさすがに焦ったんですけど、チームカーを呼んで監督と何度も話しをしたし鈴木譲選手とも何
回も話して。同時に、他のチームも焦っているのも分かったし、そこで自分たちが早い段階に枚数を失うのも怖かったので、まずは大久保選手に差が開きすぎないように仕事をしてもらって、その後中盤からは堀選手に出てきて仕事をしてもらう形にしました。その時点でキナンとNIPPOと愛三が協力して1名ずつ選手を出してくれたので助かりました。大久保選手も序盤から延々と先頭を引き続けてくれましたし、その後を受けた堀選手も、最後の上りでライバル選手が攻撃を仕掛けてくるのが分かっていたから鈴木譲選手を残しておきたかった分、その上りの下までずっと引き続けてくれて。大久保選手がいなくなって、堀選手がいなくなって、いよいよ最後は2人だという段階になって、そこからは自分も上りのアタックは脚を攣りかけながら潰して。鈴木譲選手も自分と同じ場所で上りをクリアしてくれたので、そこからは鈴木譲選手に“今日はすまない、スプリントは我慢してとにかく集団をまとめてくれ”とお願いしたところ、鈴木譲選手が本当に最後まで集団をまとめてくれたので、集団でゴールになだれ込むことができました。
逃げ切られていたので、ゴールした時は自分が勝ったかどうか分からなかったんですが、本当に皆んなのお陰ですよね。今大会は本当に大成功でこれ以上にない結果を残せたと思いますが、そうじゃない時の方が自転車ロードレースでは絶対に多いですよね、
そんな時も勇気付けてくれて、自分たちにモチベーションを与えてくれて、応援してくださるファン・サポーターの皆さんがいるからこそ、今回の個人総合優勝も達成できたんだと思っています。そんなファン・サポーターの皆さんには、チームメートと今大会ずっと一緒に働いてくれたスタッフたちと同じぐらい、ありがとうの気持ちでいっ
ぱいです。本当にありがとうございました!
宇都宮ブリッツェン・レースレポート
第1ステージ
http://blitzen.air-nifty.com/racereport/2016/09/1-d562.html
第2ステージ
http://blitzen.air-nifty.com/racereport/2016/09/2-ec46.html
第3ステージ
http://blitzen.air-nifty.com/racereport/2016/09/3-2ce0.html
第4ステージ
http://blitzen.air-nifty.com/racereport/2016/09/4-df37.html