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北海道の秋を全身で感じよう「第7回 丘のまち美瑛センチュリーライド」

イベント
今年で、7回目の開催を迎える美瑛センチュリーライド。開始当初は参加者500人規模の大会だったが、いまでは1000人を超える大規模イベントに成長。今回は本誌・西村がその魅力を探りに実走レポートを行った。

開催日:2016年9月17日(土)~18日(日)
開催地:北海道上川郡美瑛町
text&photo/本誌・西村裕貴
主催/NPO美瑛エコスポーツ実践会
共催/美瑛町、美瑛町観光協会
特別協力/JKA
取材協力/日本航空

 

2日間で美瑛を味わい尽くす

美瑛センチュリーライドは、美瑛町内に設定された160kmのコースを2日間かけて巡るイベントで、今年で開催7回目を迎える。今回は、全コース併せて約1200人が出走し、過去最高の参加者数となった。今回、美瑛町では台風9号の被害を受け、一部コースの変更を余儀なくされたが、2日間とも天候に恵まれ、参加者は美瑛の風を感じながら、丘の織りなす絶景を楽しんだ。

ライドのコースは2日間のうちステージ1が60km、ステージ2が100kmを走る。途中、三愛の丘やセブンスターの木、ケンとメリーの木、パッチワークの路など観光スポットをつなぎつつ、美瑛の丘を巡る。このほかにも初心者向けに美瑛の丘めぐりコース(1日目が25km、2日目が30km)を用意。
コース内はアップダウンが多く、獲得標高は2日目でなんと1600m超えだ。一眼レフを担ぎながら走っていた自分には、なかなかツライ高低差だった。

エイドステーションは第1ステージが2カ所、第2ステージが3カ所設定されており、いずれも美瑛の地元グルメが味わえた。特に2日目の美馬牛(びばうし)のエイドで出されたカレーは絶品。これだけでも、このイベントに参加した甲斐があったぞ!
丘の上から美瑛の町を見下ろす参加者たち。 こんな写真が撮影できるのも、美瑛ならではの特徴だ
丘の上から美瑛の町を見下ろす参加者たち。 こんな写真が撮影できるのも、美瑛ならではの特徴だ
ゲストライダーとして、宇都宮ブリッツェンの掘孝明選手、同GMの廣瀬佳正氏 ブリッツェンフェアリー自転車競技部のREI選手、MIHO選手、Jスポーツの解説でおなじみ栗村修氏らが参加
ゲストライダーとして、宇都宮ブリッツェンの掘孝明選手、同GMの廣瀬佳正氏 ブリッツェンフェアリー自転車競技部のREI選手、MIHO選手、Jスポーツの解説でおなじみ栗村修氏らが参加
エイドで出される食事には、美瑛町の特産物がふんだんに使われている
エイドで出される食事には、美瑛町の特産物がふんだんに使われている
写真は美瑛町のじゃがいもを使ったジャガバターといも団子
写真は美瑛町のじゃがいもを使ったジャガバターといも団子

道民から圧倒的支持を受けるイベント

このイベントの最大の特徴といってもいいのが、道民に愛されているイベントだということ。参加者のうち、道内の参加者はなんと1050人。参加者は口々に「北海道を代表するロングライドイベント」としてこの大会を挙げていた。「このイベントに出場するためにサイクリングを始めた」という人もいるほど。
もう一つの特徴として、獲得標高のわりに初心者の完走率が高いことが挙げられる。「100km以上の距離を初めて走る」と言っていた人でも、余裕の表情で完走していた。それはいくつも訪れる絶景と余裕のある時間設定が、大きく影響しているに違いない。

また、立哨員がコース内に2日間で延べ100人以上も配置されており、案内看板も各所に設置されているので、これだけ複雑なコース(マップ参照)にも関わらず、ミスコースをする参加者は皆無だった。こうした運営の細かい気配りも、参加者が増え続けている要因のひとつだろう。

最後に、来年参加したいと思っている方に注意点を。この時期の北海道は寒暖差が激しく、現地入りした金曜日は25℃を超える夏日だったが、日曜日の朝は10℃を切っていた。今回西村は、長袖ジャージを忘れるという失態をおかしてしまい。ライド中は寒さに凍えてしまった。いくら9月だからといって道内の寒さを舐めてはいけない。道外から参加する人はしっかりと寒さ対策をしていこう。

美瑛センチュリーライド1日目コース(60km)

美瑛センチュリーライド2日目コース(100km)


今回の大会レポートは、サイクルスポーツ12月号(10月20日発売)でも掲載予定。
お楽しみに!
 
美瑛の観光スポット、マイルドセブンの木をバックに記念撮影。タバコ銘柄のCMが撮影されたことから名付けられたそうだ。 こんな名所を見学しながらまわれるのも、当イベントの魅力のひとつ
美瑛の観光スポット、マイルドセブンの木をバックに記念撮影。タバコ銘柄のCMが撮影されたことから名付けられたそうだ。 こんな名所を見学しながらまわれるのも、当イベントの魅力のひとつ
ご夫婦で札幌市内から参加の村田直人さん(写真左) 奈都江さん(写真右)。アウターだけで、この美瑛を走りきりました!
ご夫婦で札幌市内から参加の村田直人さん(写真左) 奈都江さん(写真右)。アウターだけで、この美瑛を走りきりました!
阿部亜美さん(写真左)、唯人さん(写真中央)、 雅浩さん(写真右)は網走郡大空町から家族3人で参加。 初日の60kmコースを完走。9歳のボクでもこんなアップダウンの 多いコースを走りきれたぞ!
阿部亜美さん(写真左)、唯人さん(写真中央)、 雅浩さん(写真右)は網走郡大空町から家族3人で参加。 初日の60kmコースを完走。9歳のボクでもこんなアップダウンの 多いコースを走りきれたぞ!