ニュース
G’day, Australia!~ブリスベンからの自転車だより Vol.7 オーストラリアでサイクルツーリズムを学ぼう&現場を覗いてみよう!
その他
2017.07.06
こんにちは!オーストラリアのブリスベンに、相棒のリブ・エメとともに留学中のAyakaです。グリフィス大学での1学期も6月で無事に終了しました。今回は、1学期を振り返り、私が大学で自転車関連のどのようなことを学んだのか、また、クイーンズランド州政府観光部でのインターンシップを通して見えてきたサイクルツーリズム事情についてお届けします。
スポーツを取り巻く世界を学ぶ『スポーツマネジメント基礎』
中でも『スポーツマネジメント基礎』は、スポーツ業界について多角的に掘り下げる授業。各プロスポーツはどのようなビジネスモデルで成り立っているのか?政府・地方行政団体・非営利組織・プロチーム・ファン・スポーンサーといったさまざまなステークホルダー(利害関係者)たちの健全な関係のあり方とは? 競技そのものを発展させつつ、かつ、スポーツを通して社会を発展させるには?…など、毎週さまざまなトピックで展開されました。教科書・課題文献をもとに教授が約2時間レクチャーをし、その後、約1時間教授やチューター(博士課程で勉強中の学生が主)のファシリテーションのもと、ケーススタディやディスカッションを行います。
授業では、ラグビー、サッカー、水泳、クリケットなどさまざまなオーストラリアのプロ・アマチュアスポーツの実例が取り上げられます。中でも、オーストラリアの自転車ムーブメントの課題として取り上げられたのは、多くの州単位の自転車競技連盟や非営利組織がメンバーシップの獲得・維持に苦心しているということ。日常的にバイクに乗り、レースやイベントにも出るサイクリストの中でも特定の団体の会員にはならず、レースやイベントごとに参加費を払う “Pay for Play” という風潮が起こってきるそう。オーストラリアの自転車ムーブメントは日本よりは盛んといえど、オーストラリア国内だけで見れば、どうしてもラグビーやサッカーといった「メジャースポーツ」よりも市場規模は劣ってしまい、政府やスポンサーから補助金を得づらいのも課題です。
授業では、ラグビー、サッカー、水泳、クリケットなどさまざまなオーストラリアのプロ・アマチュアスポーツの実例が取り上げられます。中でも、オーストラリアの自転車ムーブメントの課題として取り上げられたのは、多くの州単位の自転車競技連盟や非営利組織がメンバーシップの獲得・維持に苦心しているということ。日常的にバイクに乗り、レースやイベントにも出るサイクリストの中でも特定の団体の会員にはならず、レースやイベントごとに参加費を払う “Pay for Play” という風潮が起こってきるそう。オーストラリアの自転車ムーブメントは日本よりは盛んといえど、オーストラリア国内だけで見れば、どうしてもラグビーやサッカーといった「メジャースポーツ」よりも市場規模は劣ってしまい、政府やスポンサーから補助金を得づらいのも課題です。
ツール・ド・フランスが参考題材!『メジャースポーツイベント』
オリンピックやFIFAワールドカップといった国際的なスポーツイベントの舞台裏を学ぶのがこの『メジャースポーツイベント』。個人的に、今期一番面白かった授業です。
イベントがホスト国・地域にもたらす経済効果はいかほどか?イベントは社会にどのような物理的・精神的なレガシー(遺産)を残すか?といったことを毎回テーマ別に、世界中のイベントを素材に解説・検証する授業です。各国から留学生が集まっているので、「ドイツでのワールドカップはどうだった?」「2020年の東京オリンピックを、日本人はどう受け止めていると思う?」などリアルな声を互いに聞けるのもメリット。教授の人脈を生かし、2008年北京オリンピックボート男子かじなしペア金メダリストのダンカン・フリーさん、2000年シドニーオリンピック女性水球金メダリストのナオミ・マッカーシーさんをゲストスピーカーに迎え、選手村の裏話や、東京オリンピックに期待することをお話しいただいたのも貴重な機会となりました。
スポーツツーリズムの経済効果がテーマの回の題材はツール・ド・フランス。授業中に教授が2016年ツールのハイライト動画を流してくれたのですが、教室中で誰よりも食い入るように見とれていたのは間違いなく私でしょう…
また、クイーンズランド州では2018年4~5月にゴールドコーストでコモンウェルスゲームズが開催される予定です。コモンウェルスゲームズは、イギリスの旧植民地諸国が参加して4年に一度開催する競技大会で、クリケットやネットボールといった競技があるのが特徴です。もちろん、UCIのロードレース、トラック、MTBもあります。イギリス勢としてクリス・フルームが出場することを期待…!ゴールドコーストにもキャンパスを構えるグリフィス大学は、この大会の公式パートナーでもあります。そのため大学側からも学生ボランティアやインターンシップを派遣したり、大会開催の意義について考えさせたりと教育熱心です。
イベントがホスト国・地域にもたらす経済効果はいかほどか?イベントは社会にどのような物理的・精神的なレガシー(遺産)を残すか?といったことを毎回テーマ別に、世界中のイベントを素材に解説・検証する授業です。各国から留学生が集まっているので、「ドイツでのワールドカップはどうだった?」「2020年の東京オリンピックを、日本人はどう受け止めていると思う?」などリアルな声を互いに聞けるのもメリット。教授の人脈を生かし、2008年北京オリンピックボート男子かじなしペア金メダリストのダンカン・フリーさん、2000年シドニーオリンピック女性水球金メダリストのナオミ・マッカーシーさんをゲストスピーカーに迎え、選手村の裏話や、東京オリンピックに期待することをお話しいただいたのも貴重な機会となりました。
スポーツツーリズムの経済効果がテーマの回の題材はツール・ド・フランス。授業中に教授が2016年ツールのハイライト動画を流してくれたのですが、教室中で誰よりも食い入るように見とれていたのは間違いなく私でしょう…
また、クイーンズランド州では2018年4~5月にゴールドコーストでコモンウェルスゲームズが開催される予定です。コモンウェルスゲームズは、イギリスの旧植民地諸国が参加して4年に一度開催する競技大会で、クリケットやネットボールといった競技があるのが特徴です。もちろん、UCIのロードレース、トラック、MTBもあります。イギリス勢としてクリス・フルームが出場することを期待…!ゴールドコーストにもキャンパスを構えるグリフィス大学は、この大会の公式パートナーでもあります。そのため大学側からも学生ボランティアやインターンシップを派遣したり、大会開催の意義について考えさせたりと教育熱心です。
州政府のサイクルツーリズム政策検討部門に潜入!
現在は、主にサイクルツーリズムを盛り上げるための基礎調査や必要な施策の検討を行っています。私に最初に課されたお仕事は「オーストラリアとニュージーランド全土の自転車イベント・施策を調べて調査報告書にまとめること」。サイクルツーリズムについてのレポートを書くのは初めて、それも英語で…と最初は戦々恐々としていましたが、ベテランの上司や先輩職員がサポートしてくれるので、私も安心して日々業務にあたっています。
とはいえ、クイーンズランド州でも今年9月5~10日にはケアンズUCIのMTBワールドカップがありますし、ケアンズや、サンシャインコーストではアイアンマンレースも開催されています。10月15日開催の南半球最大級のファンライドイベント、ブリスベン・トゥ・ゴールドコーストを始め、まだまだイベントの規模や知名度、自主企画でのおすすめ観光ライドコースの設定など、発展させられる余地はたくさんあります!
7月から始まる2学期では、私はグリフィス大学の大学院で、インターナショナル・マーケティングを専攻しています。インターンシップも続けるので、日本とオーストラリアのサイクルツーリズムの促進、そしてサイクリストたちの交流の懸け橋になれるよう、学んだことをどんどん現地で生かしていきたいと思います!
Ayaka
HP:http://gdaybabyccino-ayaka.com/
Instagram:aya_p_14