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【全日本選手権】小林海がU23カテゴリーでダブルタイトル獲得!
2016.06.26
さらなる高みを目指す一歩へ
6月24日に開催された個人TTの表彰式後、いよいよ雨が降り始めた。その雨は6月25日の朝にかけてより強まり、スタートのおよそ2時間前にはバケツをひっくり返したような雨が強風と相まって地面に打ち付ける。この天候を受け、周回数が10周から8周の95.2kmに短縮されることが発表された。
スタート1時間前の朝8時に一度雨が止むが、9時のスタートと同時にまたしても降り始める。132人の選手たちは厳しい戦いを前に険しい表情を浮かべていた。1周回目は集団のまま再びスタート地点に戻ってくるが、2周回目の上り区間に入ると、17名の逃げが形成された。そこには前日の個人TTを制した小林海(Team KUOTA C.PAULINO)や徳田優(鹿屋体育大学)、松本祐典(明治大学)、岡篤志(弱虫ペダルサイクリングチーム)、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)などの有力勢が揃う。
スタート1時間前の朝8時に一度雨が止むが、9時のスタートと同時にまたしても降り始める。132人の選手たちは厳しい戦いを前に険しい表情を浮かべていた。1周回目は集団のまま再びスタート地点に戻ってくるが、2周回目の上り区間に入ると、17名の逃げが形成された。そこには前日の個人TTを制した小林海(Team KUOTA C.PAULINO)や徳田優(鹿屋体育大学)、松本祐典(明治大学)、岡篤志(弱虫ペダルサイクリングチーム)、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)などの有力勢が揃う。
そのまま17人の逃げがタイム差をつけていく中、後方では一人また一人とタイムアウトでバイクを降ろされてしまう選手が続出する。周回数が半分を越えた頃、先頭集団のペースが落ち始める。
それを見かねた先頭集団にいた小林海がペースを上げる。上り区間では徳田が飛び出し、それを追って、小林海、徳田、松本、小橋勇利(シマノレーシング)、野本空(明治大学)の5人が先頭グループとなる。上りで遅れた10人程度の追走集団は、なかなか脚が揃わず、均等に回る先頭グループからさらに差を広げられてしまう。
5人の先頭グループは最終周回に突入し、上り区間で小林海がアタックを仕掛ける。
そのままおよそ8kmの距離を海側の強風をものともせずに独走し、徳田と松本の追走から1分の差をつけて一番最初にゴールに飛び込んだ。
小林海はレース後、「昨日勝ったんで、リラックスして臨めましたね。レースのことはいつも考えないようにしているんです。始まってからどうなるかわからないんで、その時その時臨機応変に冷静に動いていこうと思って、レース中盤に5人になった時、あぁこれは勝ったな、と思いました。」と語った。
今回上位に入った選手はアンダー23カテゴリーでナショナルチームとして遠征などを共にすることが多いメンバーであったため、誰がどれだけ走れるかという力関係はわかっていたと言う。
「僕が一番強いなっていうのはわかっていました」と話す。
また、今後の目標について聞かれると、
「これだけじゃ正直何も決まらない。シーズン後半のスペインでのステージレースで結果出したいので、そのことだけ考えていますね。全日本はその第一歩として自信にはなりましたね。」と、今回のタイトルがこの先への足掛かりであることを強調した。
全日本選手権ロードレース【男子U23】 結果(95.2km)
1位小林海(Team KUOTA C.PAULINO)2時間38分58秒
2位徳田優(鹿屋体育大学)+1分3秒
3位松本祐典(明治大学)+1分5秒
4位 小橋勇利 (シマノレーシングチーム) +3分2秒
5位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +3分6秒
6位 岡本隼 (日本大学) +3分17秒
7位 西村大輝 (シマノレーシングチーム) +3分18秒
8位 小林和希 (明治大学) +3分19秒
9位 西尾勇人 (那須ブラーゼン) +3分23秒
10位 石井駿平 (鹿屋体育大学) +3分38秒
http://nationalchampionships-road.com
【サイスポ連載】小林海(マリノ)の体当たりスペインロードレース参戦記 http://www.cyclesports.jp/depot/series/1828