【Tour News】クロイツィーゲルがバイオロジカル・パスポート問題で活動を自粛し、ツールは欠場!
ツール・ド・フランス開幕まで一週間となった6月28日に、ティンコフ・サクソ(ロシア)が残念なニュースを発表した。
チェコのロマン・クロイツィーゲルが、バイオロジカル・パスポートの異常値で国際自転車競技連合(UCI)からアンチ・ドーピング規則違反の懲戒手続きを進められるおそれがあり、ティンコフ・サクソは彼を当面レースには参加させないことにしたのだ。この決定で、クロイツィーゲルは今年のツールを欠場することになった。
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チーム発表によれば、異常値が見つかったのは2011年と2012年のバイオロジカル・パスポートの血液データで、クロイツィーゲルは昨年6月28日にUCIとCADF(UCIのアンチ・ドーピング財団)から通告され、釈明の機会を得た。
クロイツィーゲルは2人の医療専門家の見解を元に、バイオロジカル・パスポートの変動は異常ではなく、アンチ・ドーピング違反を示すものではないという釈明を昨年10月3日にUCIへ提出した。
そして今年5月30日に、クロイツィーゲルはUCIからふたたび通知を受け取り、CADFのエキスパートが彼の釈明を認めなかったと知らされた。そのため彼は3人目の専門家に依頼し、新たな予備レポートを受け取ったところだという。
ティンコフ・サクソチームはクロイツィーゲルの同意を得て、チームが詳細な情報を得られるようになるまで、彼をいかなるレースにも参加させないと決定した。
クロイツィーゲルは昨年のツールでアルベルト・コンタドールの山岳アシストとして重要な役割を担い、彼自身も総合5位でレースを終えていた。彼の欠場はコンタドールのツールタイトル奪還計画に大きな打撃となるだろう。
(http://www.tinkoffsaxo.com/news/statement-regarding-roman-kreuziger/)