【Tour News】ボームがMPCCのコルチゾール・ルールで地元開幕のツールを参加できず?!
アスタナプロチーム(カザフスタン)のラルス・ボームは、地元オランダで開幕する第102回ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)に、MPCCのコルチゾール・ルールで参加できないかもしれない。
ボームはCADF(UCIの独立アンチドーピング機関)が7月2日に行った血液検査で、コルチゾール値が正常よりも低かった。UCIルール上は問題ないが、アスタナが加盟しているMPCCのルールでは、コルチゾール値が低すぎる選手は、その値が正常に戻るまで8日間レースに参加できない。
ボームは昨年のツールで、“ミニ・パリ~ルーベ”と呼ばれた悪天候の石畳ステージで区間優勝していた。今年のツールにも第4ステージで同様の石畳区間が設定されているため、彼はニーバリのアシストとして期待されていた。
チームの発表によれば、この検査結果が通達されたのは7月3日の午後2時で、ツールの正式な選手登録はその日の午前10時半に行われた監督会議で締め切られていた。
アスタナはボームに代わってアレッサンドロ・バノッティ(イタリア)を参加させるために、彼を今朝オランダに呼び寄せて必要な健康診断と血液検査を行わせ、UCIを決定を待つと発表している。
UCIがバノッティの参加を認めなければ、イタリアのビンチェンツォ・ニーバリが連覇を目指すアスタナプロチームは、8人で今年のツールをスタートしなければならなくなる可能性が出てきた。今年のツールは第9ステージにチームタイムトライアルが設定されているため、最初から欠員が出るのは非常に不利だ。
今年はジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)でも、チームロトNL・ユンボのジョーシ・ベネット(ニュージーランド)が開幕前の検査でコルチゾール値が低く、レースに参加できなかった。
この時は選手交代が許されず、チームロトNL・ユンボは8人でジロをスタートしなければならなかった。この事件のあと、チームロトNL・ユンボはMPCCを脱退した。(http://astanaproteam.kz/en/page/news/6717-cadf-results-official-statement/)
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