ニュース

パリ~ニース第4ステージは集団ゴールスプリントでブアニがリベンジ優勝!

レース

フランスで開催中の第74回パリ~ニース(UCIワールドツアー)は、3月10日にジュリエナからロマン・シュル・イゼールまでの195.5kmで第4ステージを競い、集団ゴールスプリントを制して地元フランスのナセル・ブアニ(コフィディス)が区間優勝した。

ブアニは2日前の第2ステージでも区間1位になったが、降格処分になっていた。しかし、この日は文句のつけようのない差をライバルたちに付けてフィニッシュラインを通過した。

総合首位のマイヨ・ジョーヌは区間5位に入ったオーストラリアのマイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ)が守った。


第4ステージは161選手が出走したが、28選手が出走サインをせず、罰金をくらった。5km地点でトーマ・ボークレール(ディレクトエネルジー)、マット・ブラマイアー(ディメンションデータ)、フロリアン・バション(フォルチュネオ・ビタルコンセプト)、エバルデス・シスケビシウス(デルコ・マルセイユプロバンス・KTM)が集団から逃げ出した。

リトアニアのシスケビシウスは、2ヶ所あったカテゴリー3の山岳ポイントをトップで通過。終盤のカテゴリー2でも2位通過でポイントを稼ぎ、UCIワールドツアー初出場のチームに山岳賞ジャージをもたらした。

このカテゴリー2の登坂で先頭の逃げからボークレールがアタックし、独走を始めたが、集団から飛び出したシルバン・シャバネル(ディレクトエネルジー)、セプ・バンマルク(チームロトNL・ユンボ)、デリオ・フェルナンデス(デルコ・マルセイユプロバンス・KTM)に追いつかれた後、先頭から脱落した。

終盤はこの3選手が数10秒差を付けて逃げ続けたが、ゴールスプリントを狙うカチューシャとコフィディスが列車を作って追い上げ、ゴール手前500メートルで吸収した。そこから最後のカーブで先頭に出たのはベルギーのエドワルド・トゥンス(トレック・セガフレード)だったが、すぐにブアニが追い抜き、リベンジを果たした。

第1ステージで区間優勝し、ポイント賞総合2位でマイヨ・ベールを着ていた地元フランスのアルノー・デマール(FDJ)は、終盤にレースを棄権した。彼は前日の寒さで膝を故障してしまっていた。


■区間優勝したブアニのコメント「チームメイトが素晴らしい仕事をしてくれた。最後はまだ4人が僕と一緒に残っていた。降格の後で、ちょっと復讐心に燃えていた。最初のスプリントではデマールに出し抜かれ、翌日は降格になった。それがこのスポーツだ。

選手はみんなステージで勝ちたいのさ。チームメイトがよくやってくれた後だから、とくに勝ててうれしいよ。調子は少しずつよくなっていて、パリ~ニースは僕の最大の目標であるミラノ~サンレモのための理想的な調整レースだ」
 

3月11日は、サンポール・トロワ・シャトーからサロン・ド・プロバンスまでの198kmで第5ステージが行われる。前半にはプロバンスの巨人と呼ばれるモン・バントゥ(標高1912メートル)中腹のシャレ・レナール峠(標高1440メートル/カテゴリー1)を通過し、後半はカテゴリー2の峠を3ヶ所越えるが、頂上ゴールではない。

総合首位のマシューズは「今日はエネルギーをセーブする日だった。昨日のレース後は本当に疲れていた。たった100kmでも本当に疲れるものだった。明日はまた厳しい日だが、僕はバントゥー山を越えられるとと思う。その場合は生き残るスプリンターは少ないだろうから、チャンスを得られる選手の中に入るだろう」と、語っている。
 
 
■第4ステージ結果[3月10日/ジュリエナ~ロマン・シュル・イゼール/195.5km]

1 ナセル・ブアニ(コフィディス/フランス)4時間42分29秒
2 エドワルド・トゥンス(トレック・セガフレード/ベルギー)
3 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)
4 アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ/ノルウェー)
5 マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
6 ベン・スウィフト(チームスカイ/英国)
7 ニコラス・マース(エティックス・クイックステップ/ベルギー)
8 トニ・ガロパン(ロット・ソウダル/フランス)
9 ユセフ・レグィグィ(ディメンションデータ/アルジェリア)
10 ロイ・クルフェルス(ジャイアント・アルペシン/オランダ)
80 別府史之(トレック・セガフレード/日本)
■第4ステージまでの総合成績
1 マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)14時間24分15秒
2 トム・ドゥムラン(チームジャイアント・アルペシン/オランダ)+14秒
3 パトリック・ベビン(キャノンデール/ニュージーランド)+19秒
4 ヨン・イサギレ(モビスター/スペイン)+19秒
5 ゲラント・トーマス(チームスカイ/英国)+19秒
6 リューウェ・ウエストラ(アスタナ/オランダ)+24秒
7 ドリス・デベナインス(IAM/ベルギー)+25秒
8 ラファウ・マイカ(ティンコフ/ポーランド)+27秒
9 リッチー・ポート(BMC/オーストラリア)+27秒
10 ティム・ワロンス(ロット・ソウダル/ベルギー)+28秒
17 アルベルト・コンタドール(ティンコフ/スペイン)+33秒
85 別府史之(トレック・セガフレード/日本)+4分57秒
[各賞]
■ポイント賞:マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
 ※第5ステージは総合2位のナセル・ブアニ(コフィディス/フランス)が着用
■山岳賞:エバルデス・シスケビシウス(デルコ・マルセイユプロバンス・KTM/リトアニア)
■チーム成績:モビスターチーム(スペイン)
(http://www.letour.fr/paris-nice/2016/us/)
 
 

Summary - Stage 4 (Juliénas / Romans-sur-Isère... 投稿者 tourdefrance