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2018全日本選手権ロード・U23女子は鹿屋体大の中井彩子がロングスパートでライバルを破る
レース
2018.06.22
U23女子は11人が出走。エリート女子から5分遅れでスタートする、混走でのレースとなった。周回数は7周だ。
ハイペースではないが坦々と先頭交代する集団から、2周目に梶原悠未(筑波大学)が池上あかり(福岡県自転車競技連盟)とともに2人逃げとなり、そのまま行くかと思いきや、後続が諦めなかった。
下山美寿々(早稲田大学)、中井彩子(鹿屋体育大学)らの集団がしっかりローテーションして前を追い、いったんは2分ほども開いた差を詰めていった。このコースは集団が有利な、いわゆる「流れるコース」(小森亮平=愛三工業レーシングチーム)という説は本当だった。
5周目に下山ら4人が前を捕らえ、先頭は6人に。のちに2人が脱落して4人となったが、この梶原、下山、中井、そして菅原朱音(八戸学院大)は日本チャンピオンジャージのために死力を尽くしてレースを走った。優勝候補筆頭の梶原をフィニッシュまで連れて行ってはマズイと考えた下山が上りでアタックを繰り返したが梶原は離れず、中井も平坦でアタックして梶原を置き去りにしようとした。
そして迎えたフィニッシュ。ロングスパートを掛けた中井に対して「悠未さんが反応すると思って、ちょっと見てしまった」という下山がワンテンポ遅れ、そして実は両脚を攣っていたという梶原がそこで踏むのをやめた。中井は両手でジャージの大学名を指し示し、歓喜のフィニッシュラインを越えた。
【text&photo:Hitoshi OMAE】
第87回全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース
開催地:島根県益田市・北仙道地区振興センター
開催日:2018年6月22日(金)
女子U23(99km / 14.2km×7Laps)
第1位 中井彩子(鹿屋体育大学) 3時間23分48秒
第2位 下山美寿々(早稲田大学) +3秒
第3位 梶原悠未(筑波大学) +30秒
第4位 菅原朱音(八戸学院大学) +39秒
第5位 谷江史帆(バルバレーシングクラブ) +3分16秒
(11人出走中、7人完走)
日本自転車競技連盟