【速報】パリ~ニース第7ステージでスラフテルが今大会区間2勝目!
第72回パリ~ニース(UCIワールドツアー)は、3月15日にムージャンからビオ・ソフィア・アンティポリまでの195.5kmで第7ステージを競い、アップヒルのゴールスプリントでオランダのトムイェルテ・スラフテル(ガーミン・シャープ)が、アルカンシエルのルイ・コスタ(ランプレ・メリダ)を打ち負かして今大会2度目の区間優勝を上げた。
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マイヨ・ジョーヌのカルロス・ベタンクール(AG2R・ラモンディアル)は区間3位に入り、総合首位の座を守った。一方、8秒差で総合2位につけていた英国のゲラント・トーマス(スカイ)は、残り4.5kmの下り坂で落車。幸いレースは続行できたが、7分13秒遅れのゴールとなり、総合38位まで転落してしまった。
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第7ステージは序盤からカテゴリー1の峠を2つ越えなければならないレイアウトだった。0km地点から6選手が先行し、そこに加わっていたオランダのピム・リフトハルト(ロット・ベリソル)が、5ヶ所あった山岳ポイントをすべて先頭で通過し、地元フランスのシルバン・シャバネル(IAMサイクリング)から山岳賞ジャージを奪い取ってしまった。
ゴールまで残り43kmで、先頭では2012年の大会で総合2位になったオランダのリューウェ・ウエストラ(アスタナ)がまだ逃げ続けていたが、彼も最後のスプリントポイントを通過した後、集団に吸収されてしまった。
ゴールへと向かう集団ではアタックが何度もかかったが、誰も成功はしなかった。残り1kmを切ってから、ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)も試みたが、逃げ切ることはできなかった。最後は小集団でのアップヒル・スプリント勝負になり、スラフテルに軍配が上がった。
スラフテルは前日のステージでも好調な走りを見せていたが、ゴールを目前にして機材故障が発生し、チャンスを失ってしまっていた。「昨日はとても調子がいいと感じていたのに、最後にすべてを失ってしまった。今日のステージを勝つことは、最高のリベンジだった。ボクにとってはまったく最高のパリ~ニースだ。去年ツアー・ダウンアンダーで勝っているから、それほど驚きではないが、これは将来に対する大きなモチベーションになる」と、彼は語っている。
パリ~ニースもいよいよ明日が最終日。フランス南部のニースで、カテゴリー2の峠を3ヶ所、カテゴリー1の峠を2ヶ所越える最後の試練が待ち構えている。
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■第7ステージ結果[3月15日/ムージャン~ビオ・ソフィア・アンティポリ/195.5km]
1 トムイェルテ・スラフテル(ガーミン・シャープ/オランダ)5時間00分05秒
2 ルイ・コスタ(ランプレ・メリダ/ポルトガル)
3 カルロス・ベタンクール(AG2R・ラモンディアル/コロンビア)
4 ホセホアキン・ロハス(モビスター/スペイン)
5 アルチュール・ビショー(FDJ.fr/フランス)
6 トニ・ガロパン(ロット・ベリソル/フランス)
7 シュテファン・デニフル(IAMサイクリング/オーストリア)
8 ズデネク・シュティバル(オメガファルマ・クイックステップ/チェコ)
9 ヤコブ・フグルサン(アスタナ/デンマーク)
10 ペーテル・ベリッツ(BMC/スロバキア)
66 ゲラント・トーマス(スカイ/英国)+7分13秒
■第7ステージまでの総合成績
1 カルロス・ベタンクール(AG2R・ラモンディアル/コロンビア)32時間04分49秒
2 ルイ・コスタ(ランプレ・メリダ/ポルトガル)+14秒
3 ズデネク・シュティバル(オメガファルマ・クイックステップ/チェコ)+26秒
4 ホセホアキン・ロハス(モビスター/スペイン)+27秒
5 ヤコブ・フグルサン(アスタナ/デンマーク)+29秒
6 アルチュール・ビショー(FDJ.fr/フランス)+31秒
7 シリル・ゴチエ(ヨーロッパカー/フランス)+35秒
8 シュテファン・デニフル(IAMサイクリング/オーストリア)+35秒
9 ペーテル・ベリッツ(BMC/スロバキア)+39秒
10 シモン・シュピラク(カチューシャ/スロベニア)+39秒
21 トムイェルテ・スラフテル(ガーミン・シャープ/オランダ)+1分37秒
38 ゲラント・トーマス(スカイ/英国)+7分25秒
[各賞]
■ポイント賞:ジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・シマノ/ドイツ)
■山岳賞:ピム・リフトハルト(ロット・ベリソル/オランダ)
■新人賞:カルロス・ベタンクール(AG2R・ラモンディアル/コロンビア)
■チーム成績:モビスターチーム(スペイン)