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パリ～ニース第６ステージでベタンクールが区間２連勝してマイヨ・ジョーヌを獲得

レース 2014.03.15

パリ～ニース

第72回パリ～ニース（ＵＣＩワールドツアー）は、３月14日にサン・サチュルナン・レ・アビニョンからカテゴリー２のファヤンス頂上までの221.5kmで第６ステージを競い、前日に区間優勝したコロンビアのカルロス・ベタンクール（ＡＧ２Ｒ・ラモンディアル）が区間２連覇した。

マイヨ・ジョーヌを着ていた英国のゲラント・トーマス（スカイ）は、3秒遅れの区間4位でゴールしたが、区間順位のボーナスタイムでベタンクールに逆転され、総合首位の座を奪われてしまった。
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第６ステージは68km地点で10選手が先行し、一時集団に3分以上の差を付けたが、終盤のチュイリエール峠（カテゴリー２）でその差は1分にまで落ちた。

集団からは山岳賞のマイヨ・アポワを着たシルバン・シャバネル（ＩＡＭサイクリング）がトーマ・ボークレール（ヨーロッパカー）と一緒にアタックし、チュイリエール峠の下り坂で先頭の逃げグループに追いついた。

ゴールまで28km、カテゴリー１のコル・ド・ブーリゲイユのふもとでシャバネルら３選手はまだ逃げていたが、山頂にたどり着く前に吸収され、集団は１つになった。

ゴールまで残り10kmで、ダミアーノ・カルーゾ（キャノンデール）とドリス・デベナインス（ジャイアント・シマノ）がアタックしたが、ビンチェンツォ・ニーバリ（アスタナ）によって潰されてしまった。その後もニーバリはアタックに目を光らせていたが、そのツケは最後に出てしまった。

残り2kmを切って最後のファヤンスの急坂が始まり、アレクシス・ビュイエールモズ（ＡＧ２Ｒ・ラモンディアル）がアタックしたとき、ニーバリにはもう脚が残っていなかった。

地元フランスのビュイエールモズは、独走で残り1kmのフラム・ルージュを通過したが、ゴール目前でトムイェルテ・スラフテル（ガーミン・シャープ）を先頭にした集団に追いつかれてしまった。

しかも、ビュイエールモズはその直後のヘアピンカープで落車。スラフテルも機材故障で脚が止まり、先頭に立ったのは世界チャンピオンのルイ・コスタ（ランプレ・メリダ）だった。しかし、ゴール目前でベタンクールに抜き去られ、アルカンシエルでの初優勝を逃してしまった。

前日までの総合成績で、ベタンクールは１位のトーマスに5秒遅れだったが、この日の区間優勝で10秒のボーナスタイムを獲得したため、逆に8秒差を付けて総合トップに立った。

念願のマイヨ・ジョーヌを獲得したベタンクールは「長い１日になるだろうとは思っていたが、ゴールはボクに向いていた。ボクのチームはとても結束力があり、この結果は彼らの努力の成果だ。トーマスはニーバリ同様にとても危険なライバルとして残っていると思う。けれどＡＧ２Ｒも山岳でボクを援護し、このマイヨ・ジョーヌを守れる最高のチームの１つだ」と、語っている。
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