【速報】パリ~ニース第5ステージはベタンクールが逃げ切りで区間優勝!
第72回パリ~ニース(UCIワールドツアー)は、3月13日にクレシュ・シュル・サオーヌからリブ・ド・ジエまでの153kmで第5ステージを競い、コロンビアのカルロス・ベタンクール(AG2R・ラモンディアル)が、ゴールまで残り9kmから3選手での逃げを成功させて区間優勝した。マイヨ・ジョーヌは英国のゲラント・トーマス(スカイ)が守った。
*
第5ステージは前日と同様、カテゴリー3の丘が3ヶ所と、終盤にカテゴリー2のコート・ド・サントカテリーヌを越えるレイアウトだった。17km地点から地元フランスのシルバン・シャバネル(IAMサイクリング)が、ヤン・バークランツ(オメガファルマ・クイックステップ)、マシュー・ブッシュ(トレック)、ヨン・イサギレ(モビスター)、ブリス・フェイユー(ブルターニュ・セシェアンビロンマン)とともに集団から逃げ出した。
シャバネルは3ヶ所あったカテゴリー3の丘をすべて先頭で通過し、この山岳賞ジャージを獲得したが、5人の逃げはスカイがコントロールする集団に3分以上の差を付けることはできなかった。
ゴールまで残り24km地点で、シャバネルは先頭グループからアタックして単独で逃げ続けたが、カテゴリー2のコート・ド・サントカテリーヌで集団に吸収されてしまった。
コート・ド・サントカテリーヌの頂上で集団から最初にアタックを試みたのはビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)だったが、すぐにベタンクールとトーマスが反応し、下りに入ってもニーバリを逃しはしなかった。
ゴールまで残り9kmの下り坂で、今度はベタンクールがアタックし、後続を引き離した。ルクセンブルクチャンピオンのボブ・ユンゲルス(トレック)とヤコブ・フグルサン(アスタナ)が合流し、先頭の3人はたった10秒のタイム差を守ることに成功した。そして最後のスプリントを制したのはベタンクールだった。
「体調がいいと感じていた。面白いゴールだけど難しいステージになるだろうと思っていた。ちょっと早くアタックしてしまったが、ボクは自分自身に調子はすごくいいぞ、他の連中はそんなに強そうには見えないぞ、と言い聞かせていた。ここまでのステージで少しタイムを失ってしまったのは愚かだったが、この優勝で埋め合わせができた。今はこのパリ~ニースで大きな野望を持っているよ」と、5秒遅れの総合5位に浮上したベタンクールは語っている。
14日に行われる第6ステージは、終盤にカテゴリー1のコル・ド・ブーリゲイユを越えたあと、カテゴリー2のファヤンスにゴールする。(MAP:ASO)
*
■第5ステージ結果[3月13日/クレシュ・シュル・サオーヌ~リブ・ド・ジエ/153km]
1 カルロス・ベタンクール(AG2R・ラモンディアル/コロンビア)3時間38分15秒
2 ボブ・ユンゲルス(トレック/ルクセンブルク)
3 ヤコブ・フグルサン(アスタナ/デンマーク)
4 ブライアン・コカール(ヨーロッパカー/フランス)+2秒
5 トム・ボーネン(オメガファルマ・クイックステップ/ベルギー)+2秒
6 レイナルト・ヤンセバンレンスブルク(ジャイアント・シマノ/南アフリカ)+2秒
7 トニ・ガロパン(ロット・ベリソル/フランス)+2秒
8 グレッグ・バンアーベルマート(BMC/ベルギー)+2秒
9 ボルット・ボズィッチ(アスタナ/スロベニア)+2秒
10 マルコ・マルカート(キャノンデール/イタリア)+2秒
16 ゲラント・トーマス(スカイ/英国)+2秒
■第5ステージまでの総合成績
1 ゲラント・トーマス(スカイ/英国)21時間52分42秒
2 ジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・シマノ/ドイツ)+3秒
3 トムイェルテ・スラフテル(ガーミン・シャープ/オランダ)+4秒
4 カルロス・ベタンクール(AG2R・ラモンディアル/コロンビア)+5秒
5 ホセホアキン・ロハス(モビスター/スペイン)+8秒
6 ヤコブ・フグルサン(アスタナ/デンマーク)+13秒
7 ヤン・バークランツ(オメガファルマ・クイックステップ/ベルギー)+13秒
8 ウィルコ・ケルデルマン(ベルキン/オランダ)+15秒
9 ズデネク・シュティバル(オメガファルマ・クイックステップ/チェコ)+19秒
10 シリル・ゴチエ(ヨーロッパカー/フランス)+19秒
[各賞]
■ポイント賞:ジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・シマノ/ドイツ)
■山岳賞:シルバン・シャバネル(IAMサイクリング/フランス)
■新人賞:ジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・シマノ/ドイツ)
■チーム成績:AG2R・ラモンディアル(フランス)