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パリ~ニース第2ステージはゴールスプリントでブアニが降格になり、マイヨ・ジョーヌのマシューズが区間優勝
レース
2016.03.09
フランスで開催中の第74回パリ~ニース(UCIワールドツアー)は、3月8日にコントルからコマントリーまでの213.5kmで、今大会最長距離の第2ステージを競い、区間争いは集団ゴールスプリントになった。
最後のカーブを先頭で通過したのは、チームメートに牽引されてスパートした地元フランスのナセル・ブアニ(コフィディス)だった。ところが、最後の直線でブアニは左へと斜行し、後ろを走っていたマイヨ・ジョーヌのマイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ)をフェンスへと押しこむ形になってしまった。
2人はバランスを崩したが、奇跡的に落車することなく、ブアニが1位でフィニッシュラインを通過した。しかし、すぐさまマシューズが手を上げて反則をアピールした。審判の判定はすぐには降りず、ブアニは勝者としてインタビューも受けたのだが、結局降格処分になり、マシューズが区間優勝した。
降格の場合は集団の最下位になるが、3位に入ったイタリアのニッコロ・ボニファツィオ(トレック・セガフレード)の後ろは1秒遅れていたため、ブアニは区間3位に留まった。
マシューズは「ブアニは進路を変えたと思う。ボクはあやうく落車するところだった。こういう長いステージの終わりにスプリントするのは難しいものだ。残念だったけれど、いずれにしてもボクは勝っていたはずだ。ボクたちは接触しなければ、ボクが勝っていただろう」と、言明している。
しかし、明日の第3ステージはスプリンター向きではなく、標高480メートルでカテゴリー2のモン・ブルイイーがゴールで、マイヨ・ジョーヌのマシューズには厳しい1日になりそうだ。
「明日はみんなにとって厳しくなるだろう。ボクたちは2年前のパリ〜ニースでモン・ブルイイーに上ったが、その時のゴールはトップではなくふもとだった。自分に何ができるのか、他のチームがどう動くのか、本当に楽しみだ。今の時点では何も言いたくないし、まずはホテルに戻ってチームメートと祝いたい。けれど、ボクは明日マイヨ・ジョーヌを守れることをはっきり望んでいる」と、彼はやる気満々だ。
■第2ステージ結果[3月8日/コントル~コマントリー/213.5km]
1 マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)5時間04分26秒
2 ニッコロ・ボニファツィオ(トレック・セガフレード/イタリア)
3 ナセル・ブアニ(コフィディス/フランス)*降格
4 アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ/ノルウェー)+1秒
5 アルノー・デマール(FDJ/フランス)+1秒
6 ベン・スウィフト(チームスカイ/英国)+1秒
7 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)+1秒
8 ウォートル・ウィッペルト(キャノンデール/オランダ)+1秒
9 アドリアン・プティ(ディレクトエネルジー/フランス)+1秒
10 ヨーナス・バンゲネクテン(IAM/ベルギー)+1秒
15 トム・ドゥムラン(チームジャイアント・アルペシン/オランダ)+1秒
17 ゲラント・トーマス(チームスカイ/英国)+1秒
33 アルベルト・コンタドール(ティンコフ/スペイン)+5秒
39 リッチー・ポート(BMC/オーストラリア)+5秒
51 別府史之(トレック・セガフレード/日本)+12秒
■第2ステージまでの総合成績
1 マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)9時間41分46秒
2 トム・ドゥムラン(チームジャイアント・アルペシン/オランダ)+14秒
3 パトリック・ベビン(キャノンデール/ニュージーランド)+19秒
4 ヨン・イサギレ(モビスター/スペイン)+19秒
5 ゲラント・トーマス(チームスカイ/英国)+19秒
6 リューウェ・ウエストラ(アスタナ/オランダ)+24秒
7 ドリス・デベナインス(IAM/ベルギー)+25秒
8 アルノー・デマール(FDJ/フランス)+14秒
9 ラファウ・マイカ(ティンコフ/ポーランド)+27秒
10 リッチー・ポート(BMC/オーストラリア)+27秒
18 アルベルト・コンタドール(ティンコフ/スペイン)+33秒
114 別府史之(トレック・セガフレード/日本)+4分57秒
[各賞]
■ポイント賞:マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
※第2ステージは総合2位のアルノー・デマール(FDJ/フランス)が着用
■山岳賞:ヨン・イサギレ(モビスター/スペイン)
■チーム成績:モビスターチーム(スペイン)
(http://www.letour.fr/paris-nice/2016/us/)